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俺の弱点。

あれから数日。


俺と真冬はすっかり学校に馴染んでいた。


俺は何度か慣れないエリート交流に怖気付いでいたが、真冬のカバーで何とかジョン、ウイン、シルクそしてリコと仲良くしている。


リコについては相変わらず謎だが、真冬が平気だ大丈夫というので仲良くなった。


どうやら真冬はリコの正体について心当たりがあるらしい。


ジョンとウインが酒を、俺が肉を、シルクが肉以外の食べ物を用意した宴会を定期的に行っており、なんとなくだが将来の外交の下準備もしている。


「オラオラオラ、今日も俺の勝ちだ。」

「うわわー。」


そんな俺には新たな悩みが発生していた。


ジョン達は俺と魔法実技の訓練する時は無属性魔法を使ってくれているのだが、一度も勝てた事はない。


どうしても出力不足で負けてしまう。


俺は実戦ではスキル『不老不死』を使って生き延びつつ、『吸収』を使って吸い尽くすからなんとかなるかもしれないが、これでは自分が負けないだけでゆっくり時間をかけないと勝てないのだ。


急いで仲間の救出に向かいたい時などは詰んでしまう。


俺は授業の後の反省会で四人に意見を求めた。

「私なら連打アル。

一撃が弱くても数で勝負するアル。」


「僕はそういう時は一点突破と聞いている。

同じ所を何回も攻撃するんだ。」


「俺は溜めるな。

相手の隙を見て力を溜めて一撃だ。」


「私の国では小さい時にひたすら努力させて弱点は克服させるわね。」


なるほど。

みんなそれぞれ工夫しているんだな。


「おい、お前もその器用さの秘密を教えろ。

一人でどうやって練習した?」


「僕も知りたい所だね。

あれからギリス中の図書館を調べさせたが、あんな魔法の使い方は見つけられなかった。」


「そうアルそうアル、知りたいアル。」


「子供の頃一人で一体どんな練習してたの?」


「ああ、それならこれを見てくれ。」


俺は別に隠す事でもないので、無属性魔法でアリスティーナ様像を作りあげた。


もちろん無属性魔法でもカラーでアリスティーナ様の神々しさとエロさを兼ね備えている。


「なんて神々しいんだ。

心が洗われる様だ。」


「それにこんなに神々しいのにエロい。

男の理想の女神様だ。」


「芸術性も凄まじいアルネ。

これ土属性で作ったらいくらになるかわからないアルヨ。」


「アリスティーナ様っていう女神様なんだけど、これを毎日作っていたんだ。

最初の頃は下手だったんだけど、どうしてもアリスティーナ様に会いたくて続けてたらうまくなってた。」


「こんなに神々しいのに、結局エロなの?」


「エロだな。」


「同じ男として最低だ。」


「最低アルネ。」


「おい!お前達が教えろって言ったんだろ。」



翌朝、俺は真冬に協力してもらい朝のトレーニングに、みんなの意見を取り入れた練習を追加した。


「真冬いくぞー。」

「いいよー。」


俺は無属性魔法を大量に放つ。

「どうだ?」

「あんまり痛くないね。」


魔法を一点に集中する。

「動くなよ真冬。」

「動いてる敵にも正確に当てられないと意味ないよ。」


今度は右手に魔力を溜めてみる。

「痛そうだけど、そんなの打たせないよ。」


俺は左手で連打しながら、右手に魔力を溜めるパターンなど何通りも試した。


失敗続きだったが、その中で2つ気づいた事があった。


まず両手から大量に放った時、右手から出た玉と左手から出た玉がぶつかって1つの大きな玉になった事。


次に一点突破を狙った時にわかった事だが、俺は撃った後の玉を自由に曲げれる事がわかった。


俺と真冬はこれをスキル『吸収』と異常な器用さのせいだと考えた。


スキル『吸収』はいろんなエネルギーを自分用に変換圧縮して自分の元へ集めている。


つまり自分の魔法同士も集めてくっ付ける事が出来るのだ。


そこに俺の異常なまでの器用さで集める動きを自由に動かせる様だ。


「真冬ちょっと思いついたから、防御力全開にして受けてもらっていいか?」


「防御力全開で?」


「ああ全開だ、いくぞ。」


俺は両手から魔法を大量に放つ。

それをコントロールして真冬の周りをくるくると飛ばした。


魔法同士がぶつかるとくっついて威力が上がる。


俺は両手で魔法を撃ち続けどんどん数を増やしていく。


俺は『吸収』の力で周りからエネルギーが吸えるから魔力を使いながら回復出来る。


さすがに吸う量より使う量が多いければ減っていくが、ほぼ無限だ。

魔力が尽きないのだ。


「これは全力防御だね、それに流星群みたいで綺麗だな。さすがロックだ。」


真冬が身構えたので、俺は全弾真冬に向けて集合させた。


360度大小様々な威力の魔法が一斉に襲いかかる。

回避もガードも不可能だ。


ドバババババドッカーン!


「真冬大丈夫か?」

俺はちょっと自分でもひくくらいの威力だったので焦った。


「うん、なんともないよ。

さすがロックだね凄いよ。」

真冬は無傷だった。


なんともないのに凄いとかほめられても少し微妙な気持ちがするが成功は成功だ。



さらに真冬は俺の成長が嬉しいのかハイテンションで続ける。


「後は最初に魔法弾を溜める時は普通に攻撃しているフリして相手に気づかれない様に溜めるとか、相手に壊された弾から優先的にエネルギー吸収すると効率いいかも。

最後の爆発は起こさないで相手をギブアップさせる事も出来るから普通の高威力の魔法より便利だね。」


俺の新必殺技を余裕で耐えきった真冬が丁寧に解説までしてくれる。


まあ成功は成功だ。


俺の新必殺技は威力も無限に上げられるんだ。

三時間くらい続けて撃てば真冬にも効くかもしれない。


「じゃあ単発の出力上げる練習を続けよう。

とりあえず必殺技で弱点カバー出来るとしても、弱点は無い方がいいよ。」


「あっああー、もちろんそのつもりだぞ。

必殺技は必殺技だしな。

普段は隠しておくつもりだ。」


帰って二度寝する気満々だった俺は精一杯見栄を張って答えた。


いつもよりハイテンションな真冬により朝の特訓は続いた。


22話誤字脱字修正しました。

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