真夏教の教え。
「こっこのクソ犬がー!」
生き残ったニューサウザントクラスのメンバー達が動かなくなった真夏に襲いかかる。
「させへんでぇええええ!」
「そーでゲス!」
「あたい達も暴れるとよ。」
傷ついた3人対傷ついた9人。
勝敗は明らかと思われたが、ニューサウザントクラスのメンバーは誰一人3人の守りを崩せなかった。
「なんなんだ貴様らは、俺は知ってるぞ。
貴様達はギルドの戦闘狂どもだろ。
金なら後でやるからそこを退け!」
「舐めとったらあきまへんで、俺達には金より大事なもんがあるんや。」
「プライスレスでゲス。」
「あたい達の仲間には一切指一本触れさせないと。」
「お前達に援軍など来ないぞ。あれは我々の火属性魔法だ。」
「真夏が違うというとったで。」
「例えクソ犬の仲間の魔法だとしても、あれだけの魔法、すぐには援軍に来れん。」
「真夏さんが来るって言ったでゲス。」
「何でお前等がそこまでするんだ!」
「真夏さんに頼まれたとよ。」
「クソ犬、クソ犬、うるさいぞ!
ロイヤル戦士ニューサウザントクラスの俺様がさっさとそこを退けと言っている。いくらギルドのA級でも国にいられなくしてやるぞ。」
「はあ?お前なんかにそんな権限はあらへん。ギルドに喧嘩売ってんのか。購たろか?」
「別に私達の実力なら何処でも生きていけるとよ、この国の焼肉パーティにも誘われてると。」
「クソ犬じゃなくて真夏さんでゲス。いい加減覚えろバーカでゲス。」
3人はもう全てを考えるのをやめていた。
3人とも真夏が大好きになったのだ。
真夏が俺達に頼むと言ったこの闘い。
戦闘狂という意味でも、真夏教という意味でも最高だった。
今までの闘いなんか全て偽物だと思えるくらい楽しかった。
そしてとうとう三蔵とほのかが来るまで
耐えきったのである。
「お前達が真夏の仲間達か、さっさと戦闘に参加しろや、待ちくたびれたやんか。」
「遅いでゲス。早く来るでゲス。」
「マナツサンノ、ナカマナーラ、ワタシノナカマデスネ。」
三蔵とほのかは何で3人が真夏を守っているかわからなかった。
真夏は起き上がった。
起き上がってスキル『吸収』をロイヤル戦士ニューサウザントクラスの生き残りに全力で使った。
真夏は元来正気を吸う魔獣。
最近は飼い主との戦闘訓練以外では使っていなかったが、スキルの練度が飼い主とは全然違う。
傷ついたロイヤル戦士ニューサウザントクラスには耐えられる訳もなく、あっという間に吸い尽くし仲間に配分したのだった。




