第3話 豚汁、夏でも普通に幸せになれる心のストーブ
豚汁、それは料理アニメとかでは普通は冬に飲んであったかいとかだけど、そんなの関係ない!
季節に関係なくいろんな物を食べたい!
ということで、豚汁を飲みます!
と、後輩に話したら後退りして、
「アハアハ、先輩、残業のしすぎで頭がアンハッピーセットになっているですか?」
「そんなことは関係ない!ということで、後輩、豚汁定食”昼休み”に行こう!」
「な!な!なんだって”昼休みに“しかも”定食屋“に行くだと…頭いかれているのか!」
「ばっかやろう!」
と、先輩の頬を叩いた。
その瞬間後輩は倒れて、座りながら後退りをした。
「な!な!なですか!急に叩いて!……労基行こ!」
「ばっかやろう!ただの取り引き先の飯だ。」
その瞬間、静まり返った。
ー豚汁定食屋ー
先から後輩がソワソワしている。
そりゃそうだ。”取り引き先“と”ご飯を食べる”という”暴挙”だからな!
取り引き先の頭ピカピカおじさんが来た。
「ども、たわし産業の渡辺です。」
おじさんが来た瞬間、後輩がびびった。
そりゃそうだろうな。今から外食を社会人で初めてするからな。初体験だろうな。
「こりゃども。遠い所から来ましたね。将来も遠くなることで有名なブラック企業万歳株式会社です。弊社とこれからよろしいお願いします。こちら後輩の松阪です。」
「あ、ども。ま、まっ、松坂です!きょ、きょ、今日は初めての外食の機会をいただいてあ、あっ、ありがとうございます!」
感謝した瞬間、取り引き先の会社がドン引きしていた。
え?なんで?外食なんて月1の牛丼以外では存在しないだろ。あとはキュウリだ。
「お、オゥ」
ふ、そんな、外食だけで取り引き先はビビっちゃって!
店員さんをよぼう!
「すいませんー!豚汁定食を3−つ!」
「先輩!まだ注文聞いていないのに勝手に注文をするのはちょっと…」
「はい!どぞ!豚汁定食3つね!ここには豚汁定食しかないから!おまけにご飯大盛りにしてといたよ!」
豚汁定食1本?!?ま、いや、
いただきます。
豚汁を早速。
ごっくん。
ハァ!これは!夏なのに暑いのが良い!これは夏に食べるラーメン状態だ!そして、豚汁の具材のネギと生姜がいい味を引き出して、まるで匂い製造機だ!
そして、この謎の物、これは…実家のだごだ!
違うこれ!豚汁じゃない!だこ入り豚汁だー!(←熊本県民に謝れ!だこ汁だわ!作者は熊本出身だよ!)
だこと肉と味噌汁なのに深いしょっぱさ。これは…谷底だわ…谷底で作られる具材たちを!(ごぼう、大根、肉、ネギ)が深い谷で作られて心まで深くなるわ!
あー!いいねー!深い谷のような味わいだ。
谷のように味が深い!そして、谷の人々が頑張って、美味しいものを作っているかもしれない。
道民に感謝をー!
うん?前方、か、か、辛子をかけている。
そ、そ、それ美味しいのか?
「カッラ!」
「ずこ!」
後輩は、あまりの気に倒れたか…
「だ、だ、大丈夫ですか?!?御社の社員さん!」
「大丈夫です!このまま寝かせておいてください。」
違った。疲労だったわ。
こうして、なぜか、大型たわし契約が取れて、後日エナドリを送ってくれた。
ありがたき幸せー!
終わり