第三回:いちいち史実での出来事を引っ張り出す歴史小説はクソ
第三回:いちいち史実での出来事を引っ張り出す歴史小説はクソ
歴史小説ってその時代がどんなだったか説明をしたがることが多いです。
それはいいと思います。
時代背景がある程度わかっていないと、意味不明になってしまう事とかいっぱいありますから。
私が腹立つのは「史実では~」から始まる長文による歴史資料のような説明文です。
例えばですが↓
理想→この時代は戦乱が続き世の中が荒んでいたため、人々は信仰深かった。だからこう行動する。
糞→史実ではこの時誰々と誰々の争いが起き、なぜか誰々が何々をしなかったので~中略~
結局農民たちには一切糧食が配られず、その結果多くの村々が飢えに苦しんだので~中略~
そもそも誰々と誰々が争った原因である、何処々の誰々がこれこれをしなかったので~中略~
そのため主人公はこういうことをすることにする。
長いんじゃボケが。
最初にも述べましたが、ある程度の説明は必要だと思います。
主人公や他の人物たちの行動の理由付けや事件発生の原因など、必要性はいろいろあると思います。
しかしながらそれは飽くまで補足であり、読者が見たい(というか私が見たい)のは主人公の行動と結果です。
想像してみてください。
主人公とその家臣の会話が10~20行進む度に、「史実では~」から始まる長文が20~50行ぐらい割り込んでくるという光景を。それが一話につき5、6回繰り返されるのを。
下手をすると主人公たちの実際の会話が1~2行で、殆ど「史実では~」で埋まっている話もあります。
おかしいだろーが。
自分は娯楽小説を読んでいた筈なのに(個人的になろうは全て娯楽小説だと思っている)、いつから歴史資料にすり替わってしまったんだ。
別に歴史に興味が無い訳じゃないです。ただこの場でそれを読むつもりは無かったし、求めていない。邪魔です。
自分だって馬鹿正直に全部読んだりはしません。
「史実では~」が始まったらマウスにくっ付いてるクルクル回る奴で一気にスクロールして、登場人物たちの会話まで飛ばしたりします。
しかし、その作業が既にストレスです。
加えて何か大事な事柄を見逃してしまったかもしれないという懸念や不安が付き纏う事にもなります。
今回は以上です。