表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
49/91

幻術だ。幻術だ。幻術だ。

「さあみんな行くよ。」

真夏は足を引きずりながら歩き出す。


深手を負い過ぎたので『吸収』だけでは回復しきれなかったのだ。


他のみんなもそうだった。

いくら生命力を分けてもらったといえど、完全回復した訳ではないし、精神的疲れは残っている。


万導は驚いた。

「待ってくれ、直ぐに行くんか?」


真夏は答える。

「今度は私達を仲間が待ってる。」


「うむ。」

「そうだね。」

当たり前の様に2人も続く。


「そうでゲス。」

「何言ってると。」


田中とシャルロッタまで無理して続く。


万導は自分だけヘタレた様でなんかムカついて根性で歩き出した。



少し時は戻って今度は俺の闘いだ。


俺は3人のロイヤル戦士ニューサウザントクラスを引き受け、さっさと倒し真夏とニカナーノの助けに向かおうと思っていた。


俺は前回の門前焼肉の件を反省し、毎日の真夏の散歩と戦闘訓練を続けていた。

三蔵やニカナーノにアドバイスも受けている。


前回D級だった俺の実力も今やB級下位、少なくてもC級はあるはずだ。


すぐに真夏とニカナーノのもとに駆けつける。


そう思っていた。


思っていた俺の身体は何故か上下半分になっていた。


俺は身体を半分に切られた。

よくわからないが、もの凄い速さで敵の1人が近づいてくると思ったら切られていた。


俺はさっさと後ろを向いて歩き出した敵にバレない様に、まるでズボンを履く様に下半身をくっ付ける。


そしてこっそりと敵に不意打ちしたが、あっさりと避けられてしまった。


「あれれ?何で生きてるの?ちゃんと切ったと思ったのに。」

「幻術だ。」

俺はかっこよく答えた。


するとまた高速で近づいてきて今度は心臓を刺してくる。


チャンスだ。

刺した後には必ず剣を抜く隙ができる。

俺は必殺の自爆カウンターを放つ。


しかしこれもあっさりと避けられてしまった。


俺は倒れて死んだふりしながら様子を伺い、今度は背後からニカナーノ特性の毒瓶を投げつけた。


すると敵は華麗に振り返り毒瓶を切った。


毒瓶が割れて猛毒が敵にかかる。

俺は咄嗟にスキル『吸収』を使い敵からエネルギーをちょっとずつ吸い出した。

敵にバレない様に『吸収』を使う。

ニカナーノと考えた方法だ。


「ゴホゴホ、何これ?見たことない猛毒だよー。体力がちょっとずつ削られるよ。それにさっきちゃんと心臓刺したのに。」


「残像だ…。」


俺はニカナーノとの作戦通りカッコつけて言う。


次の必殺自爆カウンターは、剣で切る事を諦めて毒瓶を振りかけた。

そしてバレない様に『吸収』を少しだけ強めにした。


「幻術だ。」

「残像だ。」

「忍術だ。」

「化学忍法だ。」

「錯覚だよ。」

「勘違いじゃないかな?」

「寝ぼけてたんじゃね?」

「マッマボロシー。」


何回も切られ俺はその度に毒瓶を使った。

そしてスキル『吸収』を強くしていく。

周りも毒液だらけになったので、当たってない2人にもこっそりちょっとだけ『吸収』を仕掛けた。


何回も俺が復活する為に『吸収』を使ったせいで周りの植物も枯れていたが、これも毒液のせいに見えるだろう。

我ながらよく出来た作戦だ。

主に考えたのはニカナーノだけど…。


いける。

このまま吸い尽くす。


「ねえ2人も手伝ってよ。」

「ハイハイしかないですね。」

2人目の敵が水属性魔法を使う。


すると周りから毒が浄化されていく。

俺は咄嗟に毒液のかかってない2人へのスキル『吸収』をストップして、毒液だらけの敵の吸収も弱めた。


「まだ少し体力減ってんだけどー。」

毒液だらけだった敵が水属性魔法の敵に文句を言う。

「あらあらおかしいわね。」


「俺の毒は特性だ。直接触れた時点で体内にも侵食している。諦めろ。」

俺はニカナーノの作戦通りごまかす。


すると今まで何もしなかった、ロイヤル戦士ニューサウザントクラスのリーダーらしき男が言った。


「落ち着いて判断しろ。何らかの方法で吸われているんだ。」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