私と親友
私は紅葉沙希。つい先週この学校に入学した至って普通の中学1年生だ。
今は学校帰り。みんなは部活に入っているから周りにはちらほら制服を着た人たちが見える程度だ。ちなみに私は活発な人間じゃない。そして周りの人にもあまり興味がない。
あ、今ぼっちなの?って思ったでしょ。友達がいないわけじゃないよ?まあ1人だけど。その子と私は幼稚園くらいの時からずっと仲が良い。要は幼馴染だ。その子の名前は桜優衣。優衣は私と違って元気の塊と言っても過言じゃない。それにみんなから人気で更に美人だ。私の自慢の幼馴染。別に羨ましいとかは思わないよ。だって私はそんなキャラじゃないもん。私は教室の隅っこで1人で読書してるのが好きだし。だからよくもまあ人とあんなに触れ合えるなぁー…って思う。
………もしや私ってコミュ障?まあ…いいか。あ、そろそろ家に着く。やっぱ考え事してるとすぐ家着いちゃうな。
「ただいまー。」
いつも通り親はいない。共働きだから仕方ない。
さて…宿題でもやろうかな。どうせ部活が終わったら優衣が宿題教えて〜ってうちにくるだろうし今のうちに終わらせちゃった方がいいよね。
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ピンポーン、と玄関チャイムがなる。きっと優衣が来たのだろう。そう思い玄関に向かう。
「はーい」
玄関の扉を開けるとそこには案の定優衣がいた。そして半泣きの状態で、
「沙希ぃー!!宿題…分かんない…。どうしよ…。」
と、言ってきた。
「はいはい。そんなことだろうと思ったから先に宿題終わらせといたよ。教えてあげる。」
「ありがとーー!!やっぱり沙希は頼りになるね!」
「そんなことないよ…。とりあえず中入っていいよ。」
「はーい。」
「そういえば部活はどう?優衣は確かダンス部入ってたよね。」
「部活ー?楽しいよ!でもさー…なんかあれなんだよねー。」
「どういうこと?」
「えっとねぇ。沙希が部活入ってないからかな。」
「……え?」
「沙希さ、部活入ってないんじゃん。だから思いっきり楽しめないんだよ?まあ…沙希がそんなキャラじゃないのは十分承知だよ?」
「……。」
「あ、別に強制してるわけじゃないよ?!」
「大丈夫。分かってるよ。優衣は優しいもんね。」
「…ほんとにぃ〜?」
「うん。」
優衣は私が1人になるのをいつも嫌がる。いつも私のことを心配してくれてる。
「んじゃいいや…宿題教えて!」
「はいはい。」
これがいつもの私たちだ。




