やっぱり焼肉パラダイス。
♫やっ、やっ、焼肉パラダイスー。
♫やっ、やっ、焼肉パラダイスー。
♫焼肉ちゃん、焼肉ちゃん、焼肉パラダイスー、イエイ♫
♫俺とお前の仲ならばどんな時でも答えは1つさぁ、焼肉行こうぜ!
♫お前が道に迷った時は俺がお前を焼肉に誘う。
だから俺が道に迷った時は俺を焼肉に誘ってくれ。
♫焼肉、焼肉、焼肉パラダイス。
♫俺達はずっと焼肉仲間だ。
♫焼肉、焼肉、焼肉パラダイス。
♫今日も焼肉が俺達を導いてくれる。
まさか俺の独り言からはじまった焼肉の歌が、100人近い人間に歌われる日が来るとは思わなかった。
俺達は今、ニカナーノやアレックス達と合流し、門の外で焼肉をしていた。
これだけ大人数になると門周辺は焼肉の匂いに包まれ、街に来た旅人や行商人達が祭りと間違えて肉を買いに来たりした。
三蔵達は少し多めに狩っていた白大猪を捌き、串に刺して売っていく。
俺のパーティの中には、本当だったらお店をやりたかった者や料理人をやりたかった者もいた。
こうやって見てると本当に仕方なく山賊になったのだろうと改めて思う。
人の人生はわからないものだな。
山賊=悪い奴
という当たり前の事ですらわからない。
もちろん山賊だった頃にこいつらに襲われた者達もいただろう。
でも、こいつら元々は差別されたりしていたのだ。
本当にわからない。
俺はみんなとの焼肉パラダイスを本当に心から楽しんだ。
この日売った串焼きがすごく評判が良く、俺達は後日串焼き屋台ヤッホーを開業する事になった。
俺達のパーティは人数によるゴリ押しで、ギルドの仕事を大量にこなし、俺は実力もないのにA級に、三蔵はB級、他のメンバーもそれぞれランクアップしていた。
それに伴って何故かニカナーノも副ギルド長に出世している。
門の外の土地もはした金で購入し、俺の貴族の身分とA級ライセンスで焼肉屋台の許可も取った。
今日も俺達は朝の真夏の散歩ついでに白大猪を狩る。
そして、真夏は俺のパーティ達と戦闘訓練をする。
真夏は魔獣だからかパーティの副リーダーとしての責任感強く、俺との模擬戦とは違くメンバーを傷付けず、各々が怪我をしないギリギリを見極めて厳しく指導している。
その後ギルドの仕事をしたい者はギルドへ、焼肉屋台をやる者は屋台へ行く。
俺はアレックスの伝手を使って服屋へ来ていた。
あの不思議な生地で服が作れる事になったのだ。
サイズが大きくて普段服を買えない俺はここぞとばかりにお金を使い、靴、靴下、パンツ、シャツ、スボン、上着、コートを注文した。
パンツまであの生地で作る事に少し嫌な顔をされたが、真夏用コートとパーティのみんな用のコートを同時に大量発注したら受け付けてくれた。
色も靴は茶色、靴下とシャツは白、スボンは黒、上着は緑、コートは少し調子に乗って赤で。みんな用のコートもお揃いにし、真夏用のコートは真夏が大きくなってもいい様に折り返してサイズ調整出来る用にし、広げるとテントになる様にした。(真夏は犬みたいなもんだし、雨の日以外は裸の方がいいしね。)そしてコートにはみんな同じワンポイントを付けた。
コートは100枚単位でまとめて発注すると安くなるので100枚注文した。
パーティのみんなにまで買う事には少し悩んだが、信用出来るとはいえ、街の人から見れば元山賊。
俺と同じコートで安心してもらえるだろうし、パーティのみんなが良い行いをすればおまけで俺の評判も上がるという下心もあった。




