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半機械は夢を見る。  作者: warae
第2章
37/197

その再会は嘆きと共に

今回も長めになってしまいました。

楽しんでいただけると幸いです。

「カイン? 見間違いではありませんか、ルーダ様。 少女の記憶通りだとその男は人間だったはずです」

目の前で立ち尽くしている男を凝視しながらそう言う11546。

確かにカインは人間だった。 半機械人間ではなかった。 この短時間になにがあったのだろうか。

「と、とにかくよく見てみようか」

と、カインらしき男に近づく。

その瞬間、

「解放、しろ……」

カインらしき男の口が動く。 瞼を閉じたまま、唸るように低い声で。 その声はカインのものじゃなかった。 なら……

「……お前さんは、誰だ」

「私は、私は……いったい誰なんだぁぁぁ!!!」

答えると同時に刀を抜き投げ捨てて、頭を抱えだす。 頭を激しく振り、苦しんでるように見えた。

うああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!

雄叫びをあげ、床に頭を叩きつける男は。 涙を流しながら瞼を開く。

「お前達が、やったのか……!?」

物凄い形相で私達を睨みつける。 ギリギリと歯が鳴る音が聞こえる。

「なぁ!!」

そう叫んだと思ったら、姿が消えて気配が背後に現れたのを感じた。

「ル、ルーダ様! 後ろで」

メリ……

「ぐっ……!」

背後から横腹を蹴られる。 そのまま、壁まで吹き飛ばされた。 なんて重い蹴りだ。

そして男は流れるように、近くにいた11546の腹へパンチをめり込ませて吹き飛ばした。 私とは反対側への壁に激突する。

ああああああああああああああああああああああああああ!!!!

雄叫び。 それはまるで怒号の爆発のように。 涙止まらず叫ぶ男からは、悲しみも同時に伝わってくる。

「あいつらには! 彼らには! 彼女らには! あの子達にはなんの罪も無いはずだ!! 何故我々を俺達を作った!? 痛い痛いと、泣くあいつらの姿が記憶に焼き付いて離れやしねぇ!!」

その叫びは、台詞ごとに声色が変わっているように聞こえた。 まるでいくつかの人格を持ち合わせているみたいな……

「答えろ!! 私達は、なんのために生きている!?」

高く跳躍し、私へ飛び蹴りをしようと勢いよく落下してくる。

「そんなの……私が知るかよっ!」

タイミングよく、私は片足軸に2回転ほどして、踵を真横から回し蹴りで相手の足首へ直撃させる。 吹き飛ばしたと思ったら、相手は腰を捻り体を器用に使いこなして、私の目の前で着地。 それを見計らい、腹にパンチをめり込ませて、後方へ吹き飛ばす。

「11546を、よくも!」

相手は最初にいた位置らへんで着地。

11546の方を見ると、彼女は俯いて動かない。 なにをしているんだ……

「早く逃げろ! 11546!」

彼女は動かない。 だが一瞬ピクリと反応したから、きっと無事だろう。

「奪いたくなかったのだ、絶対に。 これが運命なのか。 こいつも早く救わねば……」

なにか独り言を呟いているが、気にせず私は突っ込む。

「気楽に独り言かよ、私は無視かぁ!?」

相手に近づき、右手を地に着く。 そのまま片手で逆立ちをするように右手に体重をかけ、バネのように右肘を曲げて勢いよく伸ばして飛ぶ。 その勢いのまま空中で体を捻り、向きを変え空中で逆立ちしている体制になり、足を振り下げ足の甲を相手の頭へ直撃させる。 それに相手は少し怯みながらも、相手に背後を見せるように相手の目の前に着地した私に反撃しようと、腕が動く。 それを視界の端で見て、しゃがみ込み避けて両膝を先程と同様バネのように曲げて伸ばし、再び空中へ。 少し体を丸めこめ体を回転させ、向きを変え相手の顔目掛けて真横から蹴りをいれる。 が、それを相手は後方に軽く飛び避ける。

「逃がさねぇ!」

すぐに相手との距離を詰め、右腕を左腕外側へまわし、横から再度相手の顔を右手の甲で攻撃。 それにより一瞬怯み、その隙に振った腕を流れるように後ろへ。 右へ体を向け、右拳を固く握り、左足を軸に体を勢いよく半回転して右ストレートをくらわす。 同時に左腕に力を込め、盾のように左拳を頭上に向け肘を曲げ甲を相手に見せるように構える。

