えっ!いきなり異世界で初バトル?
体を包む光が消え、そっと目を開ける。
「えっ!マジで!」
復活転移した場所は、今まさに魔物に襲われている最中の小さな村だった。
あの神のやろうやりやがったな。
しかーし、俺には『不老不死』と『吸収』スキルがあるのだ!
これくらいの魔物などあっという間に倒して気持ち良く俺強えぇーしてやるぜ。
俺には『不老不死』があるのだ。
あるのだ…。
巨人に棍棒で叩かれ踏まれ今まで経験した事のない痛みが俺を襲う、魔獣に噛まれ大量出血しながら焼ける様な痺れと痛みを味わう、そして魔人に滅多刺しにされた俺は『不老不死』のスキルで死ぬ事もなく死ぬ程の激痛を味わう。
残念ながらここでかっこよくもう一つのスキル『吸収』が発動する事もなく、芝生に倒れた俺をスライムが溶かしながら美味しそうにチュウチュウ吸って吸収している。
あんなに増量増量言ってた癖に痛み無効は付いてないのかよ…、結局『吸収』も良くわかんないし…、そう思いながら俺は意識を失った。
次の日、目覚めると俺は生きていた。
もちろん『不老不死』の効果だ。
痛みはまだあるが、食べられた手足や傷もすっかり回復している。
俺が倒れてる周りの芝生が不自然に枯れているから『吸収』のスキルで回復したらしい。
俺はなんとか這いながら村の中を流れる川まで行き水を飲み寝転んだ。
太陽の光は暖かく、空気も美味しい気がする。
さっき飲んだ水や光そして空気からも少しずつ吸収出来るらしく、ゆっくり痛みが回復していく。
少し経って起き上がれる様になった俺は再び水を飲もうとして絶句した。
川の水に写った俺はデブだったのだ。
それも少しじゃない、まるで着ぐるみでも着たかの様な超デブだった。
幸い17才という年齢のおかげで、キモデブおっさんではなく、愛嬌のあるデブだった…、と思う、思いたい。頼む、頼むから。
俺は小さく笑った。
あぁだから神の奴は増量増量言ってやがったのか。
ふぅ…。
水と空気が美味い!




