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第二十四話 群れ成す魔物の惨状に遇う

 二度目の森。今回の装備は短剣のみ。さっさとゴブリンを倒して帰ろう。

そのためには、まず奥の方に行かなければ。俺は森の中をどんどん進む。


 ちょうど前回ゴブリンに小突かれたのと同じくらいの場所にたどり着く。ここら辺でゴブリンを探すと

しよう。迷わないように近くの木に剣で傷をつけて、俺は探索を開始する。


 当然、どこもかしこも木々が広がっているだけで、ゴブリンの痕跡とかそういったものは一切ない。

というか、罠らしきものも見当たらない。それだけ奴らの偽装能力が高いのか、それとも単純にこの辺りに

いないのか。しかしつい数日前までいたゴブリンが、急にいなくなることなんてあるだろうか。


 俺が首をかしげながら歩いていると、突然視界が上にズレた。否、落とし穴にハマった。

前回よりもかなり浅い落とし穴で、足に絡まる蔦もない。なんだこの罠は、と俺が抜け出そうとすると、

身体が沈んだ。もがけばもがくほどどんどん沈む。そうだ!前回に倣って思い切り下に重心を集中すると、

俺はそのまま下に落ちた。そんな馬鹿な。


 落ちた先は坂になっていたようで、転がること数分間。俺は背の低い洞窟のような場所に立っていた。

膝立ちで。普通に立ったら頭がぶつかってしまいそうだ。これは一体どんな罠なんだろうか。

落ちた先の坂の傾斜は緩くもないが急でもないといった具合で、ギリギリ立ち上がるのが難しいくらい

の坂だ。あれで怪我をさせられるとは思えない。だからと言って落ちた先に何か用意されているわけ

でもなく、無事に着地できた。前回のように動きを止めてからオークを呼ぶにしても、ここはあまりに

狭すぎる。要するに、あの落とし穴は罠として破綻しているのだ。


 とにかく、まずはここから出ることだ。俺は膝立ちのまま、少しずつ進んでいく。ところどころに松明が

置かれているから、視界はあまり悪くない。ただひたすら歩きにくいだけ。俺以外の気配も感じない。


 そのまましばらく歩いていると、大広間のような場所に出た。何故かそこだけ灯りが全て消えていたので、

ちょっと戻って松明を取ってくる。そして俺は目の当たりにした。大量に散らかるゴブリンどもの衣服と、

かつてそれを着ていたであろう存在の血痕を。多分、一瞬で潰されたらこんな風になるんだろうな、と

思うような惨状。鼻を衝く腐臭も相まって吐きそうになるがどうにかこらえる。一体、何があったんだ?

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