VI.優しく接してあげてください
書き溜め最後です。
今回も楽しんでいだけたら幸いです♪
でっかい家なう。
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なぁんじゃこりゃあぁぁぁぁぁぁ⁉︎⁉︎⁉︎
遡ること数分前から。
私達は、家に到着→ハモる→インターホンを押す→祖母が出てくる→家に上がる→部屋に通される→さっきの心の叫び、というのを行っていた。
ま、それはともかくとして、何なんじゃこりゃあぁぁぁぁぁぁ⁉︎⁉︎⁉︎⁉︎
何、何なの⁉︎
みなりとの会話で、どんな事情があってかは知らないけど、どうやって金持ちなのを隠してくるかと思ったら!
壁の色が2色だったり‼︎(日焼けで)
何も載っていない台があったり‼︎(円い日焼け付き,壺だと思う)
かと思いきや、大量に宝石を埋め込んだでっかい鏡が壁に張り付いていたり‼︎
しかもそれを剥がそうと頑張った跡があったり‼︎
でもそんな努力を嘲笑うかのように、廊下がめちゃくちゃ広かったり‼︎
使用人が何人もいたり‼︎
…、とまぁとりあえず…
これナニ⁉︎
部屋にメイドさんが運んできたのは紅茶と…だからこれナニ⁉︎⁉︎
パッと見はショートケーキ(普通は小袋の菓子とかじゃね?)。でも苺めっちゃ赤い。クリームめっちゃ白い。スポンジめっちゃ黄色い。しかも表面光ってる!これ、金箔…ッ⁉︎
「ごめんなさいね…梓木菟。今は家にこんな物しかないけど…。貴女も、梓木菟のお友達…、名前、なんていうのかしら?」
おばあちゃんはそう言うと、みなりに尋ねた。
「高島 美奈梨です。」
「そう、美奈梨ちゃん。美奈梨ちゃんもごめんなさいね。人のお婆さんの家まで来てもらっといて、こんな物しか出せなくて…。うちの梓木菟は人見知りが激しいから優しく接してやって下さい。」
みなりは眉をぴくぴくさせていた。
目は『この金持ちめ』と訴えているように見えなくもない。人の祖母なんで優しく接してあげて下さい。はい。
「えぇっと、私達、実はあなた方に伺いたい事がございまして、それで来たんですね…」
そうそう。みなりは家が貧乏だって言ってたわ。だから眉の間を人差し指で抑えてるのね。
で、
「そうそう!そうなのよ!」
私も本来の目的を思い出して言った。
「あのさ、私が11歳か12歳くらいの時って」
おばあちゃんの眉が微かに動いた。
「私、ここで何かあった?」
おばあちゃんは唇を震わせて、言った。
「どうしても、知りたいの?」
私達は頷いた。
「きいても後悔、しない?」
私達は大きく頷いた。
「2人とも、今日は泊まっても大丈夫?」
私達は顔を見合わせ、コクコク頷いた。
「なら、もう少し待って頂戴。夜にはお爺さんも帰ってくるから。」
そう言っておばあちゃんは立ち上がった。
そして近くで控えていたメイドさんに何かを言い、ドアへ向かった。
そして振り返り、
「使用人達に部屋を用意させるから、何かあったら彼女達に言って。私に会いたかったら彼女達に言ってくれれば会いに行くわ。私は今から屋敷をもとに戻してくるわ。」
そう言って出て行った。
そうして私達はこの家に泊まることになったのだった。
なんか怖い…。
書き溜め最後です。
今回も読んでいただいてありがとうございました!
次はいつになるのかわかりませんが、お待ちいだけたら嬉しいです。
では、他作品もよろしくお願いいたします♪