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カクリカへ

目を覚ますと布団の中だった。

どうやらリコが運んでくれた様だ。


精霊達ももう起きている。


「みんな無理させてごめんな…。

悪いがもう一回やるぞ。」

親は布団から立ち上がる。


精霊達も嫌がらず俺に続いて立ち上がってくれた。


そんな俺達をリコが止める。

「ちょっと待って、待ちなさいよ。

もう5日もあんな事繰り返してるのよ。

あなた達死んじゃうわよ。」


「真夏復活には膨大なエネルギーがいるんだ。

カクリカを攻撃する時、巨大魔法融合核を破壊するついでにエネルギーをもらう。

俺と精霊達で巨大魔法融合核600個分のエネルギーを体内に集めて真夏を復活させるんだ。

邪魔しないでくれ。」

俺と精霊達はリコの横を抜けて外に出ようとした。


リコは怒った様な泣き顔で俺の腕を掴んで止める。


「いい加減にしなさいよ!

私はロックの仲間じゃないの?

ジョンやウインやシルクは仲間じゃないの?

私達だって真夏の復活に協力させてよ。」


リコはそれだけ言うと部屋を飛び出してしまった。


俺はまたやってしまったのだな…。

仲間とか言いながら、また一人で生きようとしてしまった。


俺はエネルギーの糸を使ってみんなに通信した。


「カクリカに攻め込むついでに、魔法融合核からエネルギー奪って天界と地上の繋げて真夏復活させるから、協力してくれ。」


「また面白い事考えやがったな。

俺は良いぜ。」


「僕も協力する。

ギリスの名にかけて真夏を救い出す。」


「私も良いアルヨ。

お金はいっぱい稼いだし、今度はチンの長い歴史に名を刻むのね。」


3人は協力してくれる。


「やっと分かってくれたのね、私達は何すれば良いの?」


リコも嬉しそうだ。


「前回イフリート達が同じ事して失敗したらしいから、近くにいる精霊達を片っ端からぶん殴って協力させたい。」


まずジョンが答えてくれた。

「イフリートの居場所は俺に心辺りがある。

イフリート狩りは俺に任せてくれ。」


ウインは言う。

「僕はシバァに協力を要請しよう。

ギリスの地下に居るばずだ。」


「精霊ならチンに任せるアル。

片っ端から捕まえてきて協力させるアルネ。」

シルクもやってくれるみたいだ。


「じゃあ私の担当はオーディンの説得ね。

オーディンは私の先祖なの。

サクッと説得してくるわ。」


リコとガガには毎回驚かされるし、本当に世話になりっぱなしだな。


俺は無理な訓練はやめ、今度は精霊のほのか達とも相談し計画を練り直した。


一ヶ月後全ての準備が終わりいよいよカクリカへ攻め込む事になった。


「よし、作戦を確認するぞ。」


まずは俺と万導達七人でドラゴンに乗って空から一つ目の魔法融合核を攻撃してエネルギーを乗っ取る。


エネルギーが奪えるから俺達は攻めれば攻める程有利になる。


ある程度エネルギーが溜まってきたら、そこから3班に分かれて、どんどん攻略していく。


600個の魔法融合核を占拠したら、後はジョン達に攻撃を引き継ぎ俺達は真夏復活の儀式にかかる。


「何か質問はあるか?」


田中が意見する。

「やっぱり最初の空から接近が一番問題でゲス。」


シャルロッタも同意する。

「空で下から狙われたらどうしようもないと。」


「何を今更言うてんねん。

お前等ビビってるちゃうんか?」

万導は相変わらずの様だ。


俺は万導の意見に乗った。

「万導の言う通りだ、他に方法はない。

速度の遅い船じゃそれこそ狙い撃ちだ。」


潜水艦でもあれば良かったのだが、さすがにニカナーノでも作れなかった。


「ちょっと待って下さい。」

そんな俺達の元へ救世主が現れた。


以前真夏に助けられたサメが突然現れたのだ。


「私のお腹の中に入って下さい。

水中からカクリカに接近して皆さんを排出します。」


「お腹の中に?大丈夫なのか?」


「大量の水を飲んで胃液を薄めるので大丈夫です。」


「なるほど。

では、俺はドラゴンで空から、万導達とタンダーソウ達は海から行こう。」


「「「了解。」」」

みんな作戦に同意してくれた様だ。


ここでシャルロッタが気になる事をサメに聞いた。

「そういえばカクリカに着いたらどうやって私達をお腹から出すの?」


「だから排出するってさっき言ったじゃないですか、もちろん下から出すんですよ。」


「えーーーー!」

シャルロッタと獣人のタンダーソウが嫌がった。


「ほら覚悟を決めろ。」

万導と田中が、タンダーソウとウーネとサーイルを抱えてサメの口の中に入って行く。


「いやだー!獣人はお前達より鼻が良いんだぞ。

うんこまみれなんて嫌じゃー。」

タンダーソウ達の訴えは無視されやがて声は聞こえなくなった。


「嫌と、私は空から行くとよ。」

シャルロッタは口に入ろうとしない。


どうやら万導と田中も、女の子のシャルロッタをうんこまみれにするのは気が引けたらしくシャルロッタは抱えて行かなかった様だ。


俺は無言でシャルロッタに近づくとシャルロッタを羽交い締めにして担ぎ上げた。


「うっ嘘だと言ってと。

まさか私をうんこまみれになんてしないとよね?」

シャルロッタは恐怖に震えている。


ああー、なんだってんだ。

万導目こんな役目を俺に譲りやがって。


「シャルロッタ、そんな顔するなよ。

戦争なんだから仕方ないだろ…。」

俺は自分でもわからないうちにニヤニヤしながらシャルロッタを抱えてサメの口の方へ歩いていく。


「イヤー、やめてやめてやめてー。

うんこは嫌とー、汚い汚いー。許してー。」

シャルロッタは絶叫も虚しく、俺にサメの口の中に放り込まれたのだった。


傍でリコが絶句している。

「ロックさんって、本当になんでもする方なんですね…。」


俺はリコに聞く。

「ロックさん?なんで急にさん付けなんだ?」


「いや、何でもないわ。スカトロはちょっと…、私は普通のプレイが良いかななんて。」

どうやらリコは自分もうんこまみれにされるかもと恐れているらしい。


「何言ってんだ?俺は女の子が喜ぶ事しかした事ないぞ。」


「そっそうなら別にいいんだけど…。」

リコは疑いの目を俺に向けていた。


「じゃ、行ってくるぞ。」

俺はドラゴンに乗った。


「行ってらっしゃーい。」

リコは引きつりながらも頑張って笑顔を作り俺を送り出してくれた。


いよいよだ。


真夏を殺したカクリカの連中をぶち殺し、俺の群れに手を出した事を償わせてやる。

そして真夏を復活させるんだ。


俺はドラゴンの背中で決意を新たにした。


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