ガガ国ヒャックマン・ゴーク
俺はさっさと服屋との会話を終え、戦争を終結した。
結果だけまとめると、
アレックス達に契約紋を施し国民になって貰った。
壁を壊した戦車の中にデッカーザッカー軍の武器を出来るだけ詰め込み、アレックス達にアリスティーナまで持って帰ってもらう。
ついでに三蔵とニカナーノに今回の内容とそのままガガ国に向かう事を伝える手紙をアレックスに渡した。
そして俺達は今、服屋の推薦状とぐるぐるに縛り上げたテンダイドーを持ってキョトウ発ガガ行きの汽車でガガに向かっている。
汽車は真夏ほどは速くないが、俺達の個室にはベットもついており、各地の名産品お弁当なども売っており楽しい旅だった。
ちなみに真夏は服屋の推薦状とテンダイドーを見せたらあっさり乗せてもらえた。
そして俺達はガガにたどり着いた。
ガガはキョトウよりも素晴らしかった。
キョトウの工芸技術と変わらない技術を持っているのに、キョトウより広かった。
俺達は早速ガガ城へ向かった。
ガガ城の門番に服屋の推薦状とテンダイドーを見せたが思ったより待たされた。
ガガでは服屋やテンダイドーの影響が少し弱い様だ。
門を抜けるとそこは原っぱだった。
遠くに反対側の門が見える。
門番に聞くとここは城主が国民のために作った祭り用の庭で、その先の門が城の門だった。
この庭は観賞用の池や橋もあり、庭師の手が行き届きとても綺麗だった。
その先の門をくぐると今度は城主用の庭がありその先が城だった。
城の前で今度は一人のおじいさんと真っ黒な服を着た者達が現れ挨拶された。
おじいさんは丁寧にこちらを鑑定する事を告げると、真っ黒な服を着た者達に告げた。
「14人じゃ。」
「ではこちらへどうぞと城へ歩き出した。」
黒い服がおじいさんの後に二人続き、真夏を8人で取り囲む、万導達を4人で囲み、俺は放置だった。
なるほど悲しくなるが実力通りだ。
城の中も綺麗で失礼とは思いながらもキョロキョロ見てしまった。
一際綺麗な大部屋に通されると中には沢山の偉そうな人々がいて、俺達が座るとそのうちの一人が良い声で言った。
「殿のおな〜りー。」
部屋の奥から以外と若い20代後半に見える男が現れた。
「わしがガガ城城主、ヒャックマン・ゴークじゃ。」
薄々感じていたが日本人の俺にはもう耐えられなかった。
なんとか声に出して笑う事だけは避けて、満遍の笑みで答える。
「アリスティーナ国王でございます。」
なんか勘違いした城主が
「世に会えた事がそんなに嬉しいのか?」と嬉しそうに聞いてきた。
世、世だと。
こんなの日本人なら誰でも嬉しいに決まってる。
「ハイ、街も庭も城も綺麗で、工芸品も素晴らしく感動しておりました。
その上、殿にお会い出来るなど夢の様でございます。」
と深々と頭を下げた。
「面をあげて良いぞ。そちも国王なのであろう。この国は世の誇り、世そのものなのじゃ。この良さがわかるとはお主も中々の者じゃのー。」
「有難き幸せ。」
変なスイッチの入った俺はもう止まれなかった。
「ほーっほーっほっ、世に用があったのであろう。申してみよ。」
俺はもうこのままノリで行く事にした。
「まだまだ小さな我が国もこの国の様にしとう御座ります上、攻め込まないで貰いたいのであります。殿が雪の降らない土地をご所望なのはキョトウの服屋より伺っております。
そこでデッカーザッカーのテンダイドーを手土産に持って馳せ参じました。」
「爺よ、そう申しておるが?」
「ははっ、確かにこの者達の言う通り、この手土産があればデッカーザッカーの土地を半分奪うのも、この者の国アリスティーナを滅ぼすのも一緒でございまする。殿がお望みであるならば、両方同時に為す事も可能でござりまする。」
両方同時攻略だと!
これは舐められたものだな、などと思っていると。
爺から服屋の推薦状を殿に差し出す様に言われた。
服屋の推薦状にはこう書いてあった。
こいつヤバイです。
殿のお気にめすと思います。
よしなに。
服屋店主ヨクチャー・ウジイ
俺はここではじめて服屋店主の名前を知った。
「なるほどのー、それで服屋の話しを聞かなかったテンダイドーがこうなっておるのじゃな。」
「爺よ、デッカーザッカーの土地を半分取って参れ。それからテンダイドーを連れてきた例にあの者達を褒美にとらせよ。」
「はっはぁー。」
「それから宴の用意じゃ。」
この国は最高だった。
2つのハサミのニカ刺し、そして油の乗ったリブ刺しに、カイメルスの刺身。
ニカ鍋と締めのミヒンドウ。
宴を盛り上げに来た美女達のメダカの学校は特にお気に入りだ。
俺は殿と飲み食い遊びまくった。
そして一週間が過ぎた頃、
俺と殿は爺やにマジで怒られた。
爺やは殿の教育係りも兼ねている様で、
マジで怒られた。
万導達3人は我が国代表でデッカーザッカー戦に参加する事になった。
俺と真夏は帰る前に北を目指す事にした。
この国にいる間に気がついたのだが、この国はやたらと雨が多く風が冷たいのだ。
爺やに聞いた所、北にその原因の島があるらしいので、俺と真夏はそこに向かう事にしたのだ。
北の島に着くと真夏は直ぐに気がついたらしく、俺を乗せてトノ山の山頂に走り出した。
「ヘックチュン!」
トノ山火口から予想通りの声が聞こえてきた。
話しを聞くと、風邪をひいたので暖かい太陽に一番近い場所で寝ているとの事。
腹も減っているといるので俺は魔法で金属製の容器に水を入れ、さらに米と干し肉、葉野菜を細かく刻んだ物を入れて、火の魔法で温めたお粥の様な物を食べさせた。
やっぱり風の精霊も非常にチョロくあっと言う間に俺と契約した。
風の精霊は水の精霊と供に海岸沿いの小さな崖に段々畑を作っていた様なのだが、最近巨大なサメが現れ水の精霊を連れて行ってしまったと言う。
よし水の精霊もゲットだぜ。
早速俺は水の精霊を助けに向かうのであった。




