プライド。それぞれの闘いへ。
森の中に逃げ込んだ俺達は三蔵の指示に従って罠発動、戦闘、逃走を繰り返していた。
金色鎧が参戦してから罠の効果が薄い。
連れて来ている兵士達も強く、これが今回の戦争のラストバトルになると嫌でも想像させる。
ニカナーノは金色達を知っているらしく、金色達以外に罠を集中させるべきだと言ったのでそうする。
ついでに俺はニカナーノに金色達と闘う時の作戦を考えてくれと頼む。
俺達はついに全ての罠を使い尽くし、新しい街の前まで戦線を後退させてしまう。
残りの敵兵は金色20人、指揮官・部隊長達9人だった。
金色達のリーダーらしき男が話しかけてきた。
「お前達の強さとこの街はなんだ?」
この街。
この街は俺達の夢の暴走だった。
俺は100人も女奴隷が来るとは思わずにいたので、女の子多分3人くらい来るよと伝えていた。
その結果、ここにいる全員がモテようと理想のマイホームを建て、ギルドや役所はもちろん、遊ぶ為の建物すら建てたのだ。
今ではここはちょっとした都市の様であった。
まあ、実際俺達の国の首都だし間違ってはいない。
「俺達の強さは正義だ。
ただ一生懸命なだけだ。
孤児や身分の低かったと言う理由だけで蔑まれてきた、俺達の生きるという意志だ。」
「なるほど。
我々はロイヤル戦士ニューサウザントクラス。
お前達ほどではないが、そんなに身分の高い者達だらけではない。
俺達は俺達の国と正義のため闘う。
一生懸命己を鍛えてあげてきた。
お前達とこういう出会いになった事は些か残念だが仕方がない、いざ勝負。」
ここで、ニカナーノの指示通りにそれぞれが動き出した。
全員を10のグループに分けて個別に戦闘する。
俺、真夏、三蔵、ニカナーノ、ほのかがロイヤルナンチャラを牽制しているうちに、各グループが指揮官や部隊長を分断し個別に戦っていく。
各グループと担当する相手もニカナーノが選んだ。
もし勝てたグループがあったら他のグループと合流し、1人ずつ倒していく。
どうやらロイヤルナンチャラはこちらの意図が読めてるらしく動かない。
「お前達が悪人でない事はわかっていた。自由に作戦を立ててくれていいぞ。」
悪人でないのがわかったなら帰れよ。
悪人でないのがわかっても結局は殺すんじゃないか。などと思いつつもニカナーノの話しを聞く。
まずは三蔵ロイヤルナンチャラの武道家らしき男を相手にする。
他のグループ達は全グループの戦闘が終わったらまず三蔵の補佐に来る様だ。
次にほのかはロイヤルナンチャラ3人を相手に時間稼ぎ優先で闘う。
このロイヤルナンチャラ3人は火属性が得意らしくほのかなら倒せなくても耐えれる。
三蔵を補佐しにきたみんなはその後、砦裏の小屋でギルドの人達と女性達を守りながら待機。
もし俺達が負けて、小屋にロイヤルナンチャラが来たら降伏してギルドに守ってもらう。
当然みんなは反対したが女性達を守ると言う事で納得させたそうだ。
本来なら三蔵との合流すらさせたくないほどの力の差があるそうだが、昔からの付き合いだから三蔵と息のあった動きが出来るだろうと考えたそうだ。
戦いを終えた三蔵はほのかと合流して敵を撃破後真夏と合流する。
ニカナーノはなんと真夏に12人を相手にさせるつもりらしく、俺は反対したが、真夏は群れのナンバー2の誇りにかけて12人の相手を快諾したのだが、よく見ると表情の割に尻尾と耳は垂れ下がっている。
真夏が今までそんな表情をした事はなく、無理して笑顔なのがその場に居た全員にわかった。
ニカナーノは絶対に三蔵とほのかが来るまで無茶するなと真夏に力説する。
ニカナーノなりに無茶な事は把握しているらしく真夏を心配していた。
俺には3人を相手にしろ。絶対に希望を失うなと言った。確かに俺は気(望)を失わなければ、何人でも何時間でも引き留められるなと納得した。
ニカナーノは残りのイケメンを担当して時間稼ぎするらしい。
ここでまた俺が反対したのは、真夏達がニカナーノより先に俺と合流すると言う点だ。
どんなに説得してもニカナーノはそこは譲らず、しまいにはこれが私のプライド。ご主人様への愛を証明するとかふざけ出した。
俺はニカナーノの為にもなんとか少しでも早く合流するとニカナーノに誓った。




