8話 錯綜する、情報
昨日上げる予定だったのは、ここまでです。
明日、また深夜帯に上げると思います。
もしかしたら、早い時間には上がってるかも。
連日雑な文章で、すみません。
自室で、戻った俺は、休息を取った後、
イヅナが起きるまで、ネットニュースを
見ていた。
そこには、wer連合のニュースが
散漫していた。
・自国でのクローン技術開発に
力を入れる事を宣言。
・クローンの情報が敵国に漏れた可能性
について
・市民の健康診断に遺伝子マッピングから
見る才能の分野振り分けの実施
・市民税の上乗せ、7ヶ月連続。
・軍人から落ちた元兵士の、市民から
食料の奪取があいつぐ。
・市民の金属製品寄附を強制。
と見るだけで碌でもないことを
起こしそうな見出しだらけだった。
と、その時一番下のニュースが
目についた。
市民からの金属製品の寄附を強制。
記事の更新は、2時間前。
wer連合はクローン技術、
能力による軍事力を率先して
行っている国だ。
イヅナや今回救出したクローン達を
見るからに、改造した人間を軍事投入し
自国の防衛、他国の占領を行なっている。
もちろん、2回前の戦闘で
破壊したように、基地には航空母艦や
ミサイル巡洋艦。潜水艦や
ミサイル迎撃装置。通信衛星基地等の
金属を使う兵器は使用している。
だか、その需要はかなり少ないはずだ。
しかし、現に今、wer連合は貴金属を
集めている。その転用は明らかに
兵器の開発の為だろう。
しかし、なぜ、今頃になって兵器の開発を?
ふとその疑問が離れず、ノメリアの
元に向かう事にした。
ノメリアはまだ医務室で
クローン達の様子を見ているようだった。
俺の訪問が意外だったようで
少し驚いた顔をしながら、言った。
「どうしたんだ、リンディア?
イヅナくんが起きてくるまで、休んで
いると僕は踏んでたんだけど……」
「いいから、これを見てくれ!?」
俺は、まだ喋ろうとしていたノメリアの
言葉に挟んで、ニュースのコピーを見せた。
「wer連合、市民の貴金属寄付を強制……
何故だ、おかしい。werで貴金属はそこまで
必要じゃないはずだ。」
「だから、こうやってお前に見せに来た。
お前もそう思うか?ノメリア。」
「ああ、werは生体化学に力を入れてる。
現にイヅナくんやクローン達のように、
人間に改造を施して軍事力にしている。
だから、貴金属を急に欲しがるのは変だ。
……!ちょっと待ってくれ、もしかすると
マズいことになったかもしれない。
少し前に見た記事とつじつまが合う。」
と、ノメリアは記事をコピーして来た。
俺はそれを見ながら、読み上げた。
「デマ情報が流出か、wer連合が
ムーヴメントの図面を入手し、
生産する計画書が発見。
werはこれをデマとし、情報規制をかけ、
また情報を流出した人間を射殺。
ムーブメントなどと時代遅れの兵器は
使用しないと声明。」
「そう、もしwerが貴金属を必要と
するなら、おそらくムーヴメントの情報を
実際は手に入れていた。
これはデマじゃない。」
俺は反射的に聞いた。
「しかし、どうやって?
ムーブメントは機密情報だ。
破壊された自機は自滅するよう、
プログラムされている。
相手が手に入れる事はないはず。」
ノメリアは淡々と、最悪の事態を答えた。
「いや、ひとつだけ何故流れたか
説明できるルートがある。
そして、もしそうなら前回の戦闘で
敵が全員逃げていた事にも説明がつく。」
まさか……
「イヅナから情報が流れていたか。」
最悪の事態は、今まさに始まっていた。
汗をかいた将校は、息を乱しながら言った。
「逃げ切れたな。
あんな、グズどものクローンでも役に
立つものだ。」
敵、eau連合の情報はこちらに筒抜け。
今回は時間がなく撤退と遅れを取ったが。
ここからは、全てこちらの思い通り。
負けはせんわ。
醜く太った将校は、その体と同じく、
醜い思考をめぐらせていた。
しかし、そんな思考は次の瞬間
盗聴しているスピーカーから流れた音声で
打ち砕かれた。
「werは貴金属を必要としないはず。
という事は、ムーヴメントの情報を本当に
手に入れていた!?
どこから漏れた。
イヅナから情報が漏れていた?
という事は、クローン達からも情報が
漏れている可能性がある。
調べよう。」
バレた!?デマを流した一人の民間人のせいで、
こちらの計画が台無しになっただと!?
スピーカーからは、その後音声が
流れていたが、それは、じきに止んだ。
127番体の体に埋め込んでいた、
盗聴チップが停止されたのだ。
このままだと、じきに127番体からは
盗聴をしているだけでない事もバレる。
将校は今、窮地に立たされた。
唯一の神の視点で絶対に勝てるゲームを
進めていた所から一転、
次にチェックを掛けられるのは
自分になる。
しかし、ムーヴメントの情報は得た。
ここからは対等の戦いとなる。
基地から逃げて来た汗とは別の汗が
将校からは流れていた。