zoomで普通にパンツ見えてる女の子
「ふざけてんじゃないわよ!!!」
生徒会長にzoomでキレられてる。
高校デビューしたくて1年生ながら生徒会に入ったんだけど、中間テストの点数が悪くて、生徒会長から呼び出しをくらった。
「生徒会のメンバーたるもの、全校生徒の見本とならなければならない。なのになに!? 赤点だなんて! 信じられない! こんなことでは、学校の風紀が乱れるわ!」
「はぁ、すみません」
親でも先生でもない人になんで成績のことで怒られてるんだ僕は。
「その返事は何よ! そうか、わかったわ! 私に勉強を教えてもらいたいんでしょう! そんなに言うなら、この美少女で天才で学年トップの私が、特別にあんたに勉強を教えてあげなくもないけど!?」
「別にいいです」
「即答することないでしょ! 大体あんたは……(ガミガミガミ)」
かれこれ30分ぐらい怒られてる。早く終わらせたいしここは……
「分かりました。今回の赤点を非常に反省しております。そこで、超絶美少女で天才で学年トップの生徒会長様に勉強を教えていただけたらと思っております。よろしくお願い申し上げます」
「やったぁーーー!!! っじゃなくて、分かったわ。感謝しなさい!」
何喜んでるんだこの女。ドSかよ。
じゃあ、さっさとzoom切ってゲームでもしますか。
っと×ボタンを押そうとした時、
「祐美ーー!!!」
パソコンの向こうの側から、生徒会長の下の名前を呼ぶ声が聞こえた。
親フラってやつだ。
「ママ! うるさい! 今友達と話してるの!」
ママって呼んでるのか……まあ女の子だしね。
「早く来なさい!! あ、もしかして、例の男の子と話してるの!?」
例の男の子?
「あっ、ちょっ! うるさい!!! 今行くから黙って!」
こんな口うるさい生徒会長にも好きな男の子がいるのか~。
っと生徒会長が立ち上がったその時……
見えた。
何がとは言うまい。ピンクだ。履いてない。
ふ~ん、えっちじゃん。
* * * * *
「はぁ、ママったら。ごめんね待たせて」
帰って来る時も普通に履いてなかった。
言った方がいいの?
「会長、お母さんのことママって言ってるんですね」
「お母さんって言ってるわよ?」
「さっきママって」
「お母さんって言った」
もうそれでいいや。
「祐美ーー!!!」
また親フラ?
「待って! 今行く!!! ごめん、結城君、もう少し待ってて」
「はい」
また普通にパンツ見せながら出て行った。
えっちじゃん。
* * * * *
「お待たせ」
「おかえりなさいです」
あいかわらず履いてない。
「ごめん、結城君。今から私、夕飯作るの手伝わないといけなくて、今日はここらへんでってことになるわ」
「分かりました。最後に、下見てみてください」
「下? ん? 見てるけど何も……って、あ!」
「ご馳走様でした!!!!!」
「バカ!!!!!!!!!」
後日またガミガミ怒られました。
* * * * *
結婚してからわざとやっていたことを知りました。