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1分で読める短編シリーズ

転校していく君

作者: 優木貴宏

「今まで言えなかったけど今週で転校します」


君はそういいながら仲良くしていた一人一人に挨拶をしていた。


親の都合での転校ということでどうすることもできなかった。


クラスのみんなは転校する君を最後に楽しませようと送る会を計画していた。


僕は君が遠くへ行く事実を受け止めきれていなかった。


君がこの学校に来る最後の日、僕は君を呼び出した。


遠く離れていく君にこの思いを告げることは君にとって迷惑かも知れないけれど、それでも伝えたかった。


君に告白した僕に


「ありがとう、嬉しいです」


といってくれた。


その後、クラス皆で企画した送る会に参加した君は笑顔で皆に感謝を述べていた。


会が終わり解散となって皆が去っていく際に君は僕にメモをこっそり手渡してくれた。


[気持ち嬉しかったです。もしよかったら引っ越したあとに手紙交換をしてくれませんか。新しい住所を書いておきます]


そう書かれていたメモを見て、唇に人差し指をたてる君の顔は今までで一番輝いて見えた。

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