冒険者ギルド
すっげえ開いた
異世界転生お約束冒険者ギルドに到着。
お約束とはかけ離れた状態でだけど。
周りにはザ・冒険者って感じの奴らが多い。
腰だったり背中だったりに剣を下げ、軽装だったり重装だったりな格好をして…あ、女冒険者もいたけど肌の露出なんてほとんどなかったよ。
…現実的ナ世界ダァ!
「何を落ち込んでいる。さっさと行くぞ」
「なぁ、変な事かもしれないが露出が少ないな」
「はぁ?何言っているんだお前は。戦うってのになんで露出してなきゃいけないんだ?」
「…最もな意見で…」
そりゃそうか。前の世界でも触れただけでかぶれたりする植物があったんだ。
こっちでは動かなくなったり最悪死ぬ可能性もあるのか。
そんな現実を受け入れてギルドの2階の部屋の前に連れてこられた。
「ギルドマスター!件のモンスターを連れて来た」
「入れ」
「ほれ、行ってこい」
「え?俺だけ?着いてこないの?」
「当たり前だろ。俺らはお前をここまで連れてくるだけだ。安心しろ彼女はいい人だ。間違いさえ起こさなければな」
マジかー。1人で対面かー
しかも彼女って言ったな…。頼むゴリさんな女性じゃないでくれ。
「失礼します」
「…驚いたな。本当にスケルトンか。そこに座れ」
中にいたのは白髪混じりの60前後の女性だった。
右目に大きな傷がある。名誉の負傷とかかな?うわっ!このソファーめっちゃふかふか手触りめっちゃ気持ちいい!この身体で感触が分かるのが少し不思議だがめっちゃ気持ちいい。
「さて。自己紹介させてもらう。私はこの聖晶国クリスタリア冒険者ギルド南部支部マスター。アイラだ」
「あ、どうも。俺はー」
さて、どうするか。適当に決めた設定のせいで名前とかなんも考えてないぞ。全部忘れたで行くか?そっちの方がー
なんて考えてたらマスターが「そうか」と言った
「そういやアンタは記憶が無いんだったね。じゃぁ名前も思い出せないか」
「そうですね。じゃぁ俺の事は「ヨミ」とでも呼んでください」
「ヨミね。あっさりと決めるじゃないか。何かあるのか?」
「いや…スケとかよりかは蘇りから取った方がいいかなって。そんな簡単な理由ですよ」
「蘇り…ね。わかった、そう呼ばせてもらうよ」
自己紹介が終わって俺はマスターからこの世界の事を1から教えて貰った。
………………………………………………
面倒臭い事務作業をしていると部下の1人から連絡が入る。
上からの通知が来たと。
だいたいこう言う時は面倒事を押し付けられる。
「わかった。私の受信機に繋げ」
「かしこまりました」
通信してきたのは…ハムジ殿か。また横流ししたな。
「お待たせしました。ギルドマスター、アイラです」
「ああ、すまないアイラ支部長。少し門番から変な報告が上がってね。変なスケルトンが現れたからそちらで対処をお願いする」
「スケルトン…ですか?」
「ああ。いや精密には呪いを受けた元人間らしいが、私は信じていない。と言うかその辺の事は私はよく分からない。だからよく知っているだろう支部長に全て任せる」
全て任せるか。軽く言ってくれる。
「分かりました。では、私の方で対処します」
「ああ、問題が進展したら連絡をしてくれ。ではしつれいする。軍部、ハムジ中佐。通信終了」
さて、どんなのが来るのか楽しみだね。
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