表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
24/91

おや?主人公の様子が変だぞ?

俺と真夏は今日も一緒に朝のトレーニングをする。

あれから色々試したが、俺の実力では真夏に何も教える事など出来ないので、とりあえず一緒にトレーニングする事にしたのだ。

ルールは簡単。

真夏の手足牙以外のどこでもいいので俺が3回触るまでだ。

真夏の攻撃は一撃で即死級の威力である。

「ふっ、当たらなければなんともない。」

などとカッコつけたい所だが、俺にそんな事は出来ず当たる。

ただ俺は『不老不死』スキルを持っている。

「ふっ、当たっても死ないぜ。」


「アギャギャグワキャワーーー。」

1回タッチ。

「痛ってぇぇぇえええ!」

2回タッチ。

「ぐはっ…。」

「痛い痛い痛い。」

…、…、…、

「あああー、そこは…。」

3回タッチ。


今日も無事?模擬戦を終えた。

もちろん痛みはある。

即死級の攻撃を何度もくらう事になる俺は地獄の苦しみを味わう。

俺は芝に横になって、スキル『吸収』を使って回復する。

すると真夏は俺の隣にくっついて昼寝する。

雑草から吸収するよりも真夏から吸収する方が回復が早い。

真夏なりに俺を思ってくれている。

かわいい奴め、いつも一緒だ。


毎日のトレーニングのおかげで、俺と真夏のスキル『吸収』はレベルアップして使い勝手が良くなっている。

吸収の相手と量が任意で変えられる様になった。

これにより俺は毎朝瀕死状態になっても午後には動けるようになる。

真夏は吸収を止めて無闇やたらに周りの人から生命力を吸う事はなくなった。


そして午後は真夏と一緒にクエストをこなす。

今日は山賊狩りだ。

俺はスキル『吸収』を使って山賊達の斧や弓の持ち手部分の木からエネルギーを吸う。

何人か持ち手部分まで鉄で出来た武器を持っているのでそいつらは俺の担当だ。真夏が怪我したらかわいそうだからな。


「真夏、あの剣を持った4人は俺がやる。後は頼んだ。」

「ガルルル(わかった)。」


俺と真夏は山賊のアジトへ向けて走り出した。

俺は剣を持った4人を同時に相手する。

結構厳しい闘いだ。


一方真夏は、武器無しの敵とはいえ、40人くらいを相手に遊んでいる、余裕だ。

真夏は体力も多く夜の散歩も大変なので、山賊達には是非頑張って貰いたい。


何回か切られたり刺されたりされながらも3人を倒し土魔法で拘束した。

後は敵のボスだけだ。


「お頭。」

「おかしらー。」

「おかしらー。」

子分達は真夏に遊ばれながらも必死でボスを応援する。

自分達のボスを信じている様だ。


「お前は例の新人ハンターか?

これは俺も焼きが回ってきやがった。

勝てそうもねえが俺がここで時間を稼いで、子分達を1人でも多く逃させて貰うぞ。」


「お前らこいつは俺に任せて逃げろ。」


「そんな、お頭を置いてなんて逃げられません。」

「お頭。」

「お頭。」

「おかしらー。」

「おかしらー。」


なんなんだこいつらは。

この異世界に来てから見た中で、1番美しい心の持ち主達なんじゃないか?


なんか少し羨ましい気もするが仕事は仕事だ。


山賊の頭はかなり強く、俺の手には終えなかった。

仕方なく俺は真夏との毎日のトレーニングで得た新必殺技を使う。


必殺!地獄カウンター!!!


敵の突きに合わせて、思いっきり刺されながら相手を切り捨てる。

もちろんこっちも、もの凄く痛い。


「おかしらー。」

「おかしらー。」

「おかしらー。」

「おかしらー。」

「おかしらー。」


なんだかこっちが悪い奴みたいで、体だけでなく心も少し痛い。


「こいつらは、出が悪く差別されてた奴等なんだ。もともとまともな仕事もなかったし、当時は実力も無いガキだったからギルドにも所属できなかった。

生きる為に仕方なく窃盗を繰り返しているうちに犯罪者になって、大人になった頃にはギルドにも登録出来なくなってた。

頼む、悪いのは全部頭の俺だ。調子良い事を言ってるのはわかるが、どうか俺だけを国に突き出して他は逃してやってくれないか?」


「お頭、死ぬ時は一緒だ。」

「おかしらー。」

「おかしらー。」

「おかしらー。」

「おかしらー。」


なんか少しじゃなく心が痛い。


俺は黙って山賊のアジトから金目の物と荷台を回収し、山賊達を荷台に乗せて街に向かった。

ここで見逃してしまうと俺が依頼失敗になるからだ。

俺も山賊達も無言で街の門を抜けそのままギルドに向かう。

もちろん窓口はニカナーノを使う。


「おい、ニカナーノ。任務達成だ。

山賊達を改心させたから、ボスにD級ギルドカードと他の奴等にはG級ギルドカードをやってくれ。コイツらは戦力になる。出来るな?」

「はい、ご主人様。討伐や捕獲でなく改心とはさすがご主人様。山賊のリーダーに実力があるなら、ギルド特別枠で手続きさせて頂けますし、他のメンバーもご主人様が改心したとおっしゃるなら特別枠で手続きさせて頂きます。」


俺は元山賊達の方へ振り返って言う。

「というわけで、今日からお前らは俺のパーティだ。そしてしばらくは門の外で俺と野宿してもらう。ギルドの依頼をこなしてお金を稼げ。報酬の10%は俺に納入しろ。

お金がある程度溜まったら、俺の故郷ハイイーキョ村の土地の権利書を売ってやるから、苗木や生活に必要な物を買って移動しろ。今度何か犯罪を犯した者がいた場合即刻全員残忍な方法で処刑する覚悟しておけ。以上だ。」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