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血が降り注ぐ平和  作者: 初雲四九
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第1話

第1話始まります!


 母親が死んだ。

 赤黒い色をした母と青色の光で照らされた自分の姿がはっきりと見えた。


 今日もみんなと同じように朝支度して、自転車で学校に向かう。

 私はほかの人より慎重に登校する。

 靴を履き替えて、扉を開ける音だけが響いた教室に入る。

 少し時間がたつと扉を開ける音とともに話し声も響く。

 学校に行った日はこれが日常。

 ホームルームが終わり、2階の音楽室へ向かう。

 移動教室、ただ学校内を歩くだけの作業。

 それでも私は慎重に慎重にひたすら慎重に移動する。


 だって私はけがをしてはいけない。

 私が少しでも血を流せばここは血の海になるから。


 だから私は友達を作らない。

 人と関わらない。

 ずっとそうしてきた。


「そんな特殊なプロス初めて見た」


 私は人と関わりたくないのに私の心に土足で踏み込んでくる帽子をかぶった男。

 私は無視して音楽室へ向かった。

 だが、この男は私の肩をつかんで1人で話し始めた。


「ちょっと待ってよ。俺(いり)()(みつ)、2年生。

俺もプロスいるんだけどさ、君、すっごく特別なプロスがいるようだね」


(プロスって特定の人物しか持たない守護霊ってやつ? 私にプロスがいる? 呪われた体なのに? )


 何を言っているのかわからず私は

「急いでるんで」

 と言い放ち早歩きで音楽室に向かった。


 音楽の授業が終わり扉を開けたとき1番最初に見えたのは帽子をかぶった男。


(なぜこの男は音楽室の前にいる? )


 関わりたくない一心でみんなが扉を出る流れに乗って私も列を泳いだ。

 そんな流れに逆らうようにこの男は私の肩をつかみ笑みを頬に浮かべていた。


「またあったね」


 そういう男に

「そうですね、さようなら」

 と一言口にして立ち去ろうとした。

 それでも男は、ニヤニヤしたまま私の言葉を無視し口を開いた。


「ちょっとおねぇさん、私と世界を平和にしてみなぁい? 」


 関わってはいけない。

 本能がそう悟った。


「おひとりでどうぞ」


 私はそう吐き捨て2度目の逃走を図ったがみごと失敗。

 いつになったら解放されるのだろうと考える暇もなく男は騒ぎ始めた。


「えなんで? おかしくない? 普通世界平和とか妄想でしないわけ? それが今かなうんだよ? なんで拒否するのさ」


「興味ないです」


 素晴らしくしつこい。

 いつまで私にかまい続けるのだろうか。

 いらだちを覚え始めていたらいきなり男から笑顔が消え真剣な表情で外を見始めた。


「この妄想はかなってほしくなかったな」


 ぼそっと男はつぶやいた。

 その瞬間男は全速力で走り出し階段を下りて行った。


(やっと解放された・・・・。)


 そう思いながら階段を下りていくと


    バァン!!!


という銃声が聞こえた。

 何が起こったかわからず階段を下りていると黒い服装の人がたくさん見えた。


(この妄想はって言ってたしもしかしてテロリスかなぁ)


 そう考えていたら女子生徒が


「いやだ! 死にたくない! 」


と叫んでしまった。

 テロリストたちは


「黙れ」


といい女子生徒に銃を向けた。

 そのとき聞き覚えのある声で 


「やめろ! 」


という男の声が聞こえた。

 そんな言葉を無視しテロリストは引き金を引いた。


    バァン!!!

 

銃声が廊下に響き渡る。

 その時打たれたのは、私だった。

 私のお腹から血が滝のように流れ落ちる。


 私はけがをしてはいけない。

 けがをすると血の海になってしまうから。


 私がテロリストのほうを見たときにはもう、みんな血を流して死んでいた。

読んでくださりありがとうございます!

初めて書いたので変なところがあるかもしれませんがこれからよろしくお願いします。

感想を書いてくださると光栄です。

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