ガガ寺とちょいエロ
「ちょっと待ってくれ、ロックの事を根掘り葉掘り聞かれるとは思っていたが、僕の事まで捕獲して尋問なのか?」
ウインは動揺していた。
「まあうちの国なら尋問てか拷問だな。」
「私の国でも拷問アルネ。」
「僕はロックやみんなを助けようとして逃げ出したんだ。まさかギリスが僕まで捕獲対象にするなんて…。」
ウインは気持ちの整理がつかないのか声が震えていた。
そこに容赦なくジョンとシルクが言う。
「今さら何言ってんだ?ウインの国がある大陸は身分制と人種差別の坩堝だろ。」
「そこら辺はうちより酷いアルネ。
うちはお金さえ払えばみんな人間扱いね。」
「ちょっと待って、いくら事実でもウインがかわいそうよ。」
リコが庇いながらさらに傷つける。
「ところでリコの所は大丈夫なのか?」
「うちはそこら辺は大丈夫よ。
もちろんロックの解剖をしたがる人はたくさん居るだろうけど、お父様が許可を出さないと誰も何も出来ないわ。」
「なんで言いきれるアルか?
国王の言う事を聞かないかもしれないし、国王が許可を出すかも知れないアル。」
「うちの身分制度は普段は優しいけど、逆らったり裏切る様な事をするときついのよ。
それにお父様については見ればわかるわ。」
ここでドラゴンが話に割って入る。
「ロックよ、念の為もう少し飛ばしたいからエネルギーを分けてくれ。」
「わかった。ワルサーとの戦いの時大量に吸ったからいくらでも分けれるぞ。」
ドラゴンはニカナーノ製の薬を飲んだ時よりも加速しあっと言う間にガガに近づいた。
俺はこの事からも魔力融合核の力の恐ろしさわ改めて知った。
そしてガガ城上空で俺達には安心出来る、リコには少し恥ずかしい物が見えた。
ガガ城の屋根には巨大なリコバルーンが浮かび、「歓迎リコとリコの友人一行」と書かれた幕がぶら下がっていた。
城の庭ではリコ帰国祭りと称した祭りが開催されており、たくさんの人々が華やかな服を着て飲み食いし踊っていた。
俺達が庭に着陸すると、たくさんのロングスカートの女性たちが一列に並びいつもの声が聞こえてきた。
「殿のおな〜りー。」
ヒャックマン・ゴークの登場に合わせ桜吹雪が吹き荒れ、女性達のロングスカートが一斉にめくれ上がる。
「「「いっや〜ん。」」」
「わーはっはっは、リコよくぞ無事に帰った。
リコの友人達もリコが世話になった、礼を言うぞ。
さあ今日は祭り。
食事も酒も女も用意してあるぞ、宴じゃ宴じゃ。
はーっはっはっはっはー。」
リコが頭を抱え、ウイン・ジョン・シルクの3人が固まる。
俺は予想通りのヒャックマン・ゴーク様に安心して今までの緊急から一気に力が抜けて腹が減ってきた。
両手に魔力を込めて風魔法をそっと放つ。
並んでいた女性達のロングスカートが一斉にめくれた。
「きゃっ!」「きゃっ!」「きゃっ!」
「きゃっ!」「きゃっ!」「きゃっ!」
「きゃっ!」「きゃっ!」「きゃっ!」
「きゃっ!」「きゃっ!」「きゃっ!」
さっきは気づかなかったが女性達の下着は赤・黄・青・緑・紫・水色・黄緑・黒・白とたくさんの色が順番に並んでおり、広大な北海道のチューリップ畑の様だった。
「おお!さすが我が友じゃーわっはっは。」
「殿も相変わらずお好きですなー。わっはっは。」
「お主は何色が好きじゃ?」
「私は履いてないのが好きでございます。」
「こりゃ一本取られたわ、そちも悪よの〜。」
「殿にはかないませんわ。」
わーっはっはっはー。
俺と殿はさっそく飲み食いしはじめた。
俺以外の四人はドンビキしていた。
「お前の親父って…。」
「言わないで。」
