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犬豪伝〜ミナモトノウズマサ異聞録〜  作者: 星一悟
第二幕 西方世界編
29/81

ゴブリンは人肉を食わない

ゴブリンに人肉食の文化はない。

トロル、オーガ、そして泥から人型の造形なら顔の造作など度外視で産まれてくるオーガの亜種ハイウルグと違って、モンテンノーザが蘇った時、ゴブリンは女達を人質にされた。


ゴブリンの女は、少女の面影を残す小人の妖精で男とは似ても似つかない。童顔でエルフのそれより長く尖った耳を持ち、肌の緑色も薄く背丈も体付きも小さい。可愛いと呼ばれる側の姿であり、男のゴブリンも子供の頃は同じような可愛い顔をしているが、思春期の満月の夜にゴブリナイゼーションと呼ばれる暗黒神の受難の呪いを受け、激しい痛みと共に全身脱毛、緑色の肌の濃い色、鼻は鷲鼻の様に伸び、眼が黄色くなる。その醜い姿を川で見て絶望するのがゴブリン男子の通過儀礼であり、略奪種族として力を示し略奪物を女に渡す事で、力をアピールして求愛をする女系文化を古くから形成していた。


男は外で略奪、女は洞窟の宝物。それがゴブリンという種族の昔の典型的な姿である。

背が小さく体格も他の種族に比べればひ弱だが、ゴブリンは女を守る為、そして求愛し一人の女を愛するために命をかける。

暗黒神に誓いを立てた時、ゴブリンは男達が女達に影響のないように率先して暗黒のイニシエーションを受けた。

その言い伝えが他種族と血で交わらない根拠になっており、ゴブリンの男の強いアイデンティティとなっている。

 

シュウ・モンテンノーザは、復活する前はゴブリンの女王と呼ばれている背高くふくよかなゴブリン集落を束ねる伝説の長と交渉し、彼女を自分の軍下においた。

モンテンノーザが死んだ時、ゴブリンの女王は西方世界征服の野望が潰えた悲嘆の余り自害し、集落は16(今は12)にバラバラになり、森エルフの住んでない所で狩りをするもの、鉄の技術を持たないので加工しやすいスズや銅山(青銅鋳造)を巡ってドワーフと争うもの、中には人里で労働の対価として略奪でなく小麦を分けてもらう共存の道を歩もうとするものまでいたが、モンテンノーザ復活の折、女王がいないと知ったモンテンノーザは女首長とゴブリン女達を自分の領地に一人残らず囚えて人質とした。


ゴブリンの男達の目的は2つ。まず、この戦争を生き延びること。そして、モンテンノーザから女達を取り戻すこと。

つまり、モンテンノーザの軍も一枚岩ではないのだ。

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