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短編・詩 全般

愚か者の言い分

作者: 些稚 絃羽

恐れる事が間違いだと言うのなら、私は間違いさえも誇ろう。

間違う事が恥だと言うのなら、私は恥さえも愛そう。

恥入る事が愚かだと言うのなら、私は愚か者でいよう。



流れ行く時の中で、

人は何度も選択し、何度も扉を開けた。

その内何度、「正解」を選んできたのだろう。

その分何度、「不正解」を選んできたのだろう。



答えを決めたのは、私だ。

それが「正解」かどうかを決めるのは、誰だ?

他の誰でもない、私だ。



開けた扉の先。

そこに野獣がいたとしても。

人々に指差し笑われても。

泥に足を取られても。

それを「不正解」だとは思わない。



その先で野獣は味方になるかもしれない。

人々は涙を隠しているだけかもしれない。

花畑とオアシスの前触れかもしれない。



他人が決める「正解」「不正解」は関係ない。

私が選ぶ扉が、私にとっての「正解」なのだ。



迷い、悩み、手を伸ばしかけては引っ込め。

そうして選んだものに、失敗はない。

それを失敗とするかは自分次第。



未来を恐れ、最善と信じる道を私は選ぶ。

最善の今を選ぶなら、

「恐れる未来」は「望む未来」に変わるだろう。



恐れる事が間違いだと言うのなら、私は間違いさえも誇ろう。

間違う事が恥だと言うのなら、私は恥さえも愛そう。

恥入る事が愚かだと言うのなら、私は愚か者でいよう。

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