表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
42/73

第四十二話 異世界雑貨屋でウインドウショッピング

 ここらへんは商店街のように店が集まっている区域のようで、色々買えるようだ。俺がいの一番に買うべきは装備だが、今の手持ちで買える装備は多分貧弱だ。それでもギルドから支給されている短剣よりは強いかもしれないが、今のところそれほど困ってはいない。確かに火力不足で標的に逃げられてしまうことは多々あるが、武器が強くても筋力も魔力もない俺には使いこなせる気がしない。防具に関しては完全に不要だ。相手を無力化すれば済む話だし。鎧なんて着た日には、歩いているだけでバテるだろう。


 そう考えてみると、特に買いたいものもないな。回復薬なんかも防具と同じでいらないし。まあとりあえず見るだけ見ていくか……と完全に冷やかしの思考で近くの雑貨屋に入っていく。地図によると、冒険者向けの商品を多く取り扱っているらしいが。


 中はまあまあ壮観で、見たことのない物品が大量に並んでいる。そのどれもがファンタジーな感じで、過去に置いてきたはずの中二心がくすぐられる。やはりこの辺りの商品は需要も高いのだろう、ポーションらしき液体が筒状の瓶に入れられて大量に陳列されている。コンビニの飲み物コーナーと同じような仕組みになっているようだ。物理法則が同じなら、どの世界でも商品棚の工夫は似通ってくるんだな……。


「ヨウ!おにーさん何かお探し?」


「うおっ!?」


 急に話しかけられたんでびっくりしてしまった。声のした方を見ると小学校高学年くらいの身長の女性が佇んでおり、こちらを見つめている。前掛けのエプロンに描かれた紋章は店の看板のものと同じだから、多分店員なのだろうけども。


「見ない顔だねえ、新人さん?いい商品取り揃えてるよ~」


 言いながら、ポーションを数本手に取る。どれも色が異なるが、健康そうな色合いのものはない。


「例えばこれは治癒のポーション。飲むだけで回復魔法を使ったのと同じ効果を得られるよ!まあ、安価なぶん効果も弱いけど」


「そしてこれは魔力のポーション!飲むと魔力を増強されるよ!時間が経ったら戻っちゃうけどね」


「お次にこれは――」


「あ、あの~……」


 この勢いでいくと商品紹介が止まらなさそうなので、ちょっと遮る。どうせ買わない商品ばかりだし。それに、


「そもそも、俺あんまり持ち合わせがなくて……」


 言った瞬間に、店員さんの顔がキラリと光る。


「ご心配なく。当店は安価で安心、買っときゃ安全がモットーなんで!おにーさんがいくら貧乏人だとしても、ポーションを何本か買うくらいはできるはずだよ」


よろしければブクマ・評価お願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