チンチンマンチンマン。
今日も俺より先に真夏が起きて俺を起こす。
俺を起こす真夏の肉球はモチモチ、毛はふわふわもこもこで暖かい。
犬好きにとってすごく幸せな瞬間だ。
俺は真夏を抱きしめて二度寝しようとする。
「起きてよ、今日は焼肉パーティの日だよ。」
そうだった!ゆっくり寝てはいられない。
俺は飛び起き真夏に言う。
「今日の散歩は焼肉用の遠回りコースに行くぞ。」
真夏は冷静に答える。
「知ってるよ、だからさっきから起きてって言ってるでしょ。」
尻尾は全力フリフリだ。
うん、今日も真夏はかわいいな。
俺と真夏は焼肉用の散歩コース、白大猪の群れが良く居る方へ向かう。
するとそこには既に荷台を引いた懐かしい顔がいた。
万導、田中、シャルロッタ、それに百獣の王タンダーソウチームの3人。
新旧3バカトリオ勢揃いである。
「俺達が輸送と処理はしたるから、さっさと頼むで。」
「狩る量が多いから、オスだけを狩る様に頼むでゲス。」
なるほど、最近は肉の輸出も増えてきたし群れの減少を防ぐために、オスだけを狩るのか。
最初は倒すだけで精一杯だったのに、なんとも我が国の進化は素晴らしいな。
えっ、オスだけを狩る?
家畜ならわかるが相手は野生動物だぞ。
オスメスチェックしてから倒すなんてできるわけがない。
真夏は既に二体仕留めている。
「真夏、どうやってオスメス見分けてるんだ?」
「顔だよ?顔見たらわかるでしょ?」
真夏に聞いた俺がバカだった。
真夏は動物同士顔で雌雄の区別がつく様だ。
俺のプライドがやばい。
やばいよ、やばいよ、焼肉大好きな俺が負けちゃうよ。
俺はスキル『不老不死』を使う覚悟を決めて全力で疾走する白大猪の群れの前で横になる。
俺は白大猪に踏まれながらも、股間を覗き込む。
ちん○、ちん○、マン○、ちん○、マン○…。
命懸けで覗いた、ちん○とマン○。
チンチンマンチンマン…。
チンチンマンチンマン…。
チンチンマンチンマン…。
チンチンマンチンマン…。
チンチンマンチンマン…。
チンチンマンチンマン…。
チンチンマンチンマン…。
チンチンマンチンマン…。
俺は雌雄の区別を忘れない様に白大猪の股間という世界一最悪な呪文を一人ぶつぶつと繰り返す。
ちんの中から極上の個体だけを見つけ、首だけを切っていく。
こうして最高級の肉の準備を終えた俺から、心なしかみんなが離れている。
「まさか白大猪まで範囲内とは。」
「命懸けで覗くとはゲス中のゲスでゲス。」
「最低と…。」
「さすが噂の国王やで。」
噂の内容が若干気になる。
こうして俺の焼肉にかけるプライドは、俺の何か大切な尊厳を犠牲に守られたのだった。
7話まで誤字脱字修正しました。
本編更新遅くなってしまい申し訳ないです。




