それは未来の希望
楽しんでいただけると幸いです。
生きていればやり直せると、心のどこかで思っていた。 今はどんなでも未来ではきっと、と。 だが、そんな願いはただの戯言にすぎず浅はかな現実逃避と知る。
死とはこわいものだ。 なにがこわいって、一番は死んだ後の世界だ。 影響ある者の死なら、これほど世界が恐れるものはない。 今の私の死なら、誰にも影響はないはずだが。
死ぬならみんな一緒に。 それが一番の理想なのかもしれない。
(クロートの遺した記録より)
『女王陛下様を救い出すのです!』
早朝、持ち場に着いた俺達の耳にメイド長の声が届く。 未だベッドから出れずにいるディア様の元で、メイド長は魔法通信などを駆使し全員に指示をする司令塔の役目を果たしていた。
メイド長は他のメイド達に司令塔を押し付けられ……いやお願いされてそれを渋々引き受けてくれた。 まぁその後、自分が状況を操作できるとやる気を燃やしていたけど。
「了解!」
ちなみに俺は執事長達と囮役である。 あの後メイド達が救出がいいと聞かなかったのだ。 勿論、女性に弱い執事達はどうぞどうぞと役割を譲った。 まぁ実はメイド達の中に危なそうなメイドが一名紛れているからだが。
「では行くかぁ」
やる気のなさそうな声で執事長が立ち上がる。 そしてポケットの中から何やら宝石のような物を取り出して、地下牢へ続く階段付近を見張る兵士へぶん投げた。
ん? あれは……ブローチ?
ガンッ!
「痛て!」
「何者だ!」
見張りがこちらに気づいて睨みつける。
「お前らの敵だよ。 ほれ、悔しかったら捕まえてみろよ雑魚共〜」
執事長がそう挑発すると、彼らは分かりやすく苛立ちを見せ走ってくる。
「なんだと! すぐ捕まえて貴様も地下牢にぶち込んでやる!」
「応援要請! 侵入者複数確認! 反逆者と思われます!」
「なに!? 侵入者だと!」
「逃がすな! 追えぇぇ!!」
すぐに他の兵士が呼ばれると同時に地下室からも2人程見張りの兵士が出てくる。
「よし、逃げるぞ」
そのまま俺達と見張り兵士の追いかけっこが始まった。
数分後。
いつの間にか追いかけてくる兵士の人数が俺達よりも上回っていた。
「そう言えば、先程投げたブローチ、あれ使っても良かった物なんですか?」
「んあ? あぁ、メイド長の部屋で見つけたやつだから大丈夫だろ」
それ絶対メイド長の私物だろ! 俺知らねぇぞ!
「お、俺は関係ないですからね」
「おう、俺も知らないぞ」
「いや、持ち出したあんたは逃れられないでしょ!」
「まぁそうかっかするなって。 きっと許してくれ」
『あの、こんな時で申し訳ないのですが、私のブローチ誰か知らないですか?』
「…………」
いきなりメイド長からの通信を受信する。
『あぁ、本当にすまない。 だが、誰か知っているなら後で教えてください。 あれは亡き両親の形見なので』
『それって紅色のブローチでしょうか?』
救出班のメイドが答える。
『うむ、そうだが』
『何故か地下牢へ続く階段付近に落ちていましたので、後程お渡し致しますね』
『………あぁ、了解した。 執事長、後で聞きたいことがあるから覚悟しとくように』
俺と他の執事達が執事長に目線を向ける。 その時ちょうど魔法通信も切られた。
「………んー、どうやら内側にも敵がいたようだな。 誰だ、メイド長の大切なブローチ奪った輩は」
「執事長」
「な、なんだ?」
「ブローチ取りに行かなきゃいけませんね。 ですが、後ろの敵が邪魔でしょう。 そこで提案なんですが、後ろの敵を執事長が片付けて、ブローチを拾いに行くってのはどうでしょう」
