それは付き合うと言うの?
前話 彼女ができました!
「本当にどうして、僕なんかに告ってきたの?」
「たまたま、誰でも良かったんだよ....」
「え?普通、好きな人とかじゃないの?」
「ん?」
誰もいない廊下で
彼女は驚いた顔でこちらを見てくる。僕には何がなんだか分からなかった。
「だーかーら、すきなひと」
「どうゆうこと?」
何を言ってるんだ。この彼女は.....
「付き合うって好きな人とじゃないの?」
「そうなの?」
なんで当たり前のことがわからないのだ。お嬢様だったから?一般教養のはずだぞ!
「うん」
「え...付き合うって誰でもいいのかと思ってました」
「一般常識ですよ!」
「だって、仕方ないじゃん、家では、テレビもマンガも禁止だったし、小学生と中学生はずっとお嬢様高校だったから」
テレビも漫画も禁止とか生きてけないわ。暇な時とか何するんだ?疑問しか浮かばなかった。
「あと、高校卒業の時に彼氏?作ってないとだらしないおじさんと結婚しなさいって言われてたから」
今時、そんなのがあるのか...
僕たちはしばらく無言のまま立っていた。
僕も何が起きたか整理しないといけないし、彼女も驚いた点があるのだろう。
「だからってなんで僕なんだ?」
「普通だし、ちょっとだけかっこよかったし」
最後の方が声が小さく聞こえなかった。そんな大したことは言ってないだろう。
ちょっと待てよ?普通ってなんだ普通ってーー
今地味にバカにされたの僕?
「普通?」
「うん、普通。無難そうだし」
褒められてるのか、バカにされているのか分からない。
「あと、私可愛いし、あなたも嬉しいでしょ?こんな美少女と付き合うことになって?」
「うん。まぁ」
なんでいきなり上から目線?なんだ。たしかに可愛いし、嫌な点がないからなぁ。
「付き合うってところで何するの?」
まさかこの彼女恋愛知識ゼロなのか?
僕この先無事でやっていけるのかなぁ?
この彼女が恋愛知識ゼロなことに驚きすぎて、頭がフリーズ中。
「ちょっと、聞いてるの?」
「あ、はい」
僕は申し訳ないように返事をする。彼女が尽かさず。
「早く、答えてよ!」
「デートとか」
「デートって何?食べ物かなんか?」
ダメですね。これ
僕は呆れて、言葉が出ません!どうしましょう。
1から教える?恋愛を?
僕一度も彼女出来たことないのに?
大丈夫これ?
「男女が二人で買い物とか行くこと」
「へーそうなんだ」
この反応だと本当にわかっていないっぽい。
僕は不安でしかないしかし、この状況を楽しもうとしている僕もいる。
トコトコトコトコ
廊下から足音が聞こえる。
「コラー、お前たち何やってるんだ。入学式始まるぞ!」
「はいぃ」
ついてない...不幸だ。
「じゃあ後でまた話そう!」
と彼女は走って体育館に向かって行った。
そういえば、名前も聞いてない。まぁ、後でわかるだろう。
もう一回整理しよう
彼女が出来た
その彼女が恋愛知識ゼロ
おわり
やっぱ意味わかりません。
良かったら感想などお待ちしています
モチベになります
まだまだ慣れない点がありますがよろしくお願いします