ある意味主人公らしくない日々。
注文した服が完成し、俺は新しい服に袖を通す。
今回大量に購入したせいか、靴に特殊な革を追加で使用してくれたり、革製の剣入れ2つとそれを付けれるベルト。革製のボディアーマーや革のポーチなどのサービスを付けてくれていた。
さすが、アレックス紹介の国御用達の老舗である。
特に剣の入れが2つの事に俺は驚いた。
そういえばギルカに記載する時、双短剣使いとか嘘を書いたのだった。
普段普通に剣を使っているのを見てどちらにも対応出来る様に普通の長さの剣入れを2つ付けてくれた様だ。
そこまで付けてくれているのに盾を付ける所はない。
俺がやたら守備力が高いと有名なので、邪魔になる物は付けないかったと言う。
残念ながら守備力が高い訳ではないが、盾は確かに要らない。
その他頼んでいた仕掛けもしっかり作り込んでくれていた。
真夏用のコートはテントにもなる様に頼んだ仕掛けももちろんバッチリなだけでなく、謎の鞍まで付いていて、その鞍にテントの骨組みも付いていた。
えっ?
真夏って大きくなったら乗れる様になるの?
飼い主の俺より店員さんの方が詳しいだと。
さらに100着も頼んだパーティ用のコートもしっかり出来ており、さらに謎の圧縮袋に入れられていたお陰で重たいながらも持ちやすくなっていた。
俺は大満足だった。
パーティ用のコートはアレックスが羨ましがっていたのでお礼に一着あげた。
お揃いのマーク付きだが、アレックスは気にならないらしいし、彼なら変な使い方もしないだろう。
夕飯後俺は、パーティのメンバーにコートを配りながらコートの意味を説明した。
俺と同じコート、同じワンポイントなので嫌がられるかとも心配していたが、みんな喜んでいる。
真夏が寂しそうにしているので、真夏用コートがあり、着たくなければ雨の日用にすると良いと伝えると尻尾フリフリ全開で喜んでいた。
それから数日。
俺達は全てがうまくいき、それ程実力はないが50人もいるせいかギルドでは赤コート組と呼ばれ、門前の屋台は街へ入る許可待ちの人達の列に売れまくり、首都キョトウの新名物と呼ばれた。
番犬真夏がいるお陰で、門の外で寝泊まりと商売が出来る俺達はまさにやりたい放題だったし、お客さんも喜んでくれていた。
とても幸せな日々だった。
とても幸せな日々だった。




