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無能?勝手に言ってろ!  作者: カシム
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パーティー開始

 卒業パーティーが模様される夜学校が用意したパーティー会場には多くの生徒達がきれいな服に身を包みある場所ではダンスを他の場所では食事をと皆色々と楽しんでいる、中には将来有望な人物に取り入ろうとする令嬢の姿もちらほら見えたりしている。


そんな中一際目立っている集団があった、周りの有象無象とは違い身につけている物からその身分まで何もかもが其処いらの貴族とは違っている。しかもその一段の全員が皆美形揃いである一人でも注目を引く美形が集団でいれば人目を引かないわけがなかった。


そんな彼らは今期の卒業生の中でも最優物件である成績優秀者の集まりである、先頭はこの国の王子である「エーデル・ヴァン・ウラシール」・公爵家の長男である「レオン・リーデンブルク」弟である「モーリ・リーデンブルク」彼は卒業生ではないが目立った場所が好きなためこの場にいるのだった。その他には数人の成績上位者が主にこの三人に侍っている為この集団が完成したのであった。


「流石王子この学園生活の中で一度も勝てなかったですよ」


「ふんっ!お前だけには負けるわけにはいかないからな!だがそんなお前が私の部下になるというのはとても心強いぞ」


「さすが兄さん卒業先は王子直属の騎士団なんて!」


「当然だろ?レオンは俺のライバルであり親友だ、是非とも俺の右腕になってほしかったからな!」


「あぁとても嬉しいよ」


この二人はこの学園に入ってから何かと競い合い常にレオンは二番手になっていた、手を抜いたわけでもなくただ単にモーリー王子の才能が優れている故の結果となっている。そんな二人が打ち解けるのにはさほど時間はかからなかった為二年に上がる時に既に親友になっていた。


「そう言えば今日か君の妹が追放処分になるのは」


「えぇ、殿下にはご迷惑を掛けまして家の愚妹は今日家を追い出されます」


「やっとだね!兄さん!」


「そうかそうか!やっと君の家から汚点が無くなるのかおめでとう!」


「今日は最高の日になること間違いなしだな!」


「「「ワハハハハハアハハ!!!」」」


皆メルの話を出し大いに笑っていた、それは強大であり家族でもある二人に至っても楽しそうに笑っているそれはもう楽しそうな笑顔である。それにつられ周りに侍っていた他の生徒たちにも話題は伝播していきその集団全員が笑っていた。


「おやおや殿下!あちらを御覧ください!その話の本人が来たようですぞ?」


取り巻きの一人が入ってきたメルを確認すると周りの視線は一気にメルに注がれることになった。


「いやはやなんとも美しいな相変わらずあれで魔力さえ使えればかなりの者だったのにな」


そんな哀れみの言葉がどこからともなく聞こえてくるが聞き取れたものは少ない。


「まぁ確かにレオン君の妹は見た目だけなら其処いらの令嬢とは格が違うだろうな」


そう、この会場にメルが入ってくると一気に皆の視線を釘付けにしてしまうほどにメルは美形なのだ、可愛らしいではなくかっこいい言葉の方が似合う系の美人である。身長は高く体は引き締まっているが出るところは平均以上に出ている。


髪は彼女が動くたびに左右に揺れ動き証明が髪に反射してキラキラと光っている、しかもいま彼女が着ている衣装は体のラインがくっきり出てしまうたぐいのドレスコードである。そのメルの肢体を見る会場の男性陣はこぞってメルの体に目をやった。


「えぇ、確かに見た目だけならアレは母譲りでとても美しいと私も思いますで・・・すが」


「そう彼女には魔力がないそれはこの世界では致命的だな」


「そうですソレこそがアレが我が家の汚点と言われている最大の理由ですから」


この世界では魔力がなければ生きていけないと言っても良い、外に出れば当然のように魔物が生息しており魔力が無い人間の力だけではどう足掻いても勝てるのはゴブリンくらいなものである。しかしこの世界にはゴブリン以外にも多数の魔物が生息している故にこの世界では魔力が必要不可欠なのである。


「だからこそ私は彼女との婚約を破棄したのだ王家の中に魔力が使えない者など入れるわけにはいかないからね」


「真申し訳ありません」


「くだらない話はこれくらいにしてそろそろ始まるぞ」


王子が目にした先にはこのパーティーの主催にしてこの国の王である「エーデル・ヴァン・ウラシール」の入場準備が整ったことを司会が話しているところだった。


***


(はぁ~帰りたい心底帰りたい。早く帰って雪と一緒にベットに入りたいそれで雪を抱きしめながら雪の匂いを嗅いで落ち着きたい)


最近のメルの日課は眠る前に眠った雪にこっそりイタズラをする事になっている、最初はちょっとした好奇心から雪の体を触ったりしていたが一度眠ると中々起きない雪はメルのイタズラの最中でも起きることはなかった。

 ソレが判明してからはメルの雪へのイタズラは日に日に加速していき今では雪が起きているときにしたら確実に怒られてしまうことにまで手を付けているメルであった。


(早く最低限の出席だけして帰ろ)


このパーティーには絶対に出席しなければならないでなければ卒業を認められないからである、だが最後までいる必要はなく興味ないものや用事があるものは最低限の出席だけして帰ってしまう。もちろんその最低限とはこの国のトップである国王が帰った後になる。


(早く帰らないかな国王)


まだ入場すらしていない国王の退席を早くも願うメルである。

「面白そう!」


「続きが気になるかもしれない」


「期待できそう!」


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