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MIDDLEPHASE③ 前編

GM:次のシーン始めるよ。キミたちが扉を開けて部屋に入ると……パタン!部屋の照明が落ちた。


ぎう:あ〜…これはもしや前回と同じパターン。


GM:その通り。トラップ『ブラックアウト』によって部屋の「明度」が1に落ちたんだ。


ネオ:じゃ、とりあえずそのトラップを解除しに行くしかないな。『冒険者セット』の中に入ってる『ランタン』を使用して明度を上げます。


GM:はいほい。それではネオが取り出したランタンの灯りが辺りを照らし……


マギサ:いや、必要ない!何故なら私にはこれがあるからだ!!


GM:?


マギサ:《マジックキャンドル》発動!トラップ『ブラックアウト』をぶち壊します!!


GM:えええええええええええええええええ!??


一同:おおおおおおおおおおおおおお(拍手)


マギサ:はっはっは。このGMがこういうチンケなトラップ大好きなのは織り込み済み!対策を練らないワケがない!!


GM:だからって《マジックキャンドル》なんて、1レベルで入れるスキルじゃないだろ普通(笑)…くっ…まぁしゃあない。では明るくなった部屋でキミたちは4つの宝箱とプスプスと煙が上がった『ブラックアウト』を見つけるよ。


ネオ:配置は?


GM:ブラックアウトは部屋の奥の壁、宝箱は…えー1辺10メートルの正方形を床に描いたとすると、その四隅に位置するように置かれているね。


ぎう:ほいほい(フィールドを模した紙に駒を置いていく)


マギサ:んで、他には?


GM:この4つの宝箱は外側にはトラップなどが仕掛けられている形跡はないが、内側には無いとも限らない。そしてこの4つは全てを同じタイミングで開けないと開かない。


マギサ:ですよね〜。


ぎう:でたよ面倒くさいギミック(笑)


社蓄:つまり、4つのうちどれかがハズレだから、それを引かなきゃいいんだな。


GM:そゆこと。4つ同時に開けないといけない故に誰かが必ずハズレを引く。GM的にとてもオイシイ仕掛けデス(笑)


ネオ:くっ…(笑)


社蓄:じゃあ、誰がどの宝箱につくか決めるか。


ネオ:とりあえず防御硬い俺がアコライトの社蓄から一番遠い対角に行くとして…


ぎう:………俺らはどっちでもいいかな?


マギサ:うん。


GM:OK決まったな?どれどれなるほど…



左上の隅の宝箱…社蓄


右上の隅の宝箱…マギサ


右下の隅の宝箱…ネオ


左下の隅の宝箱…ぎう



GM:……ほうほうこう来たか。


社蓄:てか、左上とか右下とかって言い方……(笑)


GM:平面的に考える分にはそっちの方がわかりやすいやろ?


社蓄:まぁ。


GM:なら良し。それでは一斉に開けて頂きましょうかね。ネオ、掛け声を。


ネオ:え?俺!?……あー……じ、じゃあ


社蓄:?


ネオ:お前たち!()ーっておしまい!


マギサ&ぎう:アーラホーラサッサー!(一同爆笑)


社蓄:ちょ…なんだよそれっ!??


GM:(爆笑しながら)…まぁ、わかる人には分かるハズ。はい、では掛け声に合わせて一斉に宝箱を開けると…左側の人たち、残念!社蓄は難易度10、ぎうちゃんは難易度16の危険感知だ!


社蓄&ぎう:ぐあっ!?ハズレ引いた!!


ネオ:やべぇ。アコライト狙われた。


マギサ:まぁ、私のところにこなかっただけマシだろう。


ぎう:そうだな。私なら多分大丈夫だろうし。当たらなければどうということはない!(←フラグ)


GM:それでは判定どうぞ。


社蓄:(ダイスを振る)…達成値11で成功。


ぎう:難易度16って普通に考えて1レベルに対して提示する値じゃねぇよな…(ダイスを振る)…達成値14で失敗。


GM:ではまず、判定に成功した社蓄は、目の前にある宝箱を開けようとした瞬間、危険を感じてその場を飛びのいた。


社蓄:…………


GM:すると、自動的に開いた宝箱の中から伸びてきた太い腕が、先ほどまで社蓄がいた場所に掴みかかって来た。


ぎう:……宝箱から伸びる腕ってまさか……


ネオ:ミミックか!


