わぁぁ〜⁉︎なんで?
お久しぶりです。
一年ぶりの登場のぼく、リィアンです。
一応薄いグリーンのうさ耳です。
最近ママは病院に行っては二日寝込み、間に僕たちの兄弟を作ったりしてます。
つい昨日、ママがワンコのユエさん……ぼくの兄弟のユエリィアンじゃないよ?……と散歩に行っていると、公園で遊んでいた子に、
「おばさんは、何年生の〇〇ちゃんのお母さん?」
と言われたんだって。
あぁぁ……ママショックだったろうなぁ……と思ったら、
「リィアンちゃん!どうしよう!『おばちゃんの子供は別の学校に行ってるんだ〜』って行ったんだけどね。お母さんの同級生の子供って一番上の子が〇歳で、小さい子はまだ赤ちゃんなんよ。それに、お母さんの子供ってリィアンちゃんたちでしょ?しかも、ヴィンテージちゃんもいるから、『おばちゃんの子供、もう50歳なんよ』っていうべきやったかなぁ?」
とユエさんと並んで正座して、ぼくを真剣に見た。
「ママ……。小学生に、わからないボケをいうんじゃありません!」
「だって、結婚してまセーンって言うのも言いにくいし、ママの歳だったら……そっか!りょうちゃんとこの子が大体平均的だもんね。次からそう言おう!」
「ママ、りょうちゃんママのところの子の歳って覚えてる?」
「えっと……いくつだっけ?あ、平成9年9月9日!」
「おりゃぁぁ!ママ!それはママの従姉妹のお姉さんところの子の誕生日でしょうが!」
「えっと、戌年のハロウィン」
「それはママの姪。ぼくたちの従姉妹でしょ」
「今年って何年だっけ……酉年?亥年?」
そうなのだ。
ママは記憶力が危うい。
自分の仕事を辞めた歳とかも覚えてない。
辛い記憶は残るけれど、大事な細かい日付と言った記憶もメモに残していないと少しずつ忘れていく。
病院に行って調べたけれど心配しなくていいって言われたらしい。
「戌年でしょ?」
「ありゃ〜。じゃぁ、年女だったんだ」
一年経っても変わらないボケのママ。
ユエの方もトタトタ走ってずべ〜と転んでます。
そう言う一年を過ごしていたら、ママがどでかい箱を買ってきた。
はぁぁ?これは、化粧箱?
「へ?これ、化粧箱なの?裁縫道具入れにしようと思ってるのに」
「デカすぎ!デカすぎ!」
「わーいわーい。かくれんぼ〜」
「ユエちゃんとリィアンちゃんかくれんぼ〜!」
と閉じ込められそうになった。
もう一度言います……ママは一年経っても変わらない……ぼくたちの前では。
ケラケラ笑い、乳児用の着ぐるみロンパースを着せて、自分は古着に、50円の本で満足してる。
でも、一杯一杯傷ついて、何度か声を殺して泣いてるのもぼくたちは知ってる。
今日は、ママが病院に行く日。
で、帰ってきたときに、何かを背負って帰ってきた。
クリーム色の耳がぴょこんと動いた。
「あぁぁ!ママ、ダメでしょ?ユエとお出かけ。行くならクリストファー・ハニーと行ってって」
「ただいま〜。リィアンちゃん。ん?ハニーちゃんいるよ?ね?」
ママの肩にかけていた薄手のバッグから、ハニーはきょとんと顔を覗かせる。
ハニーは、僕たちと同じチーキーで、ママと同じ甘党。
僕たちより一回り小さいので、さびしんぼのママと一緒にお出かけしてるんだ。
「じゃぁ、背中にユエが何でいるの?」
「リィアン〜?ユエ、ここだよ〜?」
奥の部屋からてててと姿を見せたユエ。
「えっ?」
ママとユエを見る。
ママの背中からやっぱり耳が動く。
「ママ〜!誰ですか!また!」
「うわーん!だって、だって……」
半泣きで隠せなかったものを出す。
もふもふの、クリーム色の毛色のうさ耳チーキー……。
しかも、
「うわー。ユエの兄弟?そっくり〜」
「そうなの〜でね?名前は流星だよ。ユエちゃんもリィアンちゃんも、月花ちゃんも仲良くしてね?」
「んーと、リィウシンでし。よろしくでし」
「ママが用意したピンクの甚平が似合うの〜」
着せ替えをさせたらしい甚平姿で、ユエと向き合う。
しかも鏡のように同じ方向に首を傾げ、ユエが右、リィウシンは左手を上げる。
「「何で?鏡があるみたい〜」」
さささっと同じポーズを繰り返すのを、リィアンはため息をつき、ママは笑う。
はるちゃんちは今日も仲良しです。




