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日本人にお馴染みのあれ。

ドヤ顔のニカナーノは俺を見て言う。

「私に凄い事したくせに、そういう所はウブなのね。この国で女は私一人しか居ないのよ。どうなるかなんて簡単に想像つくでしょ?」


なるほど、そういう事か。

俺の国の男達は素直で実にわかりやすいな。


ニカナーノは食事担当にまわって貰って、どこのグループが凄いとか言いながら各グループに食事を配って貰う事にした。

それからグループをシフト制にして不平等にならない様にちょくちょく入れ変えよう。

などと考えているとその時。


「おー、ここに居たか。」

と、三蔵達が戻ってきた。


耕し易そうな所に芋を植え終え、森に罠を張りつつこちらに来てくれたそうだ。


洋服屋から連絡があり、どうやら早速キョトウから使者と言う名の部隊が送られてくるらしい。

規模は100人でこちらに隙があれば攻め込むが、今回は調査目的らしい。

さてどうするべきか?


まず向こうが攻め込みたくないと思わせるのが第1条件だ。

そして、出来ればこちらは住人を増やしたい。

この2つに絞って今回は対策して行こう。


後日俺はみんなを集めて、キョトウの部隊がくる事と今回の作戦を伝えた。

まず、西の国境の川沿いに俺達全員で住んでいる様に装う。

出来の悪い芋だけを集めて売る。

そして女奴隷を買う。

女奴隷達の奴隷紋はその場で全員解除するから、各自きちんと努力する様に。

当然その女性達の家が必要になるから、建築も今以上に頑張れ。


それからニカナーノには2つお願いがある。

まず1つは当然ギルドの人間も来るだろうからこう伝えてくれ。

奴隷制度を完全撤廃し国に入った時点で奴隷紋を強制的に消す。亜人を含めた全ての差別を撤廃し、同率課税とすると決まったと。


そしてもう1つは、軍の一番偉い奴をこっそり見つけて、俺がエロエロスケベ野郎で気に入った美女がいたら絶対に奴隷紋を消すわけないと伝えないくれ。


そして俺は真夏と一緒に狩りに出る。

もう1つの大事な仕事があるからだ。

白大猪を狩り干し肉を作る。

なんとしてもこの国の名産品を作り出し、服屋とのコネを維持しなければならない。今や服屋からの情報がこの国1番の生命線である。


建国から半年キョトウの部隊が来るという服屋の情報通り、川の遥か向こうに煙りが見える。


「おいあの位置じゃあ到着は明日じゃねえかよ。みんな早く板持ってこい。」


俺は川から700メートルくらい離れた位置に薄い板と土魔法を使って偽物の塀や家を建てる。

日本人ならお馴染みのあの方法だ。


そして当日を迎えた。

あちらから船でキョトウの部隊が渡ってくる。


俺は入国許可のない軍隊の入国は非常式だ人数を50人以下にしろと威嚇する。


その結果半分の船が引き返した。

服屋の情報通りやはり今回は調査が目的らしい。


船を降りた使者が、俺達の偽物の家と塀を見て嫌そうな顔をする。

本物の元山賊達の指示して作った防衛特化の配置にしてある。第一段階は無事成功だ。


俺は早速出来悪い芋が入った箱を持って交渉に入る。


「あー、こんな出来の悪い芋じゃあんまりお金にならないなぁ。」

想像通りの対応にムカつきながらも、俺は小さな声で使者に伝えた。

「金は少しでいいからお前の懐にでも入れろ。俺は奴隷の女が欲しい。若くて綺麗な奴だ。」


使者の言った芋の買い取り額は通常の10%くらいだったが、俺は20%で売ったとサインする。

これで使者は10%分を横領出来るというわけだ。


使者は上機嫌で言う。

「さすが国王様ですな、お召し物も中々の物ですな。」

なんだと!まさかコイツなのか?

俺は一応他の人にも聞こえる様に大きめの声で答える。

「改めて褒められると照れます。今晩にでも川で洗濯して干しておこうと思ってます。」


夜中にこっそり小さな船でこちらに渡って来たのはやはり昼間の使者だった。

服屋の手の者が接触してくるだろうとは

思っていたが、まさか一番偉い使者が服屋の手の者とは驚かされた。


「今晩は、もうお気づきでしょうが、服屋でございます。」

使者はそう正体を明かした。

「ああ、まさかあんたとはね。昼間の余計な演技と緊張を返して欲しいくらいだよ。」


「で、何を本当はご所望で?」

「いや、本当に奴隷を頼む。使い道があるんだ。出来るだけ若くて綺麗な奴な。」

「なんとまあさすがですな。どんな使い方をされるのか楽しみにしております。」


さらに俺は干し肉の箱を取り出して見せる。

「あとこっちの方の感想も欲しい。」

「出来の良い方の芋でも出されるかと思っておりましたが、もうこちらとは。

しかしながら、まだ少し時期が早うございます。」


服屋によると門前の屋台はまだ継続中だそうだ。

俺達は白大猪の肉を低価格で安全に販売していた。

いくら門の目の前とはいえ、真夏の居ない状態で肉を焼けばモンスターも寄りやすくなるし、白大猪の肉はそんなに簡単には手に入らない。俺達は焼肉マスターなのだ。

俺達から権利を買った商人はギルドに警備を依頼し、肉も安い不味い肉に変えて粘っているそうだ。


「では、こちらの干し肉はお土産用ハイイーキョの干し肉で宣伝させて頂きますのでうちの専売でお願い致します。それでは半年後にまた。」

そう言って服屋は帰って行った。


半年後にまただと!

キョトウは既に服屋に征服されててもおかしくないな。

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