GM:その通り。このエネミーの名前はミミック。見た目は宝箱だけど、れっきとしたエネミーだね。因みに本来はみんなで一斉に判定して1人でも成功すれば宝箱じゃないってことが看破されちゃうんだけど、今回はギミック上の問題で判定は1人だけにさせてもらったよ。


社蓄:まぁ、判定には成功したので良しとしよう。


GM:……で、失敗したぎうちゃんの方だが……


ぎう:……………


GM:トラップ、『モンスターゲート』発動!宝箱の中から小鬼型のエネミーが出てきてぎうちゃんに奇襲攻撃を仕掛けます!


マギサ:小鬼?またインプか??


GM:イヤ違う。魔術攻撃系のインプに対して、コイツは近接攻撃型なんだ。その名もイルネス!


ネオ:はぁっ!?イルネス!??そいつ《連続攻撃》使うだろ!?1レベル相手に出していい敵じゃないよなぁ!??


社蓄:ええっ!?そんな強いの!?


GM:強いかどうかは今から自分で確かめるといい。ムーブ、マイナーは無し。メジャーアクションで《連続攻撃》発動!1発目、命中判定4D+6!


一同:高っ!?


GM:(ダイスを振る)…クリティカル!


一同:げっ!??


ぎう:ぬ…奇襲攻撃だから回避判定に-1Dしないといけないのか……(ダイスを振る)…無理。失敗!!


GM:ダメージロール(ダイスを振る)達成値30!


社蓄:《プロテクション》行きまーす。


ネオ:あ、フェイト1点くらい入れといて。


社蓄:?…はいはい。(ダイスを振る)…14点軽減!


ぎう:物理防御を差し引いて12点ダメージ。


GM:では続いて、2発目命中判定!


社蓄:……………え?


ネオ:《連続攻撃》は2回攻撃できるのよ。


マギサ:名前通りな。


GM:因みに攻撃が2回あるのに対して《プロテクション》は1回しか使えない。


社蓄:あ、だからさっき《プロテクション》にフェイト1点使ったのか。


ぎう:そゆこと。おかげでHP22点残ってます。


GM:まぁ、そのくらいならダイス目によっては削り切れるかもしれないな……2発目命中判定(ダイスを振る)…19!


ぎう:(ダイスを振る)…15で回避失敗!


GM:ダメージロール、4D+8(ダイスを振る)…お、割と高いかも?……達成値、24!


ネオ:げっ!?


ぎう:大丈夫!ギリギリ耐えた!!残りHP2点!!


社蓄:あっぶねええええええええ!!!!


GM:はっはっは。いやぁ、死ななくて良かったな。さすがに戦闘前(・・・)に死んじゃったらカッコつかないもんねぇ。


ぎう:………ん?


ネオ:あ、そうか!今の奇襲攻撃だからまだ戦闘ラウンドにすら入ってなかったんだ!!?


ぎう:ちょっ!?ウソだろ!??バトルシーンでもないのにここまでHP削られてる私ってなんなの!??(一同爆笑)


GM:(笑いながら)…それじゃあ戦闘に移りましょう!


ぎう:HP2の奴に対して慈悲もクソもねーなこのGMは。


GM:当たり前だ(笑)



□■□



行動値

ぎう…8

マギサ…8

ミミック…8

イルネス…7

社蓄…6

ネオ…4



GM:それではセットアッププロセス。まずはミミックがエネミースキル、《引き寄せ》を発動するよ。


ネオ:対象1人を自分のいるエンゲージに引きずり込むスキルだな。今HPの少ないぎうちゃんとか取られたら結構キツイかも。


ぎう:そうだな。宝箱がドラゴンを引きずるという意味わからない構図が出来上がってしまう(一同爆笑)


GM:そこは問題じゃねぇよ!?(爆笑)それに、多分ミミックじゃぎうちゃんには攻撃当てられないからな。引き寄せるのは別のキャラだ。


マギサ:えっ!?まさか……私?


