尋問
「それじゃぁ雪おやすみ」
「うん、おやすみ」
家に帰る途中に晩御飯を食べていると到着したときには既に夜になっており色々あったのか雪はかなり眠たそうにしている為すぐに部屋に行きベットに寝かしつけお互いに挨拶をすると雪は直ぐに夢の中に入っていった。
「さてと、行こうかな?」
雪の就寝を確認するとメルは別途から起き上がり自分のせいで乱れたベットを直しながら雪の寝顔に見惚れていた。
(はぁ~~なんて可愛い寝顔なんだろうか?寝息一つでもかなり興奮してしまうな、それにこの最高級のい絹のような白い髪はなんて触り心地だ。一生触っていられるけどこのまま触り続けたら朝になってしまうからな)
最後に雪の体全体を見るメル今は薄い毛布なため雪の体のラインがくっきりと出てしまっている為メルの視界には絶景が広がっているがこちらもいつまでも見ていたら朝になってしまうと自嘲気味に雪から視線を外し自室を後にしたメルであった。
***
「ん?ここは?どこだ?」
ガチャンっ!
「・・・何だこれは!」
「あぁ、やっと目が冷めたのかいい加減待つのも嫌になってきたところだったんだ。良かった良かった」
男が目を覚ますと其処には石作りの部屋だった、しかも自分は手足を鎖で縛られ両腕の鎖は上から釣り上げられているため腕は常に持ち上がった状態になっている、足は左右から伸びた鎖に拘束されている。
ここまで来れば今自分がどういった状況なのかわからないほうが難しい。
(俺は捕まったのか!クソが!いつの間にやられたんだ!この俺が!こんな女なんかに!)
状況が分かると男は目に見えて苛立ちを見せ始めなんとか鎖を外そうと暴れるが鎖びくともせず無駄に体力を消耗する結果となった。
「そろそろいいか?」
「あ?」
怒りで周りがあまり見えていなかった男はようやく自分をこんな状態にした犯人を視界に入れた。
「テメェが俺をここにつれてきたのか!」
「そうだが?」
「いいか?よく聞け!俺の後ろにはさるお方がいるんだぞ!そんな人の手下である俺にこんなことしてただで済むと思ってんのか!」
怒り心頭の形相でメルに怒鳴り始める男は自身の立場も考えずに喚き散らし始め更には脅しまでかけてくる始末だった、これには流石のメルもかなり呆れ始めたが初めて会ったときから馬鹿だと思っていたためこれ以上は考えないようにした。
「そのお前の後ろにいる人物について話してもらいたいんだが?」
「言うわけねぇだろ!それよりも早く俺を開放してあの女を俺に渡せ!そうすればお前に命だけは助けるように掛け合ってやグアっ!」
言い終わる前にメルの右ストレートが男の鳩尾めがけて放たれ察知できなかった男は防御を固めることなくもろに食らってしまい胃の中身を地面にぶちまける。
「もう少し自分の立場を考えて話せ、それと次お前が雪のことを話したらその目抉り出すぞ?」
メルの本気の殺気と腹部の痛みから少しは己の立ち位置を自覚するがそれを頭では理解できても理性が拒み更にストレスを男に与えた。
「ぐぞが!この俺がこんな女なんかに!ボアっ!」
「良いから早く私の質問に答えてくれないかな?早く帰って雪と眠りたいんだ」
求めていた答えが一向に帰って来ないことに少しいらだちを感じたメルは更に男の顔面に向かって蹴りをお見舞いした。
「ハァハァ・・誰が言うかよ!俺はこれでもプロだ!拷問程度訓練は受けてるんだよ!ぐぅっ!」
「大丈夫、頭と重要部分以外を刺し身にすれば死者でも話したくなる」
いつの間にか持っていたナイフを見せながらゆっくりと男の腕に近づけると
「ぐあぁぁぁぁーーーー!!!」
じっくりと時間をかけながら男の腕の肉を刺し身にし始めた。
「お前の後ろにいる人物とは誰だ?言えば直ぐにでも殺してやるが?」
「ハァハァ・・・はっ!其処は生かしてやるとかじゃねぇのかよ?」
「いや?誰であろうと私の雪を狙ったものには等しく死んでもらうさ。彼女に触れて良いのは私だけに許された特権だからな」
「それで背後の人物についてだが」
「お前のせいで忘れちまったよ」
「そうか。雪と眠れる時間は無さそうだな」
そして長い夜が始まった。
「面白そう!」
「続きが気になるかもしれない」
「期待できそう!」
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