「いや、どうでしょうって、それ俺しか働いてなくない? 平等にいこうよ。 敵を分担してさ」
「「「異議無ーし」」」
執事達が賛同する。
「決まりですね」
そう言うなり執事達と協力して執事長の四肢を掴む。 そして後ろから迫る兵士達へ投げつけた。
「ちょっ、待っ………ぎゃあああああああああ!!!」
その時、救出班から魔法通信が入った。
『無事女王陛下の救出完了致しました!』
「こちらも無事、盗人を撃退しました。 罪人を保護後、速やかに撤退します」
『了解。 逃がさず拘束して連れてくるように』
「「「了解!」」」
こうして無事、女王陛下を取り戻す作戦は成功に終わった。
■■■
「ずみまぜんですたぁ………」
往復ビンタ平手打ちの連発を喰らった執事長は、頬を真っ赤に膨らませながら謝罪した。 女王陛下はメイド達に回復魔法を施されている。 ディアはまだ寝ている。 メイド長の話によると、一度起きはしたが二度寝に突入してしまったらしい。
「さて、無事に女王陛下も救出できたことだし、これからどうします? メイド長」
「…………そうですね。 まずは打倒国王ですかね。 国王陛下があのようになってしまわれたのは必ず原因があるはずです。 ですが、どうなろうとあの御方は国王。 国の王です。 ですから、どのような手段を用いようと敵対する立場となってしまうのは一目瞭然。 ……そう言えば、クロートは戦闘中に王室へ行ったんですよね? 何か不振な点などありましたか?」
「そうですね……強いて言うなら、最近国王陛下の側近に就いたエレイバクスと言う男の存在くらいですかね。 初めてお会いした人で、一応警戒しながら簡単な紹介はしてもらいましたけど、異様な雰囲気以外は特に気になることは無かった気がします」
「なんですって!?」
俺が話終えると女王陛下が驚きの声を発した。
「女王陛下、どうしましたか?」
メイド長が聞くと、女王陛下は焦りながら口を開く。
「エレイバクス……確かにクロート誕生会の夜に就いた男です。 そして昨日の王室爆破の犯人でもある男です。 やはり昨日の件はあの男も関わっているということですね……」
その時だった。
ガチャ……
「それは本当ですか!?」
「っ!」
いきなり部屋に入ってきたのは、ボロボロの騎士達だった。 すぐにメイドと執事達が戦闘態勢に入る。
「何者ですか」
「あ、あぁすみません。 私は騎士隊副隊長、クレイ・オーエントと申します! 後ろの3人は私と共に行動していた騎士達です。 昨日の戦闘の際、不覚にも傷を負い気を失っていたのですが、目を覚ますと何故か地下牢に閉じ込められていました。 只今自力で何とか脱出を遂げ王城内から出ようとしていた時に今のような話が聞こえてきて、思わず入ってしまった次第です。 どうやら皆さんの顔ぶれを見ると、何か会議でもしていたのでしょうか。 はっ! 女王陛下、どうしたのですかその傷は! いったい、何が……」
そんな騎士隊副隊長を見てメイド長は言った。
「貴様もどうやらクソ国王陛下に閉じ込められたようですね」
「く、クソ国王陛下……? 貴様も、とはどういう……」
一瞬引きつつ、疑問を口にするクレイ。
「ここにおられる女王陛下も、国王陛下により地下牢へ閉じ込められていたのです」
「なっ!? どうして、国王陛下が……」
メイド長は執事長と目を合わせた後、今までの状況を騎士達に話した。 それを聞いて終始戸惑う騎士達。
「いったいどうされたのだろうか……国王陛下は……」
