二人の心
「あっ、毎度どうも私です。神のシステムです。まさかこの短期間に私の声を2度も聞く人間がいるとは。えー、今回手に入れたスキル『土属性魔法』はですね…」
「いやいやそれはどうでもいいよ。アリスティーナ様はどこへ?」
「えっ、帰りましたよ。アリスティーナ様に直接触った方は人間はもちろん、神様を含めはじめてです。はじめてが裸で抱擁では流石に恥ずかしかったのでしょう。乙女心ですね。では、スキル説明がいらないとの事なので私も帰りまーす。お疲れです。」
裸女神アリスティーナ。
俺はやっと彼女の名前を聞く事が出来た。
アリスティーナ様。
アリスティーナ様、アリスティーナ様、アリスティーナ様、アリスティーナ様…。
俺は何度でも繰り返す。
アリスティーナ様。
そして土属性魔法を発動する。
左手の小指からから小さな土が飛び出す。
アリスティーナ様会いたいです、アリスティーナ様。
数日後。
俺は毎日何度もアリスティーナ様を思いながら、土属性魔法を使う。
神様は人間の行いを見ている。
新たな新しい事・面白い事を達成出来ればまた、アリスティーナ様に会えるはずだ。
そしてまたしても人類未踏、異世界初の土属性魔法を完成させる。
全裸アリスティーナ様女神像フィギュアの完成だ。
よし!来い!。
来てくれアリスティーナ様。
アリスティーナ様。
アリスティーナ様…。
しかし、アリスティーナ様は降臨して下さらなかった。
俺は諦めない。
アリスティーナ様に会いたい。
全裸アリスティーナ様1/8サイズ。
全裸アリスティーナ様1/6サイズ。
全裸アリスティーナ様1/4サイズ。
全裸アリスティーナ様1/2サイズ。
等身大アリスティーナ様フィギュア。
等身大全裸アリスティーナ様フィギュア。
等身大全裸アリスティーナ様フィギュアバージョンA・B・C。
そしてアリスティーナ様の口からお湯が豪快に吐き出す、全裸アリスティーナライオン風呂。
それでもアリスティーナ様は現れてはくれなかった。
俺は全裸アリスティーナライオン風呂に浸かりながら考えていた。
今までここまで人に会いたいと思った事があったであろうか。
俺は性的な意味じゃなく、アリスティーナ様に会いたいのだ。
1人で生きられる性格の俺が。
さらに1人で生きられるスキルまで得た俺が。
一方、アリスティーナはアリスティーナで神の限界を超えてしまっていた。
本来なら物事を観察して新しい事・楽しい事を集めるだけの神。
アリスティーナは、裸で人間と抱き合ってしまった。
しかもアリスティーナはまた会いたいと思ってしまっている。
神が人間と会いたいなどと思ってしまってる時点でもう既に異常である。
しかもアリスティーナは今、魔法力を溜めている。
ずっと地上で彼と一緒にいるために。
そして時は動き出す。
次は一気に変わります。




