罰が当ったけど、異世界名物裸の女性登場。
今思えば不老不死の俺は調子に乗っていたのかもしれない。
俺は欲望のままにそのまま洞窟探検をはじめてしまった。
そして洞窟に入って5分もしない内にモンスターに囲まれて死んだ(意識を失った)。
次に目を覚ましたのは、真っ暗な洞窟の奥らしき場所だった。
動けないし何も見えないうえに久しぶりの死ぬほどの激痛状態だったのでスキル『吸収』に頼って寝ていると、だんだんと目が慣れてきて少し見える様になってきた。
俺の周りには沢山の動物の死骸や壊れた鎧やガラスや鍋が落ちていた。
どうやらここは先程俺を襲ったモンスター達の食料や動物の習性で集める光物をまとめておく倉庫に当たる場所らしい。
神のいたずらにより超絶デブだった俺は、栄えある保存食に選ばれた様だ。
「ふぅ、ラッキーだったぜ。」
危うく焼肉パラダイスどころか俺が生肉パラダイスという名の食料になる所だった。
結構強くなったつもりだったが、まだまだだったらしい。
廃墟村には俺1人だから自分が強いかどうかもわからないのである。
しばらくしてスキル『吸収』により痛みはまだ残るものの少し動けるようになってきた俺は、周りから剣や使えそうな物を探す。
そしてついでにちゃっかりお金らしきコインも拾っていると…、モンスターが戻ってきてしまった。
「ふっ来ちまったか。」
俺は痛みが残る身体と心を無理やり振るい立たせ戦闘体制に入る。
「うおおー、いやー、食べないでー。」
「痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛いー。」
「ああああああああああー!!!!」
スキル『不老不死』と『吸収』で生きていただけの俺は当然勝てる訳もなく、食われて前の人生から含めて4度目の死を迎えた(意識を失った)。
あれからどれだけの時間が経ったのはわからないが、俺は再び意識を取り戻した。
流石に今度は欲張らず早めに激痛を我慢しながら、剣や金目の物を拾いつつ這って移動を開始した。
幸いモンスター達には見つかっていないが洞窟の出口がどっちだかわからないうえに、洞窟内には生命が少ないので吸収のスキルの効きも悪い。
地獄の激痛に耐えながらもしばらく移動を続けていくと水の音が聞こえてきた。
「やったぞ、これで水からエネルギーが吸収出来るはずだ、回復出来る。」
なんとか水の音のする方に這って行くとそこには、洞窟の湖で水浴びする裸の女性がいた。
うおー、異世界初生きてる人発見、しかも裸の美女。
俺が這いつくばってきたせいか、裸の美女はこちらに気づかずに水浴びを続けている…、…、…。
い、いや、覗いているわけじゃないんだよ。
ほら文字も読めなかったし、言葉通じるかわからないじゃん。
それにこんな場所で水浴びするなんて、ただ者ではない。ここは危険なモンスターの闊歩する洞窟の中だよ。
誰にしてるかわからない言い訳を心の中でしながら俺はじっくり裸の美女を観察する。
観察する。
じっくり観察する。
裸の美女をじっくり観察する。
もうこのまま30分くらいこのままでいいんじゃないかな。うん。このまま観察しよう。
ここは異世界。
さっき迂闊に洞窟に入って死んだ(意識を失った)ばかりだし、このまま観察しよう、このまま、このままだ。
このままじっくりと観察すると裸の美女は、
湖から立ち上がり、裸のまま俺の近くの岩に腰掛けた。
遂にここまできました。




