Story100「真夏の討論会」
そしてすみっちが先に海からあがっていくとレオンちゃんが嫉妬気味にやって来て質問してきた。
「優くん、私見てしまったんだけど、なんですみっちにキスされてたの?
あたしのことは嫌いなの! 」
「レオンちゃん、そう言うわけじゃないよ! 」
「それならあたしともキスして」
レオンちゃんは、僕の目の前に接近してきたため僕は、軽くキスをしてあげた。
「どうかな? 」
「嬉しいよ!ありがとう。来月からは練習始めるからいっぱい付き合ってよね! 」
「もちろんだよ。レオンちゃんが野手として活動できるように頑張るからね」
こうして色々ありながらも僕は、すみっちとレオンちゃんと一緒に海で楽しく過ごしたのであった。
そして次の日になって、美憂姉は寂しいことにお仕事で、愛理ちゃんとそらちゃんはアイドル☆ハイスクールの仕事がつまっているため3人を除いたメンバーのみんなが恒例のガールズトーク討論会をするために中央部屋に集まっており僕は、どんな内容なのか気になっていると隣に座っている瞳さんがこう言ってきた。
「今日は、美憂会長がいないから代わりに優くんお願いするね」
「瞳さん、いきなり頼まれても困るんだけど… 」
「美憂姉から少し前に電話があって私の代わりは、優くんにお願いしますって言われたから頑張って」
「美憂姉から電話があったんだ。それじゃ、やってみますね」
「今回のテーマについては私が事前に書いておいたから渡しておくから後は宜しくね」
そして今回のテーマを確認した僕は、みんなに発表していく。
「夏休み最後の日に今回もみんな集まってくれてありがとう!今からガールズトーク討論会を始めたいと思います」
この時、羽衣ちゃんが小さく呟いた。
「前回は過激過ぎたんだから今回は、あまり過激じゃないものが良いな」
「今回のテーマは『告白はどちらから』になります。
つまり男性からするものなのか、女性からするものなのかについて討論していきたいと思うので、さっちゃんからお願いするね」
するとさっちゃんは、いきなりツンツンしながら語りだす。
「これは討論する程の事かな?こんなのズバッと言うけど、男からするものに決まってるでしょ!なんで女から告白しないといけないのよ! 」
「さっちゃんの言ってることが間違ってないと思うね。すみっちは、どうかな? 」
「私も基本的には、男の子からするものだと思うね。
でも相手によるかな。自分がすごく好きって思ってるなら自分から告白するのもアリだと思うけど、普通の角度から言うと、さっちゃんと同じで男の子からするものだと思う」
「確かにそうだね!よしりんは、どう思う? 」
「私は、本当に好きって思うなら女から告白した方が良いと思う。最近は、消極的な男子も増えてきてるから女からいかないと進展がない日々が続いてしまうと思うし、やっぱり本当に好きなら女であっても自分から告白すべきだと思う」