「世界中が魔力融合核使用で大変な事になってるのだが…。」
「言わないで。」
「まあとりあえず安全そうなのはわかったアル、私達も食べるね。
食事は戦さの基本アルネ。」
「そう言ってもらえると助かるわ。」
飲み食いを終えた俺達は、殿に城に泊まっていく様に言われたが、リコの提案により念の為最初の予定通り寺に泊まる事になった。
ウインが感心して言う。
「これがガガの寺か、なかなか素晴らしい建物だな。」
「ありがとう。私もギリスの建物好きよ。」
リコは自国の建物が褒められて嬉しそうだ。
ガガの国の人々は自国の事が本当に好きで褒められるとすごく喜ぶ。
うっぷ、ゲロゲロゲロゲロ…。
その後ろで飲み過ぎたジョンが吐いている。
「ジョンやめるアル、そんな事されると私も…。」
うっぷ、ゲロゲロゲロゲロ…。
シルクも飲み過ぎてもらいゲロした。
「お前達建物の中ではやめてくれよ。」
「待ってウイン!」
ウインが入口の階段を登ろうとした所でリコが止める。
その瞬間階段が崩れ落ち中から無数の竹槍が飛び出した。
「なんだ、僕も酔っているのか?」
ウインは間一髪無事だった。
「隠れるには最適の場所でしょ。」
リコの案内で俺達は寺の地下に入った。
ジョンとシルクはすっかり酔いが覚めた様だった。
「念の為全員同じ部屋にしてもらったけど、いいかしら。」
寺の地下には大きな部屋があり、そこに布団が敷かれていた。
「ああ俺達はリコとシルクが良ければその方が助かる。」
「私もその方がいいアル。
リコの国を信じてない訳じゃないけど、ここにいるみんなが一番安心できるアル。」
「水飲み場とトイレの位置は大丈夫?
勝手に外に出ようとすると罠があるから気をつけて。」
「わかった、おやすみ。」
「おやすみなさい。」
みんな疲れているせいかすぐに寝てしまった様だ。
ジョンとシルクが酒を飲んで吐くのは初めて見た。
きっとかなり精神的に動揺しているのだろう。
一方、俺は真夏の事を思って眠れなくなっていた。
アリスティーナ様から頂いた新しい能力で会話する事は出来た。
でも、もう会えないのだ。
いや、俺が力を溜めて迎えに行くんだ。
そう改めて決心した時、俺の布団の中に何か暖かいものが入ってきた。
リコだった。
しかもよく見るとなぜか裸だった。
「えっ、リコ…。」
「しーっ、みんな起きちゃうでしょ。」
「寝られないんでしょ?いつも真夏に犬に戻ってもらってくっついて寝てたんじゃない?」
「それはそうだけど…。」
「今日は真夏の代わりに私に抱きついて寝なさい。それに女の私にしか出来ない寝かせ方してあげるね。」
「そんな事…、急にどうしたんだよ?」
「私は学校で一人、国の為にうかつにはどこのグループにも入れなく、警戒して暮らしていたのよ。
最初に爺からロックの事、連絡が来た時は嬉しかったの。
それからみんなと一緒に過ごす様になって楽しかった。
そのうちだんだんにね。」
「いや俺にはアリスティーナ様が…。」
俺はなんとか理性を振るい起こす。
「だったらセフレでも今晩だけでも良いわ。
私こう見えても初めてなのよ。
こうしててもすごく恥ずかしいんだから、
これ以上恥かかせないで。」
俺はリコを抱き寄せてキスする。
リコは緊張して震えていた。
いつから俺の事を想っていてくれたかはわからないが、落ち込んでる俺を見て自分から告白してくれたんだ。
俺は精一杯演技して明るく飲んでいたはずなのにリコにはわかっていたんだな。
俺は疲れ果てて眠るまで何度も激しくリコを抱いた。
リコは初めてなのに一生懸命俺を受け入れてくれたのだった。




