やっぱり魔法は最高だな。
俺は異世界に来た。
そして今の俺には洞窟攻略という目標まである。
そう、また女神の裸が見たいのだ。
その為に必要な事は2つ。
1つ、洞窟内の強いモンスターを倒せる実力をつける事。
2つ、洞窟内の灯りの確保だ。
そのために今日は異世界初の魔法を使ってみようと思う。
異世界で女神の裸を見る。
異世界で洞窟を攻略する。
異世界で魔法を使ってみる。
俺の人生は今すごく充実している。
さあ、いくぜ!俺の新スキル魔法。
俺はそっと左手を前に突き出し構える。
「ひ。」
「ひぃー。」
「ひい!。」
「ひいぃぃぃーい!。」
俺の掛け声と同時に人差し指にライターより少し強めの火が付く。
俺は自分自信のいろんなセンスのなさにショックを受けた。
いや、「ひぃー。」ってないわー。
自分でもビックリする程ないわー。
せめて、炎とかファイヤーって叫べば良かった。
廃墟村には俺1人しか居ないがそれでも恥ずかしく感じる。
魔法には呪文詠唱とかあるのか?
まったくわからない。
しかーし、少しだけど火は出たのだ。
今日の俺はこれくらいではめげたりはしなーい。
ライター位の火でも真っ暗な洞窟内では便利に違いないのだ。
次は水属性魔法だ。
今度はかっこよくいくぜ。
どうせ廃墟村には俺しか居ない。
全力でやってやるぜ。
「世界を巡る水よ、全ての基となる水よ、今我が命ずる、我が魔力に共鳴し、その生命の起源たる力を示せ、ウォオオータァーーーア!!!。」
ジョボジョボジョボ…。
カッコつけたは良いが火属性魔法と同様に俺の指先からちょっとだけ水が流れた。
いや、ションベンかよ。
ふざけんなよ、さっきの詠唱(自作)恥ずかし過ぎんだろ。
俺は人知れず自分につっこんだ。
最早独り言も達人レベルだ。
もしかしたらこの村にも魔法の本があるかもしれないが文字が読めない俺は練習するしかない。
「ひい。」「ひぃー。」「ひいぃー。」
しばらくして俺は気づいてしまった。
声に出さなくても思えば火が出る事を。
そして1人でも遊べる新しいオモチャを手に入れた事を。




