Story9「命懸けの駆け引き」
僕が命懸けの条件を持ち出すと羽衣さんは、こう言った。
「良いだろう。あたいも女だからな。その時は謝罪してあげよう。
但し、他の奴と同じ意見だったらその時は、どうなるか分かってるんだろうな」
「もちろんだ。その時は好きにしたらいい」
「それじゃ話すわ。実はあたいは、中学3年の時に彼氏がいたんだ。顔もスタイルも文句なしだった。
そして仲良くなったあたいたちは、一緒にお風呂に入ることになってその時にあたいは、他人の前ですごく緊張したけど、初めて裸をみられた。問題は、ここからで彼はあたいの裸姿をみてこう言われた。
『羽衣の身体って少しぽっちゃりしてて胸も変な形してるんだな』
これを聞いたあたいは、彼をぶった押してそのまま家に帰ったわ」
「それを言った彼は酷すぎじゃないですか? 」
「ほんとそうなんだよ。それからあたいは傷ついて男性恐怖症にもなったわ。それから1年後の高1の時に違う彼氏が出来た時には、一人前彼氏の話を事前にしたんだよ。もうあんな恥ずかしくて嫌な体験はしたくないから。すると、その時は優しい言葉をかけてくれて俺は、そんなこと言わないって言った。だからあたいは、信じたわ。しかし、良い雰囲気になってあたいが裸になった姿をみたら彼は苦笑いをしながらこう言った。
『確かに俺は、体型は気にしないタイプだけど、ぽっちゃりしてるところと胸の形がちょっと受け付けないかな…』
あたいは、一人前と同じように彼をぶった押してそのまま家に帰ったわ」
「二人とも酷すぎるし、あんまりですよ! 」
「それからあたいは、男性恐怖症に加え男性敵対心障害も発症して、気づいたら男性が近寄ってくるだけでイライラするようになっていた。だからあんたがここにやって来た時にあたいは、あの奴らの事を思い出してしまって今に至ってると言うわけだ」
「そりゃ恐怖症にもなるわよな。ちょっとこれをみてくれないかな? 」
そう言いながら僕は上半身の服を脱いでいき上半身裸になる。
「ち、ちょっとあんた何してるんだよ! 」
「この身体をみてどう思う?正直に答えてほしい」
すると羽衣さんは、恥ずかしそうにしながら言った。
「なかなか良い身体してるじゃん。それがどうしたんだよ」
「実は、僕のお腹には、昔に太っていた頃の線が残ってるんだ。だから僕も昔から身体については、色々言われたんだよね」
「そうだったんだ。あたいには良い身体にしかみえないなのにな」
「だから僕は、朝日さんの事を悪いように言ったりなんてしない! 」
すると羽衣さんは、顔を真っ赤にしながらいきなり上半身の服を脱ぎ始める。
「そこまで言うなら、実際に見てよ! 」
「見てって… 僕たち付き合ってるわけじゃないんだよ」
「そんなの、分かってるわよ!ただ、実際にみてもらって意見をもらわないと信用できないから」




