リョナ回で感情大爆発。
「ぐはっ。」
ニカナーノはたった一発のボディブローで意識を失いかけた。
腰が落ち足がガタガタ震えている。
「おい、何発耐えられる?」
塚はそういうと二発目のボディブローを放つ。
ボコッ!
「あがっ。」
「さ〜ん。」
ボコッ!
「ぐふぅ。」
「しー。」
ボコッ!
「うぅっ。」
「ごー。」
ボコッ!
「あぁっ。」
塚の数える声と腹を殴る男、ニカナーノの声にもならない声だけ永遠と繰り返される。
「さーんじゅう。」
ボコッ!
「あへっ。」
殴られた腹だけでなく、ニカナーノの全身が真っ赤に上気してべたついた汗が滝のように流れる。目も鼻も口も穴という穴から液体が溢れる。
「次は逆側だ、い〜ち。」
ボコッ!
「あがっ。」
無情にもさっきと逆側の腹も殴られる。
もちろん数も数えられる。
「さーんじゅう。」
ボコッ!
「あひぃ。」
塚はかつてないほど興奮していた。
生まれてはじめて男になって、暴力の名の下に極上の女を陵辱する快感を味わっていた。
なるほど、男尊女卑はなくならない筈だ。
女を暴力で好き勝手にする快感。
今まで最も嫌悪していた行為に塚の興奮は最高潮に達する。
塚はニカナーノが降参出来ない様に口を押さえて言う。
「降参かい?」
ニカナーノは虚ろな表情のまま、塚の手を噛んだ。
「ご主人様と比べたらこんなの挨拶にもならないわ。」
塚の最高潮だった気分が下がる。
「腹の正面がまだだったな、今度は100回だ。」
い〜ちの掛け声とともに今度は膝でニカナーノの腹を蹴る。
膝蹴り100回が終わりニカナーノは地面に崩れ落ちる。
塚はボロ雑巾の様なニカナーノを見て益々興奮していく。
今度は何故かニカナーノの大きな胸が気になり、胸を掴んでニカナーノを立たせた。
ニカナーノは胸に食い込む指の痛みと、自分の体重が全て胸にかかる事による胸が千切れそうなさっきまでとは違った痛みで失いかけてた意識を無理矢理戻らされた。
ニカナーノは何も言わずに、塚の顔にツバを吐きかける。
塚は最高潮の興奮と最低な屈辱に狂う。
今度はニカナーノの掴んでない方の胸に強烈なフックを放った。
両胸に100発ずつ。
「なんで口の達者な女が口で攻撃する事は許されて、腕力の達者な男が女に腕力で攻撃する事は許さないんだ。」
塚は完全に男になって叫ぶ。
「なんで腕力の高い奴は腕力を使うと暴力と言われ、
なんで知力の高い奴は裁判官だ弁護士だ資格を取って、知力の弱い奴を自由にしても良いんだ。
なんで権力の強い奴は、権力の弱い奴を自由にしても良いんだ。」
塚は言いたい事を言いまくりながら、ニカナーノを嬲っていく。
「知力だって生まれつきの才能差はあるだろう。
勉強を努力というなら、トレーニングだって努力だ。」
「なんで男は貴族を告げて、女は告げないんだ。」
ニカナーノはもう死の直前まで来ていた。
ロウソクの火が消える直前に強く光る様にニカナーノの意識が戻る。
拳を握りしめて塚を殴る。
「そんなの知るか、それが動物だ。人間だって動物だ。昔の私は逃げていた。でも、もう逃げない。私は私のままで武力も知力も権力手に入れてやる。
これは身体とか生まれとかの問題じゃない。男の覚悟もない女の覚悟もないなんの覚悟もないお前とは違うんだ。」
塚はニカナーノを離し、呆然と立ち尽くす。
今まで自分以上に努力している人間を見た事がなかった。自分はまだまだだった。
そこに、ニューサウザントクラスの3人とニカナーノの仲間が駆けつける。
こいつがこいつがニカナーノのご主人様か。
私よりも強いニカナーノにご主人様と言わせるこの男は何者なんだ。