「ジャストだ!」

予想通り、相手も反撃に右ストレートをしてくる。 それを左腕で受け、痛みを押しのけるように、右拳を相手の顔面にめり込ませる。 そのまま右拳を左へ振り切り、浮いた右足を前に出すように地に着け、瞬間的に左足も右足の隣に移動させ、両足でジャンプ。 宙で一回転し、体を捻り相手の首元へ横から空中での回し蹴りをくらわして、吹き飛ばす。 相手は、死体の床を転がり、止まった。 頭から血を流す。

ムクリと相手は立ち上がる。

「まだ、くたばらねぇのか」

「なぁ、何度も嘆いてももう遅いんだ。 そうだ、あとは我々が死ぬだけでいいんだ。 ……あいつは昔っから素直じゃくなくてな。 誤解されることが多々あったんだ。 でも、あの行いも、全てはあの好きな子のためだったんだぜ?」

急に喋りだす相手に、私は戦意が薄れてしまう。

「は? お前、いったいなにを言って」

「彼は密かに医者を目指してたんだよ。 救いたい人がいる訳でもない。 ただ重い病を患っている自分のせいで誰かに迷惑をかけるのが嫌で、ひとりで自分を救おうとしてたんだ。 あの子だってなぁ、めっちゃ優しい子なんだぜぇ? 初めて会ったときなんて、もう俺は……! 彼女もそうよ! 自分さえ犠牲になればいいなんて話してて……」

全く内容がバラバラな独り言をしだす相手。 時には笑い、時には怒り、時には泣いて……

「もうなんなんだよっ」

走り出す。 その足はすぐに止まる。 11546が私の目の前に立ちふさがって、両手を広げた。

「やめてくださいっ……彼らも同じなのです」

「は、何言って」

「彼らは生きているだけなのです! 最期は痛み苦しみなく、静かに見送ってください!」

なにを言っているのか分からない。 だから。 歩みを止められない。

「どいて、11546。 あいつは、敵だ!」

「ここを通るのですか」

本気の目だ。 11546は本気で、ここを通すつもりはないらしい。

「あぁ、敵を討つためだからな」

「貴方様は、まだ分からないのですか。 私と共にいながら……!!」

分からない。 そんな言葉が頭を駆け巡る。

「わかれないよ」

無意識に零れた言葉はそのままに、私は歩みを進める。

来ないでください! 来ないでください!

繰り返し同じ台詞を言い続ける11546を無視し、とうとう彼女の目の前まで来る。 相変わらず、相手は独り言を呟いている。

「ごめんね、ここ通るよ」

11546の横を通る。 すれ違う時に服を掴まれるが、軽く手で払った。

「機械も、生きているのです」

背後から聞こえたその言葉を聞いた途端、私は頭に強い痛みを感じた。 頭を片手で抱え、相手の近くまで来る。それでも独り言をしている。

「もうお別れだ。 そうだね、さようならだ。 バイバイ。 君はいいのかい、このままだと。 ……そうかい、お前も最後まで優しいな。 みんなそうならいいのに。 残酷だな。 あの子達によろしく頼むよ。 でもきっと。 あぁ、そうだね。 悲しいな」

うるさい独り言。 まるで。

「とどめを刺す、ソード」

片手に魔力を集中させ、剣を作り出す。 走り出して、斜め上に跳躍し振り上げ、相手の頭上から斬ろうとしたが、抵抗する気がまだあるのか腕をこちらに伸ばすのが見えた。 剣を勢いよく振り下げるフリをして、剣から手を離し自分に重力操作を行い、剣が落ちるより前に、相手の眼前に着地。 そして後から落ちてきた剣をキャッチして、相手の胸目掛けて……


男は、

否。

カインは微笑んだーーーーーーーーー


貫いた。 この剣で、私が。

全ては過去となり、もう手遅れだった。

彼から流れる血が、そう告げていた。


■■■

カインside……


少し遡り、精神世界にてーーーーーー

「あれ、俺やっぱり死んじゃったのかな……?」

謎の異空間に俺はいる。 光を放った後、俺はいつの間にかここにいた。

「それとも夢とか? ……いや、そんなことよりルーダだ! 今すぐここを出なくちゃ」

ってどうすればいいんだよぉぉぉぉ!

