7 ドラゴン
これは、しましまにゃんこ様からのリクエストです。
創作ものにおいて、ドラゴンはかなりの人気者と言えるでしょう。
最大公約数的なイメージとして、強大な存在であることは間違いありません。
東洋的な龍──角が生え、短い足が4本ある蛇のような長い体のもの──と、西洋的な竜──怪獣的なずんぐりしたフォルムで、背に翼があるもの──に大別されますが、いずれも善性であったり悪性であったりと、統一されてはいません。
もちろん、善性であっても、攻撃されれば反撃するでしょうし、それが苛烈であることもあり得ます。
西洋型の場合、光り物が好きで集めるという、カラスみたいな習性を持つ場合も多いですね。
噛ませ犬にしても、ラスボスにしても、“本来なら人が敵わない強い存在”であるという前提は変わりません。弱かったら、噛ませ犬にもなれないのですから。
なにせ強かったり芸達者だったりするので、創作ものでは竜を冠するものも多いです。
鷹羽は、1988年の辰年の年賀状に、いかにもでない“竜”にまつわるイラストを描いたことがあります。
今となっては、絵を描けないくせに、よくもまあそんな無謀な挑戦をしたと呆れますが。
その時描いたのは、ゲッタードラゴン、大空魔竜、チェンジドラゴン、一星球、飛竜乗雲でした。
アニメ・特撮での正義側ばかりですね。
まぁ、年賀状に悪者は描けないわなぁ。
もう少し後だと、ドラゴンシーザーとか龍星王とか描いてるだろうことが丸見えですね。
ああ、グリッドマンのドラゴンフォートレスなんかもありますか。
白黒で描くとわからないでしょうけどバンキッドのドラゴンとか、ドラゴン紫龍もいけますね。
そうそう、星座もので5人チームなら、ドラゴンは大抵入ってます。
竜座自体はメジャーな星座じゃないんですが、なんか強そうな名前ですから。
そういえば、ドラゴン紫龍ってイメージで出てくるのは、東洋の龍なのに、聖衣の方は西洋の竜っぽいですね。
一般に、悪者は西洋風になる傾向があるように感じます。
もちろん、チェンジドラゴンみたいにいいもんなのに西洋風というパターンもあるんですけどね。
四神の一角の青龍(亀、鳳凰、虎と同列)だったり、竜虎相打つだったり、風水とかだとそんな強い感じはしませんね。
先ほどの、悪者系は西洋型が多いという話に繋がりますが、西洋型の竜は、大抵は討伐の対象という印象です。
人に徒なす存在で、強いけれど倒せないわけじゃないという、“英雄の強さを測るバロメータ”的な使い方です。
「ドラゴンクエスト」などのRPG系は、舞台が西洋風だけに、ドラゴンも西洋風ばかりです。
これは、画面に入れやすいから、という理由もあるかもしれません。
特撮ヒーローだと、前述のとおり、チェンジドラゴン、「バンキッド」のドラゴン、「グリッドマン」のドラゴンフォートレス、「ウルトラマントリガー」のナースデッセイ号くらいでしょうか。
あ、「仮面ライダー龍騎」のドラグレッダーとか、「ウルトラマンガイア」のミズノエノリュウなんてのもいましたね。
あと、戦隊ロボでも龍星王、大龍神、ドラゴン丸とかいますね。珍しく東洋風の龍型ロボです。
ロボットアニメでも、龍モチーフは結構います。
「忍者戦士飛影」の海魔爆竜とか「魔神英雄伝ワタル」の龍神丸シリーズ、「魔動王グランゾート」のガイアドラゴン、「獣神ライガー」の魔竜王ドルガ、枚挙に暇がありません。
ああ、「ダイの大冒険」でも竜の騎士とかって出てきますよね。
個人的には、ダード・ライ・ラグンは外せません。
ドラゴンって、本当はすごく強くて怖い存在のはずなんですけど、創作ものだとこんなにいっぱいいるんだ!?ってくらい出てきます。
なろうには、ドラゴンを主役にした作品も時たまあったりしますが、ああいうのって、バランスとか難しそうだなとか思っちゃいますね。
鷹羽は、ドラゴンを作中に出したことはありませんが、やっぱり敵に回して勝てるイメージが湧きません。
ゲッタードラゴン
1975年放映「ゲッターロボG」のメイン形態。
ドラゴンとは名ばかりで、操縦者の名前が「流竜馬」である以外、竜とは無関係。
大空魔竜
1976年放映「大空魔竜ガイキング」に登場する移動要塞。
頭部がガイコツ状の竜型ロボット。
頭部が外れてガイキングのボディになるという衝撃的な設定。
ガイキングの武装の大部分は大空魔竜の頭部から発射されるため、大空魔竜状態でも使える。
チェンジドラゴン
1985年放映「電撃戦隊チェンジマン」のレッド。
頭部にドラゴンの頭部のレリーフがあるほか、ドラゴンサンダーなど技の名前にもドラゴンが入っているが、イメージ的に竜が雷を武器にするのはいいとして、それ以外は竜と関係ない。
変身者の名前は「剣飛竜」。
一星球
☆が1つ入ったドラゴンボール。
7つ揃えると、願いを叶えてくれる神龍が現れる。
神龍だとまんま竜なので避けたのだが、これが一番描きやすかった。そりゃそうだ。
ガンドール
1985年放映「超獣機神ダンクーガ」の29話(全39話)から登場する機動要塞。
「飛竜乗雲」のキーワードで起動する。
未完成で、動力炉が183日しかもたない。
183日(半年)なのは、1年放映の中盤で登場の予定だったから。打切のため、特に活躍の場もなく終了した。