朝チュン
「いい加減に起きるアル、何でそんな格好で寝てるアルネ。」
俺が起きるとみんなすでに起きていて、リコも何事もなかったかの様に普通に起きていた。
俺達は朝食を食べながら話し合いをする事にした。
ウインが話し合い前に言いたい事があると、ジョンとリコに噛みついた。
「ジョン昨日の態度はなんだ。
それにリコのお父上は国王としてどうなんだ。」
「いいじゃねえか、その国の国王なりのやり方ってのがあるんだよ。郷に従えってやつだ。」
「言いたい事は分かるけど、お父様は何不自由なく生まれ育ったから、裏表もなく本能のままに国や国民を全力で愛してるのよ。
国民もそんなお父様だから好きなんだから、何も言えないわ。」
「そのおかげで今こうして居られるのだから文句ないアル。
我々の誰かの国に逃げてたら今みたいには居ないアルヨ。
それよりもさっさとこの後の事を考えるアルネ。」
「俺はアリスの街のギルドから国のみんなと接触するつもりだ。
その後はカクリカにワルサーを倒しに行こうと思ってる。
ついでに魔法融合核も壊してまわるつもりだ。」
ウインが反対する。
「ちょっと待て、アリスティーナ一国でカクリカに攻め込むのは無理だ。
我々全員の本国、五カ国集まっても難しいんだぞ。」
「俺は群れのトップとして、俺の仲間を傷つけた者を許しはしない。
もし俺が亡くなってたら真夏もそうするだろう。」
ここでリコが驚いた顔をして聞いてきた。
「昨日のお父様の態度を見て疑問に思ってたのだけど、もしかしてロックがアリスティーナのスケベ国王なの?
で真冬は何で真夏って呼ばれてるの?」
「ああ言ってなかったな。
学校に通うのに、俺が国王だって言うと危ないから、国王の六男でロックって偽名を使ってたんだ。
真冬は俺のペットで魔獣。国のナンバー2で本当は真夏って言うんだ。」
ウインは驚いて俺に聞く。
「今までの無礼申し訳ございませんでした、国王様。
真夏が魔獣で国のナンバー2とはどういう事なのですが?」
「今まで通りロックでいいよ、俺達は仲間だろ。
うちは身分制度がないから、真夏は魔獣でもナンバー2で問題ないんだ。」
リコが話しを進める。
「うちからみんなの国に連絡係を忍ばせるわ。信用出来る人はいる?」
「俺はウォッカニ軍の親父の部下が裏組織仕切ってるからそこから親父に繋いでくれ。
ピロシキ亭って言う飲み屋のマスターに俺の手紙を届けてくれると助かる。」
「私は影で奴隷商を営んでるサムハンって店の店主に頼むアル。
国の半分はこちらにつけれるネ。
国全部の説得は無理アルネ。
もともと国が1つじゃないから難しいアルネ。」
最後はウインだ。
「僕はバラベルという娼館の女主人に頼む。
国中の娼婦はほとんど我が家の手の者だからすぐに連絡がつく筈だ。」
ここでジョンが今朝の恨みを晴らす。
「朝っぱらからさんざん俺やリコの親父を悪く言っといて、ギリス国の娼婦は全部お前の奴隷なんじゃねえか。」
「いやそれは裏の顔で…、すまん。」
「まあいいじゃないか。
みんな手を出してくれ、昨日真夏と会話した時のエネルギーの糸を繋ぐ。
みんなの手紙にもエネルギーを付加するからその事も手紙に書いといてくれ。」
「ギリスには明後日、他の国には今日中に連絡つけるわ。早めに手紙を書いて頂戴。」
と言いながらリコは手を挙げた。
その瞬間何処からともなく四人の影が現れた。
ウインは呟く。
「ギリスに明後日か。
ドラゴン並みの速さだ、ガガも中々油断ならない国だな。」
最初に連絡がついたのは俺だった。
「ニカナーノ、真夏がカクリカにやられた。
もちろん俺はカクリカに攻め込む。
三蔵達やアレックス達と力を合わせて防衛を頼む事が出来るか?」
「そんな面白い話に防衛だけで参加出来ないなんて、残念なくらいですわ。
カクリカ相手となると海があるから怖いのは、魔法融合核による超遠距離魔法ね。
私と塚の方で1発は防いでやり返すくらいなら担当できます。」
ここでカンナが会話に割り込んでくる。
「旦那、あたい達の城も忘れちゃあいけねえぜ。
たとえ出来かけの城でもあたい達も1発は任せな。」
「おう、頼む。
それからそこに万導達とタンダーソウ達が居たら代わってくれ。」
「なんやなんか用か国王。」
「6人は俺と一緒にカクリカで暴れないか?
なかなか楽しそうだろ。」
「その言葉を待っとったで。
そないな話置いてかれとうたら、一生恨んでるで。」
「やるでゲス。」
「私の名を全国区に知らしめてやると。」
「百獣の王の力の見せ所だな。
ウーネもサーイルもオッケーだ。」
するとニカナーノが俺に言う。
「現在カクリカの巨大魔法融合核は約1800個確認していますので、万導に地図と作戦書を持たせますね。
それから巨大魔法融合核はウォッカニに約600、チンに約450、ギリスに約150、ガガに3個有りますので、その地図も送りますので各国との交渉に使って下さい。
それから新しく仲間になりたいって言う者が来てるので連れて行かせますね。」
新しい仲間だと?
まあいいや、ニカナーノが言うなら信頼できる。
「わかったありがとう。それじゃあよろしくね。」
俺はエネルギー糸による会話を終了し、4人に言う。
「お前達の国も巨大魔法融合核たくさん隠し持ってんじゃん。」
「……。」
みんな一斉に黙ってしまった。




