エクスプローーーーージョン!
「うわぁー。」
「きゃー。」
「どっひゃー。」
戦場にほのかのアホっぽい悲鳴が響き渡る。
ほのかは生きていた。
相変わらず敵の魔法を避ける事は出来ないが、当たった後の対処が違う。
炎部分でしっかり回復し、爆発部分を減らす為に工夫したり、爆発の瞬間に身体をずらす事で生きていた。
そこについに三蔵が合流した。
これで2対3。
絶望的な状況に光が射したが、結果あまり変わらなかった。
ほのかが2人の相手をしている間に、三蔵が1人を倒すなどと言う事は出来ないのだ。
ほのかは体質的に優位であるが1対2で勝てる程ではない。
それに三蔵は1対1では生きている事すら困難だろう。
相手はあのロイヤル戦士ニューサウザントクラスなのだ。
せいぜい少し生き残り易くなった程度であった。
ニカナーノの様にどの敵を三蔵に任せようかと考えてみたが、誰を任せても結果は変わらないと考えた。
ニカナーノ指示はきっと2対3での戦闘なのだろう。
すると
「ほのか回復しろ。」
隙をみて三蔵が魔法で土壁を作る。
土壁はすぐに壊されたが、三蔵の働きでほんの数秒だが自由に動ける時間ができた。
やはり2対3での戦闘が正解だ。
何回かそんな事が繰り返され、壊された土壁をみてほのかは気がついた。
「次動くから心の準備しておいて。」
ほのかは三蔵にそう言った。
そして三蔵がまたも隙を見つけ土壁を作ったその時、ほのかは3メートル級の火球を作っていた。
敵が警戒する中、ほのかはその火球を三蔵に放ち自分自信も三蔵に駆け寄る。
三蔵とほのかは3メートル級の火球の中に入ってしまった。
ほのかは三蔵を抱きしめながら自身のコートで包む。
全男子の夢。
全裸コートの中に三蔵は入ったのだった。
そしてほのかは言う。
「爆裂魔法を使うから、できるだけ深く土を掘って。」
三蔵は土属性魔法でひたすら地面を掘った。
あの3メートル級の火球がただの陽動なのだ。
これから使う爆裂魔法とやらはどんな威力なのだろうか想像も付かない。
火球の外では3人が火球の中に隠れるという火の精霊の熱くない行動に怒り狂いながら火属性魔法で火球を壊そうとしていた。
ほのかの火球と3人の火属性魔法の威力は凄まじかった。
そこら一帯の酸素が無くなる程だった。
ほのかは深く掘られた土の中から火球を見上げて魔力を込めて言う。
「エクスプローーーーージョン。」
3人はほのかは火球の中に隠れたのだと熱くない行動に怒り油断していた。
ほのかの火球と3人が火球を壊す為に放った魔法の全てがエクスプロージョンの威力を増加させる。
その爆発の衝撃波は凄まじい威力だった。
地上はおろか空の雲すら吹き飛ばし、地面には巨大なクレーターを作った。
クレーターの中心でほのかは爆発から守る様に三蔵を抱きしめコートで包んでいた。
雲一つなかった空が異変を起こし、突然の大雨が降ってきた。
ニューサウザントクラスの3人は、薄れゆく意識の中、三蔵とほのかをみた。
自らの火球だけでなく私達の魔法も爆発の威力に変え、それだけでなく爆発の中心で全裸コートで男を優しく抱きしめている。
「さすがイフリートの玄孫だ熱いね。」
ニューサウザントクラスはそう呟くと意識を失った。