「どう動こうと国王陛下とは敵対してしまう私達は、今後どう変わり果てた国王を正気に戻すか、今はそれについて話し合おうとしていたのです」
「そ、そうですか……ならば我々も手伝わせてはもらえないでしょうか! 実は地下牢に入れられていたの我々だけで、他の仲間達はいつの間にか王城内で警備兵として働いておりました。 話しかけても我々を敵視するだけでまともに話を聞いてくれない状態です。 それに、どこにも隊長のお姿が見つからないのです。 昨日、王室に行ったっきり帰ってこないままで……」
騎士隊隊長……たしか、俺が王室を出た後にすれ違ったような……。
「最後に魔法通信でエレイバクスが、と言いそれ以来音沙汰無く……」
「……なるほど、だからこの部屋に入ってきたのか」
そう執事長が聞くとクレイは頷く。
「だから、もしかしたら隊長が居るかもと思い……」
「たぶん隊長さん殺られたんじゃないのか? そう考えるとエレイバクスという男が黒幕と見て良さそうだな。 そうじゃなくとも、一度その国王の側近に聞けば全部分かることか」
「ちょっ、不謹慎ですよ! 執事長」
落ち込む騎士達を見て俺は執事長に注意する。
「ならば」
バンッと女王陛下がいつの間にか俺達が話しているテーブルを叩き、大声で宣言する。
「ここにひとつの勢力結成を宣言致します!」
「「「っ!?」」」
俺と騎士一行、執事一行が驚く。 メイド一行は腕を組み胸を張っていた。
「国王陛下、もとい我が愚かな夫を叩き潰すために、私を地下牢にぶち込んだことと愛しきディアを殴った復讐を果たすために! 打倒国王陛下と謎の敵を滅する反逆軍、通称、ディア軍の結成をここに女王陛下の名のもとに宣言致します!!」
「「「っ!!」」」
男性陣は開いた口が塞がらない状態に陥っていた。 女王陛下とメイド一行は闘志に燃えている。
「ですから、ここではまず今までの身分は忘れて名前で自己紹介から始めましょう! この中にクソバカ国王側についてる輩もいないとは断言できませんので、疑いの目を光らせて紹介を聞くように!」
えぇ……と困惑と驚きのパレードで頭を抱える男性陣。女性陣はこれでもかと怒りを滾らせ盛り上がっている。 いきなりの展開についていけてない男性陣は渋々自己紹介をしていった。
「私は先程も申しましたが、クレイ・オーエントと申します! 騎士隊副隊長、このように剣で戦うのが主流です! よろしくお願い致します!」
騎士隊、クレイ合わせ4人の紹介が終わる。
「俺の名は、ロウェル・ゼクイット。 執事長してまーす。 好きなことは、仕事をサボることだな。 あと、メイド長が大好きでーふっ!!」
メイド長からの瞬間的肘打ちを最後に紹介を終えた執事一行。 ロウェル執事長合わせ5人。
「私の名前は、ユイナ・レミーシェンリルと申します。 メイド長を務めさせていただいております。 魔法が得意ですね。 敬愛し尊敬しているのは女王陛下様です。 執事長とは幼なじみなだけであり、これと言って皆様が考えるような関係ではございません」
「えー、嘘つけぇ〜ぐふっ!」
こっちの紹介も肘打ちで終わる。 メイド長を合わせ8人。
ちなみにレミーシェンリル家は、相当お偉い貴族の家。 物静かで穏やかで何事にも中立な立場にいることで有名。 家の話をすると殴られるので注意。
「あ、えー俺の名前はクロートです。 ディア・シュミーヌ様の側近を務めさせていただいております。 武器などはあまり使えないです。 主に四肢で戦います。 よろしくお願いします」
まぁ当の主様はまだ睡眠中だけど。 ん? 今目が合ったような……。 ディア様もしかして起きてる?
