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隣の席には御曹司  作者: 仕事嫌
2/4

ホモ疑惑を解け

中山くんが転校してきて1週間が経ちました


もうこのクラスに馴染んでいます


昨日聞きましたが他のクラスにも友達がいるそうです


たった1週間でこの学校に半年いる私の友達の人数を超えました


まあ当然でしょう


私、友達いませんし


私の隣で今日もクラスの皆さんと楽しく会話しています(ちなみに今2時限目後休み時間です)


私はいつも通り本を読むとしましょう


バックから本を取り出します


この本はあと少しで読み終わりそうです


さっさと読み終えて昼休みに返しに行きましょう


「松川さーん」


私が休み時間に声をかけられるとは珍しい(読書一時中止)


今夜はお赤飯ですね


声をかけてきたのは本村くんでした


「松川さん、助けてくれ」


急に助けてくれと言われましても


何があったのですか?


「俺がホモ扱いされてる」


ああ、そうですか


では読書に戻りましょう


「戻らないでよ!頼むよ松川さんしかいないんだ!この誤解を解いてくれ」


嫌ですよ では面倒臭い


「何でだよ!友達だろ!」


勝手に友達認定されていました


本村くんと話すのは今日が初めてなんですが


「クラスメイトはみんな友達だ!」


小学生みたいな考えですね


「あいつクラスの男子はホモ達とか言ってるぞ」


「マジか!逃げろ!」


数名の男子が逃げて行きました


結構深刻な状況のようです


「頼むよ、助けてくれ」


まず何故ホモ扱いされてるのか教えてください


「俺がいつも中山に話しかけてるから好きなんじゃないかと思われている」


それはあなたが話しかけるのがいけないのでは?


「女子に邪魔されてクラスメイトなのに1度も話したことがないんだぞ!」


それは可哀想に


というか、ついさっきまで私とも話してなかったですよね


「・・・・・」


急に静かになりました


では私は読書に戻るとしましょう


「ちょっと待って!話しかけなかったのは悪いと思ってる。今度から休み時間に必ず話しかけるからそれで許して」


やめてください


私は1人でいるのが好きなんです



3時限目終了後


「許さなくてもいいから助けて」


やりたくないですね


「飲み物奢るから」


やります


お金がない私にとっては飲み物は貴重な物


それがタダで手に入るとはありがたい


私はコーヒーを頼みました


「で、具体的にどう誤解を解く?」


本村くんや私が言っても効果はないでしょう。なので中山くんがくんから言って貰います。今では中山くんがこのクラスの中心です。中山くんの言うことならみんな聞いてくれるでしょう。本人にはLINEで伝えておきますので明日には誤解が解けるでしょう


「今日じゃ駄目なの?」


今近づくと周りの女子にやられます


「今日は無理か〜。でもありがとう松川さん!」



次の日


昨日までが嘘のようにホモ扱いされる事がなくなりました


それどころか男子が中山くんに話しかけても女子が攻撃することはなくなりました


流石中山くんです


休み時間に珍しく中山くんが1人でいたのでどうやって説明したか聞いてみました


「言葉で説明した時はなかなか納得してもらえませんでしたが、お金(1万円)を渡したら素直に聞いてくれました」


ここで先程の文を訂正しなければなりません


〔流石中山くんです〕から〔流石中山財閥の財力です〕に


今回の出来事で中山財閥の財力とお金の凄さを改めて知りました



読んでいただきありがとうございます

誤字などがありましたら教えてください

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