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いちご荘の彼女たち  作者: まっさー
シーズン1 〜Strawberry spring〜
1/302

Story0 「夢のキス会」

いちご荘の彼女たち 第0話に相当するストーリーとなっておりまして主人公の南川くんがいちご荘に行く前のストーリーとなります!


  僕は、南川 優。彼女がいるわけではないが、今日は以前に買っていたセクシー女優の古川 麻衣ちゃんの写真集の握手会が行われるため出掛けていた。



  ちなみにこれは、僕がまだ美憂姉に出会う前でもあるため、いちご荘と言うものを僕が知る前のストーリーである。



  そして僕が書店に向かうとそこには、ものすごい行列が出きていて従業員がお客さんを案内していく。



  「握手会にご参加される皆さんは、一列に並んでお待ちください」



  やっぱり麻衣ちゃんは、人気者なんだね!

 これは握手してもらえるまで、かなりの時間がかかりそうだけど、頑張って並ぼう。



 それから僕は、ものすごい行列の中、並んでいく。

 もちろん並んでいる人たちは全部男性である。

 握手出来た人は、すごく笑顔になりながら帰っていく。

 そして頑張って待ち続けていくと気づいたら4時間が経過し、ようやく次が自分の番であるため回ってくる。

 しかし麻衣ちゃんの表情は、可愛い笑顔で一人一人に接している感じにも見えるが、一度も休憩していないため僕には疲れてきているように思えた。



 もうすぐしたら順番が回ってはくるけど今回は、麻衣ちゃんの事を考えて諦めよう。

 恐らく麻衣ちゃんは、一人でも少なくなった方が負担も楽になるだろうから。

 僕は、そう思いながら帰っていこうとすると麻衣ちゃんがいきなりこう言ってくれた。



「ちょっと待って、話したいことがあるから握手会が終わるまで待っててくれるかな? 」



  「はい!もちろん良いですよ! 」



  僕は、いきなり麻衣ちゃんから話しかけれてすごく緊張しながらもなんとか答えることが出来た。


  すると麻衣ちゃんは、嬉しそうにしながら握手会を再開していき、30分後僕以外の参加者全員との握手が終わってみんなが嬉しそうに帰っていくのを麻衣ちゃんが確認してから僕に話しかけてくれた。



  「待っててくれてありがとうございます! 」



  「そんなのぜんぜん良いですよ! 」



  「私の疲れの事を考えてくれて、途中で帰ろうなんてしなくて良いんだよ! 」



  「麻衣ちゃん、僕が帰ろうとした理由まで、どうして分かったんですか? 」


  「そんなの分かるわよ!でも気遣ってくれてありがとう!お礼にこうしてあげる! 」



 するといきなり麻衣ちゃんが僕を抱き締めてくれた。


  「ま、麻衣ちゃん、いきなりそんなことされたら嬉しいけど、キスしたくなってしまうから」



  「それならこのままキスしよう! 」



  (ちゅっ!)



  麻衣ちゃんは、僕の唇にキスをしてくれた。

 僕は、夢を見ているかのような気持ちになっていた。


  「麻衣ちゃん、本当にありがとう!でもこれだと握手会じゃなくてキス会になっちゃうよ」


  「別に良いじゃん!だって実は私、今日握手会する前に体温計ったら37.9℃だったの」



  「それなら麻衣ちゃん、握手会なんかをしてる場合じゃないよ!早く病院に行かないと」



  「でもね、私は予定をキャンセルするのが嫌なの。だから無理しちゃったんだ。でもあなたが私を優しく気遣ってくれた時は、すごく嬉しかったし感謝してるよ! 」



  「麻衣ちゃん… 」



  「あなた、お名前はなんて言うのかな? 」



  「僕は、南川 優と言います! 」



  「優くんね!本当にありがとう!また良かったら会いに来てね! 」



  「もちろんです!僕のほうこそ今日は、本当にありがとう! 」



  「ううん、それじゃだいぶん暗くなってきたから気を付けてね! 」



  「麻衣ちゃん、ありがとう! 」



  それから僕は、すごく幸せな気分になりながら帰っていくのであった。

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