「私の名は、ディーレット・シュミーヌ。 自分で言うのはあまり好きではないのですが、女王陛下をやっていますわ。 そして、この子が……」
女王陛下はそう言うと、バサッとベッドから我が娘を抱えて、天に捧げるように掲げる。
「この子が、我が愛しき最高に美しい我が娘! ディア・シュミーヌ! このディア軍のリーダーですわ!」
いきなり皆に注目されて顔を真っ赤にしたディア様。 それに気づかず、親バカな女王陛下は満面の笑みで我が子を紹介する。
「……………」
緊張のあまり押し黙ってしまうディア様。 気まずい空気が部屋に流れる。
こうして女王陛下の怒りを引き金に反逆軍は結成された。 敵はエレイバクスという謎の男と、変わり果てた国王陛下。 対するは、ディア王女やディーレット女王陛下率いる総勢20人のディア軍。 民知らぬ間に、王城内では2つの勢力が生まれていた……。
自己紹介から数十分後経過した。
「とりあえずエレイバクスを捕らえて尋問するのがいいと思います」
「だがそのエレイバクスって男は国王陛下の側近なんだろ? 言っちまえばラスボスがいる部屋にいるようなもんじゃねぇか。 そこまでどう行くんだ? 絶対阻止しようと頭おかしくなった連中が来るだろ」
「薙ぎ払うのです」
「いやいや女王陛下、それは流石にまずいのでは……」
メイド長、執事長、女王陛下、騎士達副隊長の4人で今後の事で話し合っている。 なかなか具体的な作戦はまだ決まっていないらしい。
「おいクロート! そっちは見ないで、早く教えてよ!」
会議の方へ向けていた顔を無理やり回すのは、我が主様の幼き手。 あたたかくて柔らかくてすべすべで気持ちいい。 そして視界にはすぐに頬を膨らませるディア様の顔が現れる。
「私が描いた絵本、どうだった? 面白かった? ねぇどうだった? ねぇねぇ!」
俺は今、誕生会にディア様から貰った絵本の感想を求められていた。 とても期待しながらワクワクしている主様のお顔に見とれていたら、なかなか答えない俺に苛立ち始めたのである。
可愛い。
「そうですね。 殿下から貰った絵本とても最高でしたよ! 内容もあの時の事件を題材にしていて、所々アレンジもされており、その年齢であの出来は凄いと素直に思いました。 絵もしっかり描けていて、頑張って描いたのが伝わりました。 特に救出のシーンは最高でしたね! あ、勿論全部最高ですよ! こんな私のために本当にありがとうございます! 今は大事に保管していますのでご安心ください。 あの世界にひとつだけの本は、私の大事な宝物ですので」
と、とりあえず思ったことを語っていると我が主様は顔を真っ赤にしていた。 耳の先まで真っ赤になったディア様の口角は大袈裟すぎるほどに上がっていて、それを何とか隠そうとしていた。 目には微かに涙が浮かびあがっている。
「そ、そうか! それなら………良かったぁ……」
恥ずかしがりながら背を向けるディア様。 どうやら顔を見られたくないらしい。 そのまま自分の寝ていたベッドに潜り込んでしまった。
俺の主様が可愛すぎるのだが……!
その時肩に手を置かれた。 振り向くと、威圧的笑顔でこちらを笑い睨む女王陛下が間近におられた。
「いくら払えば……いえ、何を払えばその絵本をくださるのですか?」
「売る気も、あげる気もありませんよ。 諦めてくれませんか? 女王陛下」
「…………」
威圧感をさらに上げて無言で近づいてくる。 女王陛下の背後に化身のようなものと、鬼の形相をしたメイド達が見えた気がした。 きっとこれは幻想に違いない。 幻想であってほしい。
「…………」
だがしかし! 俺もここだけは引けない、引けるわけがない。 死守するがごとく覚悟を込めて、俺は女王陛下に威圧的真顔で首を振る。
その睨み合いは数十秒の時を経て、やっと女王陛下が折れてくれた。
「……ちぃっ!」
舌打ちを豪快に鳴らし、会議に戻っていった。 親バカはたまに怖い時があることを俺は今知った。 精神的疲労が俺を襲う。 そんな俺を、ディア様はベッドの中から真っ赤な顔を覗かせ満足気な笑みで見ていた。 俺と目が合うと、すぐにビクンと反応し逃げるように隠れる。
「ははっ……可愛すぎだろ……」
おっと、思わず本音が。
その時中心で会議をしていた4人が各自休んでいた残りのメンバーを呼んだ。 ついでにという感じで、まだ悔いが残っていそうな笑みで女王陛下が手招きをする。 渋々俺もベッドに潜っているディア様を横目に行く。
「とりあえず役割分担をしようと思います。 良い感じに最初から分かれていますので、メイド、執事、騎士隊、その他で分けたいと思います」
その他!?
