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【完結】転生したら幼女のペットになりました  作者: SAK
サブストーリー

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21/21

おまけ4.旅立ち前(リーファ15歳)

本日2回目の更新です。

『──ってことがあったよね』

「そうだね、懐かしいなあ……」


 あたしたちは今、温泉に入りながら昔話に花を咲かせている。

 旅に出る前に温泉に浸かって、身体を充分に休めてからにした方がいいってリースさんたちに勧められたから。

 リーファはもう十二分に強く、この辺の魔物相手でも苦戦はしないだろうということで、お付きの人たちは一切いない、あたしたちだけの空間が広がっている。


『リーファの魔法、あの海で見たエファさんの魔法よりも強くなってるんじゃないかな?』

「どうかな……? あの時のお母さん、全然本気じゃなかったみたいだし……」

『そうなんだ……本気じゃなくてあの瞬殺具合……エファさんちょっと怖いかも』

「ふふっ、そうだね。でも、優しいから私は大好きだよ」

『うん、確かに普段は母性溢れる聖母って感じだしね』


 普段は家族にも執事さんやメイドさんたちにも優しい、慈愛の女神って感じがする。

 そういえば怒ったところは見た事ないなぁ。


「母性溢れる……かぁ。ねえアリス」

『何?』

「それってお母さんの胸を見て言ってる?」

『ぶふっ!?』


 いったい何を言いだすのかと思えばこの子は!

 ……確かにあの大きさは気になるけど!


「だって、海に行った時の着替えで……」

『そ、そりゃあたしも女の子だから……胸が大きいのは羨ましいなって……』


 あたしは現在の身体の胸を触りながらリーファに答える。

 ……前世よりもちょっとは大きくなったものの、それでもほんのり膨らみがあるに過ぎない。

 それに比べてリーファはエファさんに似たのか、15歳の時点で既にあたしよりもだいぶ大きく成長している。

 遺伝か。羨ましい。羨ましすぎる。


『リーファもそのうちエファさん並みに大きくなるのかなあ。羨ましい……』

「そうなるかどうかは分からないけど……私の胸が大きい方がアリスはいい?」

『え? それってどういう……』

「だって、胸がおっきい方がおっぱいたくさん出そうじゃない?」

『ぶふっ!?』


 本日2度目の噴き出し。

 何を言いだすんですかこの子は!

 あ、いや。もしかして……?


「アリス、おっぱい飲みたいんでしょ? だったら大きくてたくさん出る方が……」

『ちょっと待って。ステイ。Wait a minute。あれ冗談じゃなかったの?』

「ウェイト……? 私はアリスが欲しいものをあげたいだけだよ? アリスはおっぱいが欲しいんでしょ?」

『ノー。そういう訳ではなく。あたしは赤ちゃんじゃないし』

「そうなの? でもおっぱいが出るようになったら、初めてのはアリスに飲んで欲しいな」

『ぶふっ!?』


 本日3度目。

 ここは飽きれるところなのかツッコむところなのか。

 母性方面がエファさん並みになってませんかリーファさん?


『えー、それはどういうことでしょうかリーファさん?』

「私はアリスの事が大好き。だから、初めてのことは全部アリスにあげたいって思ってるの」

『リーファ……』


 そこまで愛されててすごく嬉しいと思う反面、若干ヘビーじゃない?

 でも、その気持ちもなんとなく分かる。自分が大好きな相手だからこそ、自分の全てをあげたいって思うのも自然かも。


『それじゃあ……その時はありがたく頂いちゃおうかな。……それに、もしあたしの方が出るようになったら、その時は……』

「うんっ! 約束だよアリス!」


 リーファはあたしの小指に自分の小指を絡ませてくる。

 あたしの言葉がリーファに伝わると知ってから、約束をする時にはこういう風に指切りをすると教えてあげた。

 それ以来、何か約束事がある度にこうやってリーファと指切りをしている。


 もちろん、今までに約束を破ったことは一度もない。

 つまり、この約束はいつかは果たされることになるのだ。


「それじゃ、がんばって女の子同士でこどもを作れる方法、探しに行こうね!」

『うん。……旅かあ、あたしは元いた世界ではあんまり旅行とか行かなかったから、そこも楽しみかも』

「そうなんだ?」


 実際に旅といえば修学旅行みたいなものしかなくて、家族旅行も数回ぐらい。

 そもそも学校とかがあるから、長期の旅行なんてまず行けない。

 でも、この世界だと自由だからどこへでも行ける。


『だから、あたしはこの世界が好き。ちょっと危険なこともあるかもしれないけど、リーファと一緒だったらたぶん大丈夫』

「うん、私もアリスと一緒ならどこにでも行けると思う」

『それじゃ、思い出に残る旅にして、リースさんやエファさんにお土産話をたくさんできるようにしないと』

「えへへ、今から楽しみだなあ……」

『そうだね。……ほら、そろそろ上がらないとのぼせちゃうよ』

「うんっ、それじゃ行こ、アリス」


 リーファは先に温泉から上がると、こちらに手を差し出す。

 月明かりに照らされたリーファの肢体は輝いていて、まるで天使のようだった。


「アリス?」

『……うん、それじゃ行こっか』


 あたしはリーファに見惚れていたのを感づかれないようにリーファの手を取ると、温泉を後にした。



 こうして、あたしたちは温泉で日ごろの疲れを癒すと、別荘で一泊した後、旅の準備をするために帰路へついたのだった。

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