ひとり頭を抱え悩んでいると、

「どうしたんだい、君」

背後から声がした。 聞き覚えのない声だ。

振り返ると、そこには見知らぬ機械達がいた。 声を発したのは、どうやら機械らしい。 でもこの機械はいったい……

『ありがとうございました!!!』

いきなり数十人の声で、お礼を言われた。 何がなんだか分からな……あ。

「もしかして、特別警備型戦闘兵器さん達ですか?」

予想からすると、彼らは……。 いや、でもまさか。 これが予想通りということは、機械ひとつひとつに自我があるということで、あの予想も当たりということに……

だが、その当たりは、できればはずれて欲しかったんだが。

「その通りです」

「命の恩人だよ、貴方は」

「だって、僕達が救えなかった彼らを救ってくれたんだから!」

「あんたには感謝しかない」

「ありがとう、ありがとう!」

「君のおかげで心残りは果たせた」

「我々機械一同、貴方様の様な人間もいるのだと深く感動しております。 ありがとうございました」

そう言って、一番大きな機械が一歩前に出て再度礼を言われる。

はたから見たら、ただの半機械人間の残骸の一部。 だが、彼らにはちゃんとした意識があるようだ。 全く気づかなかった。

「けっ! なにがありがとだよ! お前ら人間共にいったい何をされたのか覚えてねぇのか!? 俺は絶対に頭は下げねぇ!」

「俺も同感だ」

「私も!」

奥の方で、他の機械達がそんなことを言い始める。

「す、すみません。 彼らも同様人々に酷い扱いを受けてきたために、相当人を憎んでいるのです」

「あ、あぁ気にしないでくれ。 それより、ここはどこなんだ?」

「ここは貴方様の精神の中でございます。 どうやら先の光のせいで一時的にここに貴方様が救った代償である我々の意識も全てここに集められているみたいです」

精神世界か……

「おい! 今すぐ俺を解放しろ! 人間を、人間をぶっ殺してやるんだ! 一人でも多く道連れにしてやる!」

「ムム……ちょっとうるさいですね。 少し黙らせますので少々お待ちを」

「あ、あぁ」

奥の方で、ひとつの機械がなにやら暴れている。 人間……改造員達が彼らになにをしたと言うのだろうか。 やはり、完全に改造は廃止しなくちゃならない。 人間も機械もここまで苦しんでいるのだから。

「俺だって! 俺だってよぉ! 救いたかったんだ! あんなに優しすぎる人間は数少ない。 改造されて俺に体を乗っ取られても、俺に優しくしてくれたんだ。 分からないことを教えてくれたんだよ! だから、だから………俺が救わなきゃ何も返せねぇだろがよぉぉぉぉ!!!!!」

悲痛の叫び。 機械の本心。 改造されて、泣いていたのは人だけではなかった。

そんな彼の嘆きから、他の機械達も今まで抱えてきた想いを打ち明け始める。

「私だって、救いたかったよ! 痛みも共有してしまう体で、私が失敗してしまった時もいつも励ましてくれた! あの時のお礼、まだ君に言ってないよ!」

「感謝感激感謝感激!! どんな時でも、お前は熱かった! 燃えるような少年の魂に、俺ぁ毎日救われたぁ! なのに、もうその熱さは感じない。 もう一度、共に熱くなりてぇが、お前を苦しませたくはねぇがら!!! もうお別れだぜ、あばよの一言でも言いてぇなぁ!」

「わしは今ここで言うぞぉぉ!! 好きだぁぁぁ!! 恋を教えてくれたのも、初めて恋をしたのも、全部あんたが最初じゃった! 胸高鳴る鼓動、全てが初めて。 ありがとうなぁ!」

「死ぬなよ、絶対に死ぬんじゃねぇぞ! 俺という檻から抜け出せたお前なら、きっとお前の行く道には壁は無い! 夢、ぜってぇ叶えろよ馬鹿野郎!」

「泣けぇぇぇぇ!! 笑えぇぇぇぇぇ!! お前を縛るものはもうないから! もう堪えたりしなくていいんだからな! ずっと隠してきた思いも全部自由に吐き出していいんだ! もう影でひとりで泣くこともないんだ! 俺はそこにはいねぇけど、もうお前は自由だから」

「今までありがとおおおおおおお!!!」

「あん時はごめんなぁぁぁ!!!」

「大好きだよぉぉぉ!!」

「さようなら、我が友よ」

それぞれが抱えてきた想いを叫ぶ。 その言葉は届けたい人には届かずとも。 ただ彼らは叫んでいた。

それを見ていた一番大きな機械は、どこかに振り向き叫んだ。

ああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!

