アリスティーナ城ロボ発進!
カンナが威勢の良い声をあげる。
「やっとあたいらの出番が来やがった。
超長距離高エネルギー大量殺人魔法。
合点承知でえ!」
ニカナーノは叫ぶ。
「アリスティーナ城カラクリロボ起動承認!」
クサビが続く。
「アリスティーナ城カラクリロボ起動承認を確認しました。
一ノ丸いきます。」
チョウナも続く。
「こちらもアリスティーナ城カラクリロボ起動承認を確認しました。
二ノ丸いきます。」
次はカンナだ。
「おうおう、このアリスティーナ城をなんだと心得る。
カンナ、クサビ、チョウナの最高傑作とはアリスティーナ城の事よ。
アリスティーナ城カラクリロボ本丸発進!」
三人は同時に叫ぶ。
「完成!三体合体、超変形アリスティーナ城カラクリロボ!」
なんだと…。
俺はエネルギーの糸で音声でしか認識出来ないが、前世の記憶でカンナ達が何をしているのか想像がついた。
この中世の様な技術力の世界で合体ロボだと?
一体カンナ達はどんな厳しい修行を積んだ凄腕名職人なんだ?
エネルギーの糸からの音声は続く。
「アリスティーナ砲エネルギー装填。」
「アリスティーナ砲エネルギー充填90%、95%、100%……、アリスティーナ砲エネルギー充填120%いつでもいけます!」
カンナ達三人の叫び声が聞こえる。
「「「イザンバナーティスリア!
アリスティーナ砲発射ーーー!!!」」」
アリスティーナの方向の海から爆発音がここまで聞こえてくる。
「カクリカの超長距離高エネルギー大量殺人魔法の迎撃に成功しました。」
見たい…。
俺この戦争が終わったら三体合体、超変形アリスティーナ城カラクリロボを見せてもらうんだ。
俺が建てた死亡フラグなのか、危機的状況は続く。
今度はカクリカが500個以上の魔法融合核から同時に超長距離高エネルギー大量殺人魔法を放ったのだ。
前世の記憶がある俺はなんだか複雑な気持ちになる。
やっぱり撃つんじゃん。
こんなの星が壊れてもおかしくないよ…。
俺は無駄かも知れないが、一応全ての仲間にエネルギーの糸で連絡を入れる。
「カクリカが500個以上の魔法融合核から超長距離高エネルギー大量殺人魔法をアリスティーナに向けて放った。
みんな衝撃に備えてくれ。」
ギリスもウオッカニもチンもガガも無言だった。
衝撃に備えてくれと言われてもどうしようもないのだ。
良くて大地震な大津波などの大災害、最悪の場合は星ごと吹っ飛ぶのだ。
人間には過ぎた技術だった。
誰もがそう思ったその時、ニカナーノと塚ちゃんが答えた。
「了解。今度は私と塚で対応するわ。
国王は真夏復活のエネルギーの確保を。
カクリカ周辺に展開している部隊は対衝撃の備えを。」
なんだと?
今度はどうすると言うのだ?
星ごと吹っ飛ぶ程のエネルギーなのだぞ。
ニカナーノと塚ちゃんはアリスティーナの遥か上空に浮かんでいた。
「あら?塚も飛べたの?」
「あんまり舐めないでよ、ニカナーノ。」
「最初に私が次元の穴を開けて敵の超長距離高エネルギー大量殺人魔法をコントロールするから、合図したらもう一度次元の穴を開けてね。」
「ニカナーノが穴開けてコントロールするのに、私が穴を開け直すだけなのが気にくわないわね。」
「仕方ないじゃない塚じゃ出来ないんだし。
それに安心しなさい。
塚が失敗しても返せないだけで、エネルギーは止められるから。」
「うるさいわね、来たわよ。」
ニカナーノは魔力を解放する。
するとニカナーノの前の空間に巨大な穴が開いた。
ニカナーノは次元の穴に超長距離高エネルギー大量殺人魔法を吸い込ませて次元の穴を閉じた。
「塚!ちゃんと私の開いた次元を認識しているわよね。
行くわよ。20・19・18・…、」
「任せて。」
「5・4・3・2・1今よ!」
「ぬうおおおおおーーー。」
塚ちゃんは全魔力でさっきニカナーノが開いた次元の穴をもう一度開く。
すると、次元の穴から超長距離高エネルギー大量殺人魔法がカクリカに向けて放たれたのだ。
ニカナーノは別次元内で超長距離高エネルギー大量殺人魔法をコントロールして、反転させたのだ。
バカげていた。
防げない撃ち落とせないなら、方向をそらして仕舞えばいい。
どうせ方向をそらすなら相手に向けてそらせばいい。
言葉で言えば簡単だがニカナーノのやった事は普通じゃなかった。
「こちらニカナーノ。
無事超長距離高エネルギー大量殺人魔法を跳ね返しました。」
誰も何も言えなかった。
国王の俺ですら返事が少し遅れた。
俺は平然を装って返事を返す
「了解だ、良くやった。
これでカクリカの巨大魔法融合核は約600制圧もしくは破壊される事となる。
各国は次のカクリカの超長距離高エネルギー大量殺人魔法に合わせて、超長距離高エネルギー大量殺人魔法を放ってくれ。
精霊達は天界と地上を繋ぐ準備をはじめてくれ。」
俺はカクリカに戻ってきた魔法を出来るだけ吸収して、次の予測地点へとドラゴンで向かう。
俺が吸収し損ねたエネルギーでカクリカの巨大魔法融合核があちこちで大爆発を起こす。
するとエネルギーの糸でリコから連絡が入った。
「こちらガガのリコです。
カクリカの巨大魔法融合核の破壊を確認しました。」
ガガの黒服部隊はこの爆発の中でもう巨大魔法融合核の破壊を600も確認したのか!
こいつらも恐ろしい。
「こちらウオッカニのジョンだ。
こっちも確認した。」
「チンのシルクネ。
信じられない事だけど.うちも確認したアルヨ。」
少し遅れてギリスからも通信が入る。
「こちらギリスのウインだ、遅れてすまない。
ギリスも巨大魔法融合核613個の破壊を確認した。」
良し、後は追い詰められたカクリカの暴走をもう一度待つだけだ。
待ってろよ真夏、直ぐに迎えに行くぞ。