GM:違う。今回引き寄せるのは……イルネスだ!


ネオ:げっ!?


マギサ:あっ!??


社蓄:……あれ?待って??……ということは……


GM:宝箱に引きずられたイルネスが社蓄のエンゲージに突入します!


社蓄:うわぁぁぁぁああ待て!!こっち来んな!!!(一同爆笑)


GM:「キャーッキャッキャッキャ!!敵はまずアコライトから殺すのが定石!!覚悟するがいい!!!」


ネオ:このイルネス…まさかアルディオン出身!?


GM:なんかまた別の地域の名前出てきたな…(笑)…普通にエリンディル西方出身だと思うけど。それでえーと…補足として、このイルネスはエネミースキル《脚止め》を使えるので、社蓄のいるエンゲージは封鎖されます。


ネオ&マギサ:えええええっ!?


社蓄:え?何?封鎖って。なんか響きからしてヤバそうな気しかしないんだが。


ネオ:要するに……エンゲージから離脱ができなくなるってことだな。「行動値」を使った判定に勝てばその限りじゃないけども。


社蓄:おいまて。それ俺詰んでないか?


GM:いや、もっとよく考えてみろ。お前は《ヘイスト》が使えるだろう。


社蓄:あ、そうか!自分の行動値上げれば離脱しやすくなるのか!!


ネオ:(少し考えて)…うん。そうだね。


マギサ:それがベストやな。


社蓄:OK。それじゃ自分に《ヘイスト》しま〜す。えーとまずは魔術判定(ダイスを振る)…のわっ!?


一同:………あ(察し)




社蓄の手から放たれた2つのダイスは、無情にも1を上にして動きを止めた。




社蓄:ファンブルッッ!!!???


一同:えええええええええええええっ!??


社蓄:ちょ!?ヤバイヤバイどうする!??どうします!?ねぇ!??(←混乱中)


ネオ:フェイト……使うか!?(←取り乱してる)


社蓄:振り直す!?振り直す!??(←混乱中)


GM:え?フェイト使うの?離脱の判定にもフェイト使う場合大分キツくならないか?(←迷わせてる)


ネオ:ぐっ…………(←取り乱してる)


マギサ:フェイト残り何点ある?(←マイペース)


社蓄:6…あ、いや5点(←混乱中)


ぎう:……大丈夫そうじゃね?(←まったり)


マギサ:…そうやな。使っちゃおう(←のんびり)


ネオ:そ、そうだな……。(←落ち着いてきた)


GM:なるほど。ということは《プロテクション》にフェイトは使わず温存するんだな。(←迷わせてる)


ネオ:ぬおおおおおっっ!???(←迷わされてる)




…………現代人組のノリが良くて面白い。




社蓄:どうしましょう(←経験者に頼ることにした)


ぎう:……まぁでもこれ、さっきの還暦さんみたいに離脱してもまた狙われたら意味なくね?(←平常心)


マギサ:……というか、どっちでもあまり変わらん気がする(←適当)




…………現地人組のメンタルが強すぎて怖い。




ネオ:(じっくり考えて)…よし。フェイトは《プロテクション》に回そう。離脱するより確実だ。


社蓄:了解。


GM:……そうかそうか。では社蓄が1人でエネミー2匹から攻撃を受けると。(←迷わせてる)


ぎう:いやもういいよ!お前は口を開くな!!


GM:あ、はい。(←泣き)


ネオ:もう大丈夫。《プロテクション》に賭ける方で行こう。


GM:OK話はまとまったな。それではイニシアチブプロセスに入っていきたいと思いま〜す!




……次回、社蓄死す!?…デュエルスタンバイ!




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