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黒船来訪。新旧3バカ対決。

俺は今朝も真夏の散歩に出かける。

真夏は今日も尻尾フリフリ全開である。


「あっ、真夏くんおはよう。飼い主さんもおはようございます。」


「おう、真夏。おじさん釣りに行って大量だったから、飼い主さんに渡しとくね。後で食べてくれ。」


「おはよう真夏さん、今日も訓練よろしくお願いします。ついでに飼い主さんもおはようございます。」


今や真夏は国王であるはずの俺より人気者で、みんなの俺の印象は真夏の飼い主さんで固定されている。


俺は国王の自覚もないし、元々一人で平和に生きたかっただけなので、真夏や国民と一緒に居られるだけで満足している。


そしてみんなが真夏の素晴らしさを理解していてくれる事が何より嬉しかった。


真夏は俺の印象が真夏の飼い主で固定されている事に少し不満そうではあるが、一緒に散歩しているだけでとても幸せそうであった。


「おう、真夏今日こそは負けへんで。」

「勝たせて貰うでゲス。」

「真夏さんと飼い主さんおはようと。」


戦闘狂の3人はあれ以来、俺達の国に住みつき毎朝真夏と訓練している。

真夏も慕われているのが嬉しいのか、毎日楽しそうに訓練している。


平和だ。

空が青々していつもより高い気がする。

こんな日がずっと続けば良いのに。


「大変だー!。」


何か聞こえた気がするが気のせいだろう。

俺は気にせず芝生に横になる。


「大変だって言ってんでしょ、国王。」

俺は今日はじめて国王と呼ばれた。


俺は真夏に乗って海に向かった。

万導達も何故か嬉しそうについてくる。

さわ

人だかりが出来ていたので場所はすぐにわかった。


何やら黒い船が泊まっていた。


「やいやいお前らここは獣人も人間も平等な国らしいじゃねえか、俺は百獣の王のタンダーソウ。

今日から俺が国王だ。はっはっはー。」

何やらアホそうな3人組が立っていた。


強い奴が一番偉い。

だから百獣の王である俺が国王だ。

というのが彼等の主張だった。


群れを乗っ取ろうとする3人に真夏は既にキレ気味でこのままだと殺しかねないので、俺はとても嬉しそうにしている万導達に頼んだ。


百獣の王タンダーソウとやらは、国王が相手じゃない事に不満そうだが、とりあえず3対3で実力を見せるそうだ。


一方で万導達は何やらじゃんけんをはじめている。

順番決めをしているのかと思ったが、誰が一人でやるかを決めているそうだ。

子供がケーキを取り合う様な真剣な顔でじゃんけんしている。

「やったでゲス。」

じゃんけんに勝ったのは田中だった。


田中対獣人3人の戦いがはじまる。

俺は心の中で新旧3バカ対決と名付けた。


浜辺では何やらバーベキューがはじまっている。

この国の人間は何かあると必ず肉を焼く様になっていた。

楽しそうに新旧3バカ対決を見学している。


戦いは終始田中ペースで進み…、

動物虐待は田中ペースで進み、順調に調教が進んでいく。


ニカナーノと塚ちゃんを事実上調教した俺だが真夏がジト目で俺を見た理由がわかった。

これはヤバイ。


もちろん田中の調教には性的なものは含まれないが、少し引いた。


「イヤー、もう許してくれー。」

「助けてー。」

「もうやめてくれー。」


「許してじゃなくて許して下さいでゲス。」ベシッ。

「助けてー?ありがとうございますの間違いでゲス。」バシッ。

「やめてくれ?もっとやって下さいと言うでゲス。」ゴン。


「あんまり抵抗するなゲス、テンション上がっちゃうでゲス。」


俺は戦闘狂って自分より弱い奴と戦う時も戦闘狂なんだなとはじめて知った。


結局黒船事件は田中の活躍により、俺が一つ余計な知識を得たという被害だけで終わった。


新3バカの奴隷紋を契約紋に上書きし、国民として迎え旧3バカの部下に任命した後、俺達はせっかくだから浜辺のバーベキューを楽しんでいた。

真夏は海に入り気持ち良く泳いだ後、ブルブル水を飛ばしてきた。

「やめろよ真夏、あははは。」

俺はこんな平和が続けばいいと思っていた。


「大変だー。」

またかよと思い声の主を見るとあの服屋の使いだった。


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