「あいつらには! 彼らには! 彼女らには! あの子達にはなんの罪も無いはずだ!! 何故我々を俺達を作った!? 痛い痛いと、泣くあいつらの姿が記憶に焼き付いて離れやしねぇ!!」

その叫びは、全ての機械達の本心を叫んでいた。 声がバグっていくつかの声に聞こえる。

「答えろ!! 私達は、なんのために生きている!? あなた達は何故俺達を作ったんだよ!? 毎日毎日実験実験実験実験!! その後は兵器として生き物を惨殺! ふざけるなぁ! 殺したくて殺してるんじゃない! 全ては命令なんだ、そんな目をしないでくれ! 守るから。 だからあの日自分を改造して! 全てはあの子のために! なのに、それでもそれでもそれでもそれでもそれでもそれでもそれでもそれでもそれでもそれでもそれでもそれでもそれでもそれでもそれでもそれでもそれでもそれでもそれでもそれでもそれでもそれでもそれでも!!!!!! それでも、あの子を守れなかった。 人があの子を殺した。 人間が罪無きあの子を殺したのだ。 分かるか!? 初めてを教えてくれた、たったひとりの味方であり、愛おしいとさえ思ってしまうどこまでも優しい家族のような存在が消えた時の悲しみを!!」

そう叫び、その機械は不審な動きをする。

「だから、殺してやる。 お前の体の支配は俺のものだ! 今ここで、人を殺してやる!」

そう言い残し、一番大きな機械は精神世界から姿を消した。

機械達の本心に対し、人間側に改造側に立っていた俺は何も言い出すことができなかった。

それからも機械達の嘆きは続いた。

「なぁ、何度も嘆いてももう遅いんだ」

「そうだ、あとは我々が死ぬだけでいいんだ」

「………あいつは昔っから素直じゃくなくてな。 誤解されることが多々あったんだ。 でも、あの行いも、全てはあの好きな子のためだったんだぜ?」

嘆きから懐かしむように思い出話をポツポツと話していく機械達。

「彼は密かに医者を目指してたんだよ。 救いたい人がいる訳でもない。 ただ重い病を患っている自分のせいで誰かに迷惑をかけるのが嫌で、ひとりで自分を救おうとしてたんだ」

「あの子だってなぁ、めっちゃ優しい子なんだぜぇ? 初めて会ったときなんて、もう俺は……! 」

「彼女もそうよ! 自分さえ犠牲になればいいなんて話してて……」

「あんたもなんか思い出話ないかい。 もう最期だ、俺らに話しても誰にも喋んねぇし喋れねぇからさ」

急に問いかけられる。 そうだな、暇だし。 ここで少し打ち明けるのも悪くない。

「あぁ、それじゃ話そうかな。 実は……………」

それから少ししてーーーーー

「もうお別れだ」

「そうだね、さようならだ」

「バイバイ」

「君はいいのかい、このままだと」

「あぁいいよ。 俺も最後の仕事をして来なきゃだしな」

「そうかい、お前も最後まで優しいな」

「みんなそうならいいのに」

「残酷だな」

「あの子達によろしく頼むよ」

「でもきっと」

「あぁ、そうだね」

「悲しいな」

「お前さん達のおかげで、確信を得られたんだ。 もう迷わない。 あとは前に進むだけだ。 だから、ありがとう!」

「ははは、まさかもうひとり人間にお礼を言われる日が来るなんてなぁ」

「お前とあの子に幸あれ」

「あぁそうだね。 幸あれ」

彼らはまるで昇天するように、光に包み込まれ消えていく。

「お疲れ様でした」

溶けていく彼らに一礼する。

見送っていると一機、俺に近寄ってきた。

そして俺の顔をじーっと見てから、

「やっぱり似てんなぁって思ったんだ。 でも間違いじゃなかった見てぇだな!」

と言って溶けだした。

「久しぶり! その顔好きな人できたんだろ? 頑張れよ! じゃあな」

先生ーーーーーー

スーッ消えたその機械。 同時に、俺の頬を涙が伝う。 あそこで見せなかった、堪えていたあの想いを。 今でも抱えているあの想いを。 俺は。 ひとり精神世界で………

さて、そろそろ時間だ。 行こう。


瞼を開く。

痛みと共に、視界を広げる。

目の前には、救いたいと今でも思う顔が。

久しぶりに見たルーダは、絶望に顔を染めていた。 状況からして、あぁなるほど。

でも俺は怒らないよ。 怒れないよ。 俺はあまいんだ。 特にルーダには。

俺は微笑んだ。

やっぱり愛おしい、ルーダとの再会は、笑顔に限るから。

読んでいただきありがとうございます。

次回はカインがメインです。

次からは長すぎたと感じた時は週一ペースでやっていこうかなと思います。

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