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私のお姉ちゃん

これは高校三年生の時の私の長い長い夢ような夢じゃない不思議なお話。


私は高校三年生で空手部主将の城田(しろた) 夏夜(かよ)


私には2つ上の姉がいた。


姉の名前は、城田(しろた) 千夜(ちよ)


何で過去形なのか?って…


城田千夜…私の姉はもうこの世に居ない。


私が3歳の頃、姉は5歳で妹の私の事凄く可愛がっていたらしく面倒見の良いお姉ちゃんだったらしい。

私もそんなお姉ちゃんが大好きで良くくっついていたみたいだ。

小さい時の私は泣き虫だったらしくそんな私をお姉ちゃんが泣き止ませてくれたり私と良く遊んでくれたりしていたのでお母さんは凄く助かったといつも言っていた。

そんな妹思いのお姉ちゃんが交通事故に遭い5歳という若さで亡くなった。

事故の原因は居眠り運転してた運転手が歩道に歩いてたお姉ちゃんを轢いたと聞いている。


それに私にはお姉ちゃんの記憶がない。


お母さんとお父さんは『3歳だったから覚えていないのは仕方ないよ』と言っていたけれどそんなに可愛がってもらったのだから何か1つでも覚えていても良いはずなのに…って思っていたけど

その頃の私は深く考えようとはしなかった。


今思うとちゃんと考えておけば良かったと後悔している。


そうしていたら今の私は亡きお姉ちゃんの事を嫌いに何てならなかったと思うしあの人を…傷つける事も無かった…。


でも後悔しても、もう遅い…。


あの人に謝る事も出来ない…。


昔の私を攻める事もできない。


全部…自分のせいなのだから。


それに何故お姉ちゃんを嫌いになったかと言うと私のお母さんがお姉ちゃんを亡くなって数年間、夜になるといつも泣いていたのを覚えている。

小さい私もだんだん物心がついてきて…

私はお姉ちゃんのせいでお母さんが泣いている!と思っていた。

最初はそれだけだった…

そんなお母さんもだんだん立ち直ってきて泣く事は、なくなったが小学生になった私にいつも『あなたは、お姉ちゃんの分までちゃんとするのよ』、『お姉ちゃんの分まで勉強するのよ』、『お姉ちゃんの分まで…』と言っくるようになった。

まだ幼かった私は『分かった!私、お姉ちゃんの分まで頑張る!』と素直に言っていた。

でも、、中学に上がると私の勉強の成績は落ちる様になり柔道の成績も悪くなっていった私にお母さんは、『お姉ちゃんなら…』、『お姉ちゃんだったら…』、『お姉ちゃんが生きてたら…』と言われる様になった。

だんだん、私はそう言われるのが嫌になった。

いつも、お母さんの中には城田千夜…お姉ちゃんがいる。

この世はもういない、お姉ちゃんしか見ていない。

まだ…この世にいる私を見てくれようとしない。

私…城田夏夜として見てくれていない。

そんなお母さん…いや…お姉ちゃんが死んだせいで私は、お母さんは私として見てくれないんだ!と思うようになった。

そう思うようになった、私は亡きお姉ちゃんがだんだん嫌いになった。

だから、お姉ちゃんの遺影を見る事も無くなり…私はお姉ちゃんの顔を忘れてしまった…


時は流れ、私は高校上がり柔道部に入ってブランクもなくなり成績も良くなった。

でも、そんな私をまだ見てくれないお母さん…

お母さんの言う事も聞こうとしなければお母さんに対して反抗するようになった。

悪い友達とも仲良くなり私は悪い友達と色んな悪さをした。

歯向かう奴には柔道技で黙らせる事もした。悪い事をするのが楽しくて楽しくて悪い事を辞められなくなった。

学校だって、サボりがち…

そんな私をお父さんは注意していたが私は反抗した。それでも、毎日の様に言ってくるので面倒くさくなり家に帰る事が減っていった。

いわゆる反抗期だ。


でも何故だか柔道部だけは真面目に毎日行っていた。

そのお陰で柔道部の主将にもなれた。


今思えば唯一、柔道は亡きお姉ちゃんとの繋がりだったからだと思う。

お姉ちゃんがやっていたから柔道を始めたのだから。

でも私はそんな繋がりのある柔道を悪い事に利用していた…。


だからなのか…私にバチが当たったのだろうか。


それともお姉ちゃんを怒らせてしまったのだろうか…。


キィーーー、バンッ!!!


一瞬の出来事だった…。

鈍い音と凄まじい痛さがあったと思ったら身体が浮いた感覚があった…。

その時、周りは風景はスローモーションみたいに私の目に焼き付き…

また鈍い音と共に私の記憶はここで終わってしまった。

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