Story98「泳げなくても良い」
「僕もまさかこんな事が起きるなんて考えれてはいなかったんだけど、自分が泳ごうかなと思いつつも気づいたらまた、すみっちの水着姿に見とれてしまっていたら突然溺れ出したんだけどね」
「確かに溺れそうになると怖くなるよね!でもそう考えると優くんが見とれてしまったお陰ですみっちが助かった感じだよね。私も高校まで泳げなかったから分かるよ。すみっち、気づけなくてごめんね」
「ううん、お兄ちゃんが助けてくれたからぜんぜん大丈夫だよ!お兄ちゃん、今から泳ぎ方について教えてくれないかな? 」
「うん、良いけどレオンちゃんの方が教え方上手いんじゃないかな? 」
僕がそう言うとレオンちゃんは、すごく自信なさそうに返事する。
「私は、教えるのはすごく下手だから優くん頼むよ」
「分かった!それじゃレオンちゃんは、好きようにしてくれてて良いからね」
「ありがとう! 」
そしてレオンちゃんは、また泳ぎに行き僕は、すみっちに泳ぎ方について教えていく。
「それじゃ、すみっちまずは身体の力を少し抜いてみようか」
「身体の力を抜いたら溺れちゃうんじゃないの? 」
「大丈夫だよ!僕の手に捕まりながら足をパタパタしてみてくれるかな」
するとすみっちは、少し恐れながらも両手を僕の両手に捕まって足をパタパタさせていく。
「これなら大丈夫だね! お兄ちゃん次は、どうしたら良いの? 」
「馴れてきたら片手ずつ離していって泳いでみる流れだね」
「それは嫌だ!お兄ちゃんの手から離れたくないもん」
すみっちは、少しブスッとしながら言ってきた。
「でもそうしないと泳げないよ」
「それならこのままで良いよ!だって泳げないと中学に行けないわけでも無ければ死んでしまうわけでもないから。私は、お兄ちゃんと一緒が良いの! 」
「すみっち…確かにそうだね。でも本当にそれで良いんだね? 」
「うん、もちろんだよ!だって海に行きたかった一番の目的は、泳ぐためじゃなくてお兄ちゃんに私の水着姿をみてもらってドキドキしてほしかっただけだから」
「かなりドキドキしてしまって気づいたらすみっちの水着姿に見とれてしまってるよ」
僕が顔を赤くしながらそう言うと恥ずかしそうにしながら、すみっちはこう言った。
「良かった!いっぱい見とれてくれて良いんだからね。私もお兄ちゃんのカッコいい姿に胸がキュンキュンしちゃってるよ。後で2人でえっちしない? 」
「すみっち、変なこと言ったらダメだよ!まだ11歳なんだから」
「お母さんが前に話してて女の子には、えっちしても良いですよって言う身体のサインである生理っていうものが来るらしいの」
僕は、すみっちの話を聞いてる限りでは瞳さんの教え方が微妙に間違ってると思ったため言いにくい中、訂正することにした。
「少し違うと思うよ。僕が話すのは可笑しな話だけど、えっちしても良いって言うのは完全には間違ってないんだけど、大人の身体になりますよっていうものだと思うから」