女王陛下も俺と同じような反応を見せる。
「メイドは周囲の偵察、主に王城内と周辺地域へ赴き情報集めをしてもらいます。 この中で一番人数が多いので、細かい分担はそちらでお任せします。 次に、執事は王城内の人間関係の捜査をお願いします。 あれから国王陛下など多数の人が変わった今、不振な点も出ています。 エレイバクスに繋がる人間を探し出してください。 影が薄いのできっと気付かれないでしょう」
どうやらメイド長はまだ司令塔続行らしい。 どんどん話を進めていく。そんな中ひとりの執事が反発する。
「んな馬鹿な! そこまで影薄くはないはずですよ!」
それを引き金に他の執事もそーだそーだと言い始める。 そこに割って入ったのは執事長。
「おいお前らよーく聞け。 俺がただでそんな損な役受けたと思うか? そうだぜ、ちゃんと報酬は取り付けてもらった。 それは、全てが丸く収まった暁には好きなメイドと合コン組んでくれるということだ。 まぁここにいるメイド以外だけどな」
「「「「失礼しました! 全力でやらせてもらいます!」」」」
全てにおいて納得したらしい執事達。 それでいいのか、お前ら……。
「次に、騎士隊には外部で不審な動きをする輩を捜すこと、食料武器等の調達をお願いします。 騎士は外にいれば王城から敵視される可能性は低いはずです。 それと騎士隊本部で良き人材も補充できれば戦力強化に繋がります。 いろいろと重要な役ですので頑張ってください」
「了解しました! 隊長がいつ帰って来られても大丈夫なよう精一杯その使命果たしたいと思います!」
声高らかにそう叫ぶ副隊長のクレイ。 やる気に満ち溢れているのが見て分かる。
「そして、最後はその他組。 メンバーは私と女王陛下、ディア様とクロートです。 主に私は女王陛下を、クロートはディア様を死守することが役割です。 身の回りの世話など、気を抜かず頑張りましょうね、クロート」
そう言って、先程の鬼の形相がどこかに含まれているような笑顔を俺に向ける。 その直後にはロウェル執事長の嫉妬の目線が突き刺さる。
ぐっ……これは俺が悪いのか……?
「ま、まぁ、はい。 頑張りましょうか」
「私も愛しのディアの世話をしなくては! 今まで仕事でなかなかできませんでしたからね!」
そう言って邪魔者を見るような目で俺に笑顔を向ける女王陛下。
くっ、3方向から精神的ダメージを喰らう日が来るとは!
「よしっ! ならば私もクロートの世話を頑張らなくてはな!」
そう叫びながらベッドから華麗に飛び出す我が主様。
「では、一同、目標を忘れずに頑張っていきましょう。 解散! 自らの使命を果たすのです!」
了解!
全員の返事が重なり、一瞬にして姿を消した。
すげぇ……!
「では、クロート」
「はい、メイド長。 俺達もお世話の開始ですね!」
「いいや、その前に話がある。 来い」
メイド長の部屋側へ招かれる。 すると突如メイド長の部屋の壁が戻る。 この4つの部屋の集合体みたいな部屋は、直すもくっつけるも出入口変えるも異空間に隠すも自由自在なんだな。 メイド長改めてすげぇわ。
「今は女王陛下とディア様は親子の時間を過ごしています。 その間に話しておきたいことがあります。 心して聞いてください」
生唾を飲み込む。 不思議と緊張してしまう。
「は、話とは……?」
メイド長は静かに口を開いたーーーーーーーー
読んでくれてありがとうございます。
次回、あの日の恩人。
次も読んでくれると嬉しいです。




