表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
水族館2戦2敗  作者: リトマス紙
1/1

第一回戦 前半

学生時代の思い出を書いてみました。

初作品なのでノンフィクションの方が書きやすかったです。


  水族館2戦2敗  ①

 水族館にデートに行くと別れるというジンクスがあるらしい。

別れた理由を水族館のせいにするようなことは、水族館好きの私には許せるわけがない。



 楽しいこと辛いことがあったときに音楽を聴くと、その曲と思い出がセットとして脳にすりこまれて、あるふとした時に昔聴いていた曲を聴いてみると、当時聴いていた思い出と忘れかけてた記憶が鮮明に蘇ったりする。

私は高校生の時に、付き合っていた恋人がいた1年もせずに別れたのだが、その時2人で聴いていた曲を聴くと良い思い出も悪い思い出も蘇る。

私は水族館が好きだ。自分よりもはるかに大きな水槽に魚が群れを作って泳いでいるのを見ると、海の中にいるみたいで住みたいとまで思っている。

 そんな大好きな水族館へデートに行くことになった。 もちろん提案は私からだ、基本なんでもオッケーな恋人は喜んで承諾してくれた。運動部だった私は夏休み最終日は部活も休みだろうと予想し、その日に水族館に行くことにした。恋人はアルバイトをしていたので休みを取ってもらった。 予想は的中し休みだったので貴重な休みを使い私たちは電車で出かけた。

 スマホで調べながらホームで迷子になりつつも順調に進んでいた。電車のなかではあまり話せないこともあり、音楽でも聴こうかということになった。最初は私のプレイリストから流しイヤホンを片耳ずつ付けて聴いていた。相変わらずの横顔も素敵だなとか思いながら何も考えず聴いていると流行りの曲が流れた、アップテンポで最近出たばかりのサマーソング的なやつだ。そこまで好きではなかったが流行りだし入れていた。何か話題を振ろうと思って この曲いいよね と言いながら横を見たら一瞬だけあまり見せない暗い顔を見た気がした。違和感を感じたものの、今ここで話すことではないことくらい分かっていたので会話を続けた、恋人もこの曲を聴いていたらしくニコニコしながら話していた。2時間くらいかかりながら水族館の最寄り駅に着いた、地下鉄から降りて上に上がると陽射しが照りすぎて地面が歪んでいる。

 駅から少し歩かないといけないことは知っていた、時間は12時を回っており水族館に入る前にお昼ご飯をすませることにした。前々から周辺でおいしそうな店をリサーチしていたので、何個か案を出しオムライスで人気の高いお店にした。店内は白を中心とした落ち着きのある雰囲気で、私たちは窓際に座り外から海が見えた。ドラマやアニメでしか見たことがない程きれいな景色だったのを今でも忘れられない、オムライスはチキンライスに半熟卵がのってデミグラスソースがかけられていた。卵とソースがキラキラしていたもちろん味はかなり美味しかった。

 

 昼食を済ませてメインの水族館に足を運ぶ、この日のために夏休みの部活を乗り切ったのだ。

恋人といつ手を繋ごうとか、そんな雑念も吹き飛ぶほどワクワクしていた。ここでその気持ちを出さずに落ち着いてチケットを買い中に入った。私は魚の中でもチンアナゴが好きなのでそれに向けて足を運んだ、やはりかわいい 写真を撮って満足し人の流れに合わせて1時間ほどで回った気がする。外にでてすることもなく帰ることにした。美味しいものも食べて水族館にも行き大満足なのになんだかモヤモヤする。帰りの電車で恋人は寝てしまっていたので、私は駅を乗り過ごすまいと一人起きていた。行きで聴いたプレイリストを流しながらモヤモヤについて考えていたらあのサマーソングが流れた、そうモヤモヤの原因は恋人が一瞬だけした何とも言えない暗い顔のことだった。あれはいったい何だったんだろうと考え始めてしまい電車を降りるまで

悩んで悩んで結局聞いてしまった。聞いてしまうと、後に引けない気がしていたがこのモヤモヤを晴らすにはこれしかない事は分かっていた。


 



2部4章構成で書くつもりなので気長にお待ちください


次で1部終わります



